フケとは?

フケとは、頭皮から剥がれ落ちた古い角質のことです。
フケは誰にでも見られる当たり前の生理現象であり通常は目に見えないほど細かいため、気になることはありません。
しかし、何らかの原因によりターンオーバーの周期が乱れると、次のようなフケが出やすくなります。

・パサパサする乾性フケ
・ベタベタする脂性フケ

パサパサする乾性フケ

パサパサする乾性フケは、主に頭皮が乾燥している方に多く見られます。
粒が小さく白っぽい見た目をしており、肩口や襟足などに積もって目立つ点が特徴です。
何らかの原因によってターンオーバーの周期が短くなると、未熟な角質細胞が剥がれ落ちて、パサパサする乾性フケの量が増える傾向にあります。

ベタベタする脂性フケ

ベタベタする脂性フケは、主に皮脂の分泌量が過剰な方に多く見られます。
粒が大きく黄色っぽい見た目をしており、ベタベタしているため髪の毛に付着しやすく、周囲に不潔な印象を与えがちです。
ターンオーバーの乱れや皮脂の過剰な分泌によって剥がれ落ちた角質と皮脂、汚れなどが混じり合うと、ベタベタする脂性フケが増える傾向にあります。

フケの原因のひとつはドライヤー

フケが目立つのはターンオーバーの乱れが大きく関わってきますが、実は洗髪後のドライヤーも原因のひとつです。
ドライヤーでしっかり頭皮が乾かせていないと雑菌が繁殖し、頭皮環境を悪化させる恐れがあります。反対に、ドライヤーをかけすぎて頭皮が乾燥しても、フケが発生することもあるのです。

ドライヤーしないのもNG

毎日のドライヤーのかけ方がよくないと、乾燥や頭皮環境の悪化によりフケのリスクを増加させる可能性があります。だからといってドライヤーをかけないのはよくありません

ドライヤーをかけずに頭皮が湿った時間が長く続くと、常在菌の一種であるマラセチアの異常繁殖を引き起こしやすくなります。
マラセチアは皮脂をエサとしてさらに増殖し、炎症性の皮膚疾患である脂漏性皮膚炎の発症リスクを高めます
脂漏性皮膚炎を発症すると黄色味を帯びたフケや、乾燥したうろこ状のフケが出やすくなるだけでなく、抜け毛を引き起こす可能性も。

自然乾燥は止め、ドライヤーを正しい方法でかけるようにしましょう。

正しいドライヤーのかけ方

頭皮からのフケを抑え、頭皮環境を良好に保つためには洗髪後のドライヤーが欠かせません。洗髪後のドライヤーは以下の手順で行いましょう。

1.ドライヤーをかける前にしっかりとタオルドライする
2.最初は強温風で髪の毛の根元から毛先に向けて乾かす
3.弱温風にして前髪を乾かす
4.冷風で仕上げる

洗髪後の濡れた髪の毛をドライヤーだけで乾かそうとすると、時間がかかるだけでなく髪の毛が痛みやすいです。ドライヤーをかける前にしっかりとタオルドライを済ませておきましょう。
清潔なタオルに髪の毛の水分を吸収させるイメージでタオルドライを行い、決してゴシゴシと擦ってはいけません。

タオルドライを済ませたらドライヤーをかけます。
髪の毛の根元や襟足は乾きにくい箇所のため、初めに強温風で乾かすのがポイントです。
ドライヤーの吹き出しから出る温風は100℃近いため、髪の毛から20センチメートルほどはなし、吹き出し口を左右に振りながら乾かしましょう。

髪の毛が70~80%程度乾いたら、弱温風に切り替えて前髪を乾かします
前髪を乾かし終えたら、冷風に切り替えてください。
キューティクルが引き締まり、髪にツヤがでてきます。

フケの原因はドライヤー以外にも

その他のフケの出る原因について
詳しく知る

フケの原因はドライヤーだけではありません。
以下のように、さまざまな原因で発生しやすくなります。

・紫外線
・ストレス
・睡眠不足
・食生活の乱れ
・洗髪の過不足

ここでは、ドライヤー以外に考えられるフケの原因について解説します。

紫外線

長時間紫外線を浴びると頭皮が日焼けして剥がれ落ち、乾性フケが発生します。
また、皮脂が紫外線によって酸化すると頭皮環境の悪化を招き、ターンオーバーの乱れによりフケが出やすくなります。

紫外線は晴れの日だけでなく曇りの日や冬も降り注いでいるため、外出の際には紫外線対策を行うよう心がけましょう。

ストレス

万病の元といわれるストレスは、フケが増える一因でもあります。
ストレス状態が続くと、交感神経が優位になり血管が収縮し、血行不良に。その結果、ターンオーバーが乱れてフケを生じるリスクが高くなります。

ストレスを完全に避けるのは難しいものです。自分なりの解消法をいくつか用意しておき、定期的にストレスを発散しましょう。

睡眠不足

睡眠不足もフケが発生しやすくなる原因のひとつです。
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、ターンオーバーを活性化。これにより、理想的な周期に近づきます。ところが睡眠時間が短くなると成長ホルモンが不足し、ターンオーバーに乱れが生じフケが発生しやすくなるのです。
また、睡眠不足により自律神経のバランスが乱れると、血行不良により頭皮環境の悪化を招く恐れもあるため注意が必要です。

食生活の乱れ

私たちの肌は髪の毛などと同じく、日常的に摂取する栄養素から作られます。
過度のダイエットや偏食などが原因で栄養素が不足すると、健康な肌を作れなくなり頭皮環境が悪化してフケのリスクが増加します。
また、アルコールの過剰摂取は睡眠の質を下げ、ターンオーバーの乱れを招く可能性があるため注意しましょう。

洗髪の過不足

髪の毛を洗う回数が少ないと皮脂や汚れにより頭皮環境が悪化し、フケが出るリスクが増加します。
反対に、1日に2回も3回もシャンプーをしているのにフケが出る方は、頭皮を洗い過ぎている可能性があります。頭皮を洗い過ぎると肌を守る皮脂が奪われ、乾性フケのリスクが増加するのです。シャンプーは原則1日1回、丁寧に行いましょう。

フケを予防する方法

フケは日常の生活習慣や間違ったヘアケアで発生するリスクが増加するため、次のような対策で予防するのがおすすめです。

・食生活を整える
・生活習慣を見直す
・シャンプーを丁寧にする

ここでは、フケを予防する3つの方法について解説します。

食生活を整える

フケを予防するためにはターンオーバーの周期を正常に保ち、皮脂の分泌量をコントロールする必要があります。バランスの良い食生活を心がけるとともに、日頃から以下のような栄養素・食品の摂取を心がけましょう。

食品

主な栄養素

期待できる効果

タンパク質

肌を作る原料となる

こんにゃく

セラミド

肌にうるおいを与える

手羽先・牛すじ

コラーゲン・エラスチン

肌の乾燥を予防する

牡蠣

亜鉛など

タンパク質の合成を促す

レバー

ビタミンB2・ビタミンB6

皮脂の分泌量をコントロールする

大豆食品

イソフラボン

細胞の新陳代謝を活発化する

生活習慣を見直す

フケを予防するためには頭皮環境を良好に保つ必要がありますが、その際に必要となるのが十分な睡眠と適度な運動です。

ターンオーバーは寝ている間に活発化するため、可能な限り6時間から7時間の睡眠を取るよう心がけましょう。
適度な運動は血行を促進して頭皮環境を維持するだけでなく、ストレスの発散にもつながります。

シャンプーを丁寧にする

フケを予防するには1日1回正しい方法で、丁寧にシャンプーする必要があります。
毎日の洗髪にもかかわらずフケが出る方は、以下の手順でシャンプーしてみましょう。

1.髪のもつれを取る
2.しっかりと頭皮を濡らし、湯洗いする
3.手のひらでシャンプーを泡立て、髪を包み込むように洗う
4.毛の流れに逆らうようにすすぐ
5.2度目は頭皮をマッサージ洗い
6.時間をかけて丁寧にすすぐ 詳しい洗い方はこちら

フケ対策はドライヤー以外の見直しも大切です

ドライヤーをかけないと雑菌の繁殖により脂性フケが出やすくなり、反対にかけすぎると頭皮の乾燥により乾性フケが出やすくなります。フケが気になる方はドライヤーのやり方を見直してみましょう。

フケのリスクがドライヤー以外にも、紫外線によるダメージやストレス、睡眠不足、食生活の乱れ、洗髪の過不足などさまざまな原因で増加します。今回ご紹介した方法を参考に生活習慣やヘアケアのやり方を見直し、フケの改善に取り組みましょう。