フケは「乾性」「脂性」の二種類がある

そもそもフケは表皮の角質がターンオーバーのサイクルにより剥がれ落ちたものであり、誰にでも見られる生理現象の一種です。
通常であれば目に見えないほど小さいのですが、何らかの原因で頭皮環境が悪化すると次第に目立ちはじめます。
フケには「乾性」「脂性」の二種類があり、それぞれの特徴は以下の通りです。

乾性フケ

脂性フケ

・白っぽくて粒が小さい
・カサカサしている
・肩口などに多く見られる
・乾燥肌の方に多い

・黄色っぽくて粒が大きい
・ベタベタしている
・髪の毛や頭皮に付着しやすい
・脂性肌の方に多い


乾性フケと脂性フケとでは発生する原因が異なるため、それぞれに適した対処が大切です。

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乾性フケが止まらない原因

乾性フケが止まらない主な原因は以下の通りです。

・空気が乾いている
・紫外線によるダメージ
・一日に何度も髪の毛を洗っている
・シャンプーの洗浄力が強すぎる
・長時間ドライヤーを当てている

カサカサとしたフケが肩口に多く見られる方は参考にしてください。

空気が乾いている

乾性フケが止まらない原因の1つが空気の乾燥です。
冬の乾燥した時期になると手の甲が白く粉を拭いたようになる方も多いですが、頭皮も同様に乾燥して皮むけを起こしやすくなります。
もともとの乾燥しやすい体質に環境的要因が加わると、乾性フケが止まらなくなる可能性があるため気を付けてください。
乾燥を招く環境的要因としてはエアコンの風や屋内の湿度の低下などが挙げられ、たとえ夏場であってもエアコンの風で頭皮の乾燥を招く可能性があります。

紫外線によるダメージ

紫外線によるダメージもフケが止まらない原因の1つです。
紫外線には物質を破壊する強力な作用があるため、頭皮がダメージを受けて日焼けを起こすと、皮がむけてフケが出やすくなります。
また、紫外線には頭皮を覆っている皮脂を酸化させる作用があり、その刺激で頭皮環境が悪化し、フケの量を増加させる可能性があります。
夏場は紫外線対策をする方でも冬になると行わない方は多いですが、実際のところ紫外線は冬や曇りの日にも降り注いでいるため、1年を通した対策が欠かせません。

一日に何度も髪の毛を洗っている

髪の毛を一日に何度も洗っている方は、かえってフケの量が増える可能性があるため注意しましょう。
何度も髪の毛を洗うと、頭皮を守っている皮脂膜が失われ、頭皮の乾燥を招きやすくなります。

シャンプーは一日の仕事を終えた夜に一度だけにして、熱湯ではなくぬるま湯を使って優しく洗うのがポイントです。
朝シャンをする習慣がある方は、シャンプーを使わずぬるま湯で洗い流す程度にとどめましょう。

シャンプーの洗浄力が強すぎる

洗浄力が強すぎるシャンプーも、フケが止まらない原因の1つです。
シャンプーの洗浄力が強すぎると、頭皮を外部の刺激から守る皮脂が落ちすぎ、乾燥を招きやすくなります。
頭皮が乾燥すると少しの刺激でダメージを受けるため、角質がフケとなって剥がれ落ちやすくなります。

シャンプーに含まれる代表的な洗浄力が強い成分が、ラウレス硫酸ナトリウムやラウリル硫酸ナトリウムです。
洗髪後も頭皮のかゆみやフケが出る方は、シャンプーを購入する前に成分を確認しましょう。

長時間ドライヤーを当てている

長時間のドライヤーもフケが止まらない原因の1つです。
シャンプーのあとは生乾きによる雑菌の繁殖を防ぐため、ドライヤーが欠かせないのは間違いありません。
しかし、ドライヤーを長時間当てたり、高い温度で肌や髪の毛の近くで当てたりすると、頭皮が乾燥してフケが出やすくなります。
髪の毛が短い方は5分程度、ロングヘアの方でも10分程度でドライヤーを終えるのが目安です。

ドライヤーのかけ方について詳しくはこちら

脂性フケが止まらない原因

脂性フケが止まらない主な原因は以下の3つです。

・ストレスが多い
・脂質を摂りすぎている
・頭皮をしっかり洗えていない

皮脂の分泌量が多く、べたべたとしたフケにお悩みの方に参考となる内容です。

ストレスが多い

脂性フケが止まらない原因の1つがストレスです。
大手化粧品メーカーの研究によると、過剰なストレスは皮脂の分泌量を増加させることが判明しています。
ストレス状態が継続すると自律神経のうち交感神経が優位に傾き、皮脂の分泌量が増加。
ここに角質やホコリなどと混じり合って脂性フケを形成しやすくなります。

ストレスを全く受けずに生活するのは難しいですが、自分なりのストレス発散方法を見つけたり環境を変えたりすることで、できるだけストレスを溜めないようにしましょう。

脂質を摂りすぎている

脂質の摂りすぎも脂性フケが止まらない原因の1つです。
脂質の摂取量が多いと皮脂が過剰に分泌されるため、角質やホコリなどと混じり合い脂性フケを形成するリスクが増加します。
また、皮脂が過剰に分泌されると常在菌が異常繁殖を起こし、吹き出物や皮膚炎のリスクが高くなります。

脂質を多く含む代表的な食品が牛肉や豚肉、鶏肉などの肉類です。
スナック菓子やジャンクフード、ケーキやクッキーなどの洋菓子も脂質を多く含むため食べ過ぎには注意しましょう。

頭皮をしっかり洗えていない

頭皮をしっかり洗えていないと、フケが止まらなくなるリスクが増加します。
頭皮をバリアのように覆う皮脂は自然と分泌されます。
しっかりと洗えずに古くなった皮脂が蓄積し、皮脂が角質やほこりと混じり合うと、脂性フケが出やすくなるため注意が必要です。
また、古くなった皮脂に紫外線が当たると酸化を起こし、頭皮環境を悪化させる恐れもあります。

「シャンプーした後なのに頭皮がべたつく」という方はシャンプーの洗浄力が肌質に対して弱すぎるのかもしれません。
脂性肌の方や毎日湯シャンをする方は、余分な皮脂が残っていないかチェックしてみましょう。

フケを止める方法はある?

フケは乱れた生活習慣や誤ったヘアケアを続けた結果として増えるため、すぐに止めるような方法はありません。
しかし、日常的に以下を見直すと次第にフケの量を減らす効果が期待できます。

・シャンプーのやり方を見直す
・頭皮を保湿する
・生活習慣を整える

ここでは、今日からできるフケを改善するためにできる行動を紹介します。

シャンプーのやり方を見直す

フケを止めるためにはシャンプーのやり方を見直す必要があります。
乾性フケも脂性フケも、肌質にあったシャンプーのやり方で改善が期待できるためです。

乾性フケの方は洗浄力のマイルドなアミノ酸系シャンプーで優しく頭皮を洗うようにしましょう。
脂性フケが気になる方はマラセチアの繁殖を抑制する成分を配合したシャンプーがおすすめです。
マラセチアの繁殖を抑制する成分としては、ミコナゾールやピロクトンオラミン、ジンクピリチオンなどが挙げられます。

頭皮を保湿する

乾燥によりフケが止まらない方は、頭皮を保湿すると改善できる可能性があります。
頭皮を保湿する際には専用のローションやオイルを使用するのがおすすめです。
乾燥を予防・改善するためにはグリセリンやベタイン、ジプロピレングリコールなどを配合した商品を選びましょう。

頭皮の乾燥に伴い赤みやかゆみなどがある方は、保湿成分や抗炎症成分を配合した育毛剤を使用する方法もあります。
代表的な保湿成分としては、アロエエキスやオウバクエキス、海藻エキスなどが挙げられます。

頭皮の保湿について詳しくはこちら

生活習慣を整える

フケを予防するためには生活習慣を整えるのも欠かせません。
偏った食事による皮脂の過剰分泌や、睡眠不足・ストレスなどによる自律神経の乱れによってフケが出やすくなるためです。

脂質の多く含まれる食品の過剰摂取は避け、皮脂の分泌量をコントロールする作用が期待できるビタミンB群を積極的に摂取しましょう。
適切な睡眠時間は人により異なりますが、一般的には6~8時間の睡眠が推奨されています。
日中に適度に身体を動かすと、睡眠の質を高めるだけでなく、ストレスの発散にもつながります。

フケが止まらないのは病気の可能性も

セルフケアによる対策を行ってもフケが止まらない方は、以下の病気を発症している可能性があります。

・乾燥性湿疹
・脂漏性皮膚炎
・乾癬
・白癬

上記の病気を放置するとフケだけでなく、脱毛を引き起こす恐れもあります。
自然治癒が難しい病気が多いため、フケがあまりにも多い・止まらない際には皮膚科を受診しましょう。

フケは頭皮環境が悪化しているサインです

フケには乾性フケと脂性フケの2種類がありますが、いずれも頭皮環境の悪化により発生するリスクが増加します。
乾性フケは頭皮の乾燥や紫外線によるダメージ、誤ったヘアケアが原因で出やすい傾向にあります。
脂性フケは脂質の多い食事や洗髪不足、ストレスなどが原因で出やすくなります。
フケを改善・予防するためには栄養バランスの取れた食事を意識し、適切な睡眠時間を確保したうえ、ストレスを上手にコントロールするのが重要です。
フケは頭皮環境が悪化しているサインと理解し、早めに対策を講じることで清潔感のある見た目を保ちやすくなるでしょう。