抜け毛の平均は50~100本程度

髪の毛の本数は人種により異なりますが、日本人の毛髪はおよそ10万本あり、そのうちの50~100本が1日に抜け落ちるとされています。
1日に100本も髪の毛が抜けると聞くと驚かれるかもしれませんが、髪の毛の総量で考えるとわずか0.1%に過ぎません。

お風呂からドライヤーで6割抜ける

1日に抜ける50~100本の髪の毛うちおよそ6割が、シャンプーの際やドライヤーをかけるタイミングで抜けると考えられています。
つまり、30本から60本の髪の毛が洗髪中もしくは洗髪後に抜け落ちる計算です。

排水溝に60本もの抜け毛が詰まっていると驚くかもしれませんが、当たり前の本数のため過度に心配する必要はありません。

抜け毛の本数が平均より増える原因

抜け毛の本数は人によって異なりますが、平均本数よりも多い方は以下の原因を疑ってみる必要があるかもしれません。

・季節の変わり目
・生活習慣が乱れている
・間違ったヘアケアをしている
・頭皮がダメージを受けている
・脱毛症が発症している

ここでは、抜け毛の本数が平均よりも増える主な原因について解説します。

季節の変わり目

季節の変わり目になると、抜け毛が増えやすい傾向にあります。
特に秋口になると1日あたり150本から200本の抜け毛が見られるケースも珍しくありません。

季節の変わり目に抜け毛が増える原因としては、寒暖差による自律神経やホルモンバランスの乱れ、環境の変化にともなうストレス、空気の乾燥などが挙げられます。
しかし、一時的な抜け毛量の増加であれば、過度に心配する必要はありません。

抜け毛が増えるについて詳しくはこちら

生活習慣が乱れている

偏った栄養バランスの食事や睡眠不足など、生活習慣の乱れも抜け毛が増える原因の1つです。

髪の毛は毎日の食事から摂取する栄養素によって作られるため、過度のダイエットや暴飲暴食、好き嫌いなどが原因で栄養が不足すると、髪の毛の成長に悪影響をおよぼします。
スナック菓子や洋菓子、揚げ物など脂質が多い食事を好んで摂取していると、皮脂の過剰な分泌によって頭皮環境が悪化し、抜け毛リスクを高めるケースもあります。

慢性的に睡眠不足が続いている方、朝になっても十分に寝た気がしない方も要注意です。
睡眠不足や睡眠の質の低下は夜間の成長ホルモンの分泌量を減少させ、毛母細胞の分裂を鈍くする恐れがあります。

また、喫煙や過度の飲酒による血行不良も、抜け毛リスクを増加させる恐れがあるため気を付ける必要があります。

間違ったヘアケアをしている

間違ったヘアケアも頭皮環境を悪化させ、抜け毛を増やす可能性があります。以下のような習慣がないかチェックしてみてください。

  • シャンプーの際に熱いお湯を使っている
  • 頭皮をゴシゴシ擦っている
  • 肌質に合わないシャンプーを使っている
  • 洗髪後に自然乾燥させている

シャンプーの際に熱いお湯を使っていると、頭皮の守るために必要な皮脂まで洗い流す恐れがあります。
頭皮環境の悪化を避けるためにも、湯温は36℃から38℃に設定するのがおすすめです。

毎日シャンプーしているのに頭皮のかゆみや赤みが残る方は、頭皮に合わないアイテムを使っている可能性があります。
抜け毛リスクを低下させるためには、アミノ酸系の洗浄力がマイルドはシャンプーを選ぶのがおすすめです。

また、洗髪後に自然乾燥させていると、雑菌が繁殖して頭皮環境を悪化させる恐れがあります。
洗髪後はドライヤーを使って髪の毛や頭皮を乾かし、頭皮専用のローションなどで保湿しましょう。

頭皮がダメージを受けている

夏の強い紫外線を浴びたり、頻繁にヘアカラー・パーマを行ったりすると、頭皮にダメージが蓄積して抜け毛を増やす恐れがあります。

紫外線は一年を通して降り注いでいるため、外出の際には頭皮専用の日焼け止めを塗布し、日傘やつばの広い帽子などを利用するとよいでしょう。
また、ヘアカラーやパーマに用いられる薬剤は頭皮や髪の毛への刺激が強いため、2ヶ月以上の間隔をおいて施術を受けるのがおすすめです。

脱毛症が発症している

生活習慣やヘアケアのやり方を見直しても抜け毛が減らない方は、脱毛症を発症している可能性も疑われます。
男性が発症する可能性がある主な脱毛症は以下のとおりです。

脱毛症の種類

特徴

男性型脱毛症

・思春期以降に発症する
・ゆっくりとかつ確実に進行する
・頭頂部や前頭部を中心に抜け毛が見られる

脂漏性脱毛症

・ベタベタとした粒の大きいフケが目立つようになる
・初期にはかゆみがない、もしくは少ない
・AGAを併発するケースも多い

牽引性脱毛症

・髪の毛に引っ張られた箇所で血行不良が起こり抜け毛リスクが増加する
・同じ箇所で髪の毛を分けている方や結んでいる方に多く見られる

円形脱毛症

・まとまった量の髪の毛が突然のようにごっそり抜ける
・髪の毛が生えている箇所と脱毛斑の境界線が明らか
・進行するにつれ回復が遅れる、もしくは困難となる

脱毛症を発症している方は、自力での改善が困難なため、薄毛治療専門のクリニックなどで診察・治療を受けるのがおすすめです。

抜け毛の平均本数より注意すべきこと

抜け毛の平均本数は季節によって倍近くまで変動するため、一時的な現象であれば過度に心配する必要はありません。
むしろ、抜け落ちた髪の毛について、以下の3点をチェックするのが重要です。

・毛根の状態
・髪の毛の太さ
・以前と比べた本数

ここでは、抜け毛の平均本数よりも注意すべき点について解説します。

毛根の状態

抜け毛の平均本数よりも注意すべき点の1つが毛根の状態です。
毛根とは文字通り髪の毛の根っこの部分です。

抜け毛の毛根が以下のような状態の方は注意が必要と考えられます。

  • 毛根にふくらみがなく、抜け毛が1本の棒のようになっている
  • 抜け毛の根元に毛根鞘が付着していない
  • 毛根から細いひげのような髪の毛が伸びている
  • 毛根部がギザギザになっている
  • 毛根にベタベタした白い物体が付着している

毛根にふくらみがない方や毛根鞘が付着していない方は、髪の毛が成長しきらないうちに抜け落ちている可能性があります。

毛根から白いひげのような髪の毛が伸びている方は、新たに生えてきた髪の毛まで一緒に抜け落ちている恐れがあります。

毛根部がギザギザになっている方や、ベタベタした白い物体が付着している方は、円形脱毛症、もしくは脂漏性脱毛症の発症も疑われるため注意してください。

髪の毛の太さ

抜け毛が細くて短い方は、髪の毛が正常に育っていない可能性があります。
また、抜け毛の太さにばらつきがある方は、AGAを発症している恐れもあるため注意してください。

髪の毛が成長して抜け落ちる周期をヘアサイクルと呼んでおり、通常は2年から5年ほどで一周します。
しかし、AGAを発症するとヘアサイクルが半年から1年に短縮されるため、髪の毛が十分に育たないうちに抜け落ちます。

AGAは進行型の脱毛症のため、抜け毛が細くて短い方や、抜け毛の太さにばらつきがある方は、速やかにクリニックへ行き対処しなければ危険です。

以前と比べた本数

抜け毛の本数は人によって異なるため、平均値にこだわるのではなく、これまでの本数と比較するのが重要です。
以前と比べて抜け毛が明らかに増えているようであれば、何らかの脱毛症を発症している可能性が疑われます。
抜け毛の種類によってはセルフケアで完治しない可能性もあるため、なるべく早めに専門のクリニックで相談するのがおすすめです。

抜け毛が増えてきたら早めに対策を始めましょう

抜け毛は毎日のように見られるものであり、1日あたり50本から100本程度であれば過度に心配する必要はありません。
また、季節の変わり目になると1日あたり150本から200本の抜け毛が見られるケースもありますが、一時的な現象であれば経過を観察すると良いでしょう。
ただし、以前と比べて抜け毛の本数が明らかに増えているようであれば、脱毛症を発症している疑いもあるため、早めに対策を始めましょう。