肌と同様、頭皮も老化する

年齢とともに肌が老化してシミやシワが目立ちはじめるのと同様に、頭皮も年齢を重ねるにつれて徐々に老化してきます。
毎日のように鏡で確認する顔とは異なり頭皮は普段見る機会が少ない箇所のため、老化を実感する機会は少ないです。

しかし、顔をはじめ他の部位と同様に頭皮も老化すると理解しておく必要があります。頭皮が老化すると知っておかないと、対策が後手に回る可能性もあるため注意が必要です。

頭皮のエイジングには個人差がありますが、一般的には30歳頃から感じ始めるといわれています。

頭皮が老化するとどうなる?

頭皮の老化は普段あまり鏡などで確認する機会がありませんが、次のような現象が見られる方は、頭皮の老化が進んでいる可能性があります。

  • 頭皮が硬くなる
  • 頭皮の臭いが気になる
  • 髪のボリュームが減る

ここでは、頭皮が老化した際に起こり得る現象について詳しく解説します。

頭皮が硬くなる

年齢を重ねるにつれて頭皮が薄く・硬くなり、コリとして感じる傾向があります。
シャンプーの際に頭皮を動かそうとした際に、以前に比べて動きが悪くなっているようであれば老化により頭皮が薄く・硬くなっている可能性があるといえるでしょう。

頭皮が薄く・硬くなってコリが生じると、皮下の毛細血管が圧迫されるため頭皮に送られる血液の量が減少します。
血液は全身に酸素と栄養を送り届けているため、頭皮の血流が低下すると髪の毛を成長させるための栄養が不足し、抜け毛や薄毛のリスクを高める可能性があります。

肩こりや頭痛のリスクを高める点も、頭皮の血流が低下するデメリットの1つです。頭皮の下にある帽状腱膜は筋膜を介して首や肩とつながっているため、帽状腱膜が硬くなると首こりや肩こりのリスクを高めます。
首こりや肩こりによって筋肉が緊張すると、一次性頭痛の一種である緊張型頭痛の発症リスクも増加するため注意が必要です。

また、頭皮は顔とつながっているため、頭皮が硬くなり血行不良を引き起こすと、表情筋の緊張により顔が老けて見える恐れもあります。

頭皮の臭いが気になる

歳を取ると徐々に皮脂の分泌量が減る傾向にあるのですが、同時に発汗量も減少すると分かっています。
発汗量が減少すると皮脂が頭皮に残りやすくなり、臭いの原因になる可能性があるため注意が必要です。

40代から50代の方に多く見られる加齢臭も、皮脂が分解されて生成されるノネナールが原因と考えられています。

髪のボリュームが減る

頭皮の血流が減少したり頭皮に皮脂が残って毛穴に詰まったりすると、頭皮環境の悪化から薄毛につながる可能性もあります。

先述した通り、頭皮への血流が低下すると髪の毛の成長に必要な栄養が不足するため、細くて弱い髪の毛が増え、全体のボリューム減少につながる恐れがあります。
また、発汗量が減少して頭皮に残った皮脂が毛穴に詰まると、髪の毛の成長が阻害されて薄毛につながるため注意が必要です。

老化による頭皮トラブルの対策

頭皮が老化するとさまざまなトラブルを引き起こす可能性が高くなります。頭皮トラブルが起こった際には、以下の対策法を試してみるのがおすすめです。

  • 頭皮マッサージをする
  • 頭皮クレンジングをする
  • 育毛剤を使用する

ここでは老化による頭皮トラブルへの対策法について解説します。

頭皮マッサージをする

頭皮の硬さを和らげて血流を改善するためには、頭皮マッサージが有効です。頭皮マッサージのやり方は下記の通りです。

1.軽く全体をほぐす
2.後頭部から頭頂部を指圧する
3.側頭部から頭頂部を指圧する
4.前頭部から頭頂部を指圧する
5.全体をハンドプレスする

頭皮マッサージは指の腹や手のひらを使い、気持ちよく感じる強さで指圧するのがポイントです。
指先や爪で頭皮を傷つけると、細菌感染を起こすなどしてかえって頭皮環境を悪化させる可能性があるため気を付けましょう。

なお、頭皮マッサージは1回だけで効果を感じるのは難しいため、シャンプーの前やシャンプー後など、毎日のように継続して取り組むのが大切です。

詳しいやり方はこちら

頭皮クレンジングをする

頭皮クレンジングは日々のシャンプーでは落としきれない皮脂や毛穴の汚れを落とすスペシャルケアの一種です。
毛穴の詰まりを解消することで、健康な髪の毛が育つための土台を整える効果が期待できます。

具体的なのやり方は下記の通りです。

1.ぬるま湯で頭皮を濡らす
2.クレンジング剤を前髪の生え際から頭頂部にかけて塗る
3.指の腹を使ってマッサージする
4.泡立ったら髪になじませる
5.首の後ろやデコルテをマッサージする
6.しっかりすすぐ

頭皮クレンジングは毎日ではなく、週に1度程度が基本です。
頻繁に頭皮クレンジングを行うと頭皮を守るべき皮脂まで奪い去ってしまい、かえって皮脂の分泌量が増加する恐れがあります。

育毛剤を使用する

育毛剤は現在生えている髪の毛を太く・強く成長させるサポートアイテムです。
天然由来の保湿成分と、育毛有効成分天然由来の成分から作られており、医薬品とは異なり副作用のリスクが低い点がメリットの1つです。

しかし、発毛剤とは異なり新たに髪の毛を生えさせる効果は期待できません
そのため、老化により薄毛や抜け毛が増えている方は、発毛効果が認められている発毛剤の使用を検討するのがおすすめです。

頭皮の老化を遅らせるには

年齢とともに老化するのは誰も避けられませんが、少しの工夫を重ねると老化を遅らせる効果は期待できます。頭皮の老化を遅らせるには以下の3点を意識しましょう。

  • 紫外線対策
  • バランスの良い食生活
  • スカルプケアを継続する

ここでは頭皮の老化を遅らせる3つの方法について解説します。

紫外線対策

紫外線には物質を破壊する強い力がありますが、頭皮の老化も紫外線が加速させています。
紫外線による光老化は一般的な老化とは異なり、紫外線を浴びた時間と強さに比例するため、ちょっとした工夫で予防可能です。

紫外線対策を行うためには、外出の前に頭皮専用の日焼け止めを塗るのがおすすめです。
また、日傘や帽子を利用する方法もあります。

バランスの良い食生活

日々の食事で摂取する栄養が不足すると、頭皮まで栄養が行き届かなくなり、薄毛の進行を助長する恐れがあります。
健やかな頭皮や髪の毛を保つためには、以下のような栄養および食品をとるのがおすすめです。

栄養素

期待される働き

多く含む食品

ビタミンA

紫外線による活性酸素の生成を抑制

レバー・ニンジン・モロヘイヤ・ウナギ・ホウレンソウなど

ビタミンB2

皮脂の分泌量をコントロール

魚介類・肉類・海藻類・乳製品・鶏卵・種実類など

ビオチン

毛細血管を拡張

鶏レバー・豚レバー・牛乳・大豆・シイタケなど

ビタミンE

血行を促進

アーモンド・オリーブオイル・胚芽油・アボカドなど

葉酸

増血作用

きな粉・ゴマ・納豆・ひよこ豆・クルミなど

スカルプケアを継続する

スカルプケアとは髪の毛ではなく、頭皮をケアする方法です。
先ほどご紹介した頭皮マッサージや頭皮クレンジングもスカルプケアの一種です。

スペシャルなスカルプケアはもちろんですが、毎日のシャンプーを丁寧に行うのも欠かせません。下記の手順で丁寧なシャンプーを心がけてみてはいかがでしょう。

1.髪の毛のもつれをとる
2.頭皮をお湯で予洗いする
3.シャンプーを泡立て、髪の毛を洗う
4.毛の流れに逆らうようにすすぐ
5.もう一度シャンプーを泡立て、頭皮を洗う

頭皮の汚れを落とすために、洗髪の前にブラッシングでもつれを取っておくといいでしょう。ほこりや古い角質を浮かせ、シャンプーのときに汚れを落としやすくなります。

頭皮の老化を遅らせるには早めのケアが重要です

頭皮が老化すると頭皮が硬くなったり頭皮の臭いが発生したりなど、頭皮トラブルが発生しやすくなります。
老化は誰にでも必ず訪れますが、頭皮マッサージや頭皮クレンジング、育毛剤の使用などを心がけることで頭皮トラブルは対策できます。

頭皮の老化を遅らせるには、何よりも早めのケアが重要です。なるべく若いうちから適切な紫外線対策や食生活の見直しを行い、若々しい頭皮を保ちましょう。