春にフケが増える原因

春になると心身の不調を訴える方が増えますが、以下の原因によりフケなどの頭皮トラブルが起こりやすい時期でもあります。

・乾燥しやすい
・花粉に刺激される
・紫外線で日焼けする
・新生活でストレスがかかる

はじめに、春になるとフケが増える主な原因について解説します。

乾燥しやすい

気温が高くなる春には保湿を怠りがちな方も多いのではないでしょうか。
実は、春先も冬場と同じく空気が乾燥しやすい時期です。中国の長江流域で発生した揚子江気団が偏西風に乗って日本に移動してくると、空気が温かく乾燥する傾向にあります。

空気が乾燥すると肌の内部にある水分が奪われ、粒が小さくてカサカサとした白っぽい乾性フケが出やすくなります。

また、春先は日中と朝晩の気温差が大きいです。自律神経のバランスが崩れてターンオーバーが乱れ、肌の不調を引き起こしやすい季節であることも知っておきましょう。

花粉に刺激される

春になるとスギやヒノキの花粉によるくしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状に悩まされる方も多いです。
日本の花粉症人口はおよそ3,000万人ともされており、国内でもっとも多いアレルギー疾患として知られています。

花粉により大きな影響を受けるのは粘膜ですが、肌に付着するとトラブルを引き起こすこともあります。
肌には外部の侵入者から身を守るためのバリア機能が備わっていますが、乾燥などが原因でバリア機能が低下すると花粉により炎症が起こり、フケが生じるリスクを高めるのです。

紫外線で日焼けする

地表まで届く紫外線は大きくUV-AとUV-Bの2種類に分けられます。UV-Bは「レジャー紫外線」と呼ばれており、真夏にもっとも量が多くなる点が特徴です。一方、UV-Aは「生活紫外線」と呼ばれており、4月頃から一気に量が増え、真夏とほとんど変わらないくらい降り注いでいます。
頭のてっぺんにある頭皮は身体のなかでもっとも紫外線を浴びやすい部位ため、春になると日焼けにともなってフケが出やすくなります。

新生活でストレスがかかる

春は新入学や進級、引っ越し、人事異動など環境の変化が多く、新生活にともなうストレスが増加する季節です。

ストレスが蓄積すると自律神経の一種である交感神経が優位に傾き、血管の収縮による血行不良を招きやすくなります。血行不良によりターンオーバーの周期が乱れると、本来であれば剥がれ落ちるべき角質がフケとなって頭皮に残るリスクを高めます。

フケ以外も!春に起こりやすい髪・頭皮トラブル

春先は乾燥や花粉による刺激、紫外線による頭皮へのダメージ、ストレスなどが原因となり、フケ以外にも以下の頭皮トラブルを引き起こしやすい点が特徴です。

・かゆみ
・抜け毛
・パサつき

ここでは、春に起こりやすいフケ以外の髪・頭皮のトラブルについて解説します。

かゆみ

春になると花粉が原因でくしゃみや鼻水、目のかゆみに悩まされる方がいますが、肌にも花粉が付着して炎症を起こし、かゆみを引き起こすケースがあります。
また、春先は空気が乾燥する時期でもあるため、肌の内部の水分が失われてバリア機能が低下し、外部からの刺激により炎症を引き起こすこともあるでしょう。

抜け毛

春は新入学や進級、引っ越し、人事異動など環境の変化が多く、ストレスによる自律神経の乱れを引き起こしやすい季節。ストレスにより抜け毛が増えることもあるでしょう。

自律神経のバランスが乱れると血管が収縮して血液の流れが悪くなり、栄養不足を引き起こしやすくなります。血行不良により頭皮に送られる栄養が不足すると、髪の毛の成長が妨げられて抜け毛のリスクが高くなるのです。

パサつき

春は新生活や気温の変化といった精神的・身体的ストレスにより、自律神経のバランスが乱れやすくなる時期です。
自律神経のバランスが乱れるとターンオーバーの周期に悪影響をおよぼすため、未熟な角質が増えて表皮や髪の毛が乾燥してパサつきやすくなります。

春のフケや頭皮トラブルへの対処方法

春になるとフケを始めとしたさまざまな頭皮トラブルが起こりやすいため、以下の方法で対処するのがおすすめです。

・日焼け対策する
・毎日丁寧にシャンプーする
・ドライヤーのやり方を見直す
・育毛剤やローションで保湿する
・ストレスを発散する

ここでは、春のフケや頭皮トラブルへの対処方法について解説します。

日焼け対策をする

春は生活紫外線であるUV-Aが増加する季節のため、日常的に日焼け対策を怠らないようにしましょう。

外出の際にはつばの広い帽子をかぶったり、日焼け止めを塗ったりすると、紫外線によるフケや頭皮トラブルを予防する効果が期待できます。
最近は男性用の日傘も多く販売されているため、利用を検討してみてください。

毎日丁寧にシャンプーする

頭皮に花粉が付着すると炎症を起こしたり、フケが出たりする可能性があります。花粉やフケ、汚れを落とすために、毎日以下の手順で丁寧にシャンプーをしましょう。

1.髪の毛のもつれをとる
2.頭皮をお湯で予洗いする
3.シャンプーを泡立て、髪の毛を洗う
4.毛の流れに逆らうようにすすぐ
5.もう一度シャンプーを泡立て、頭皮を洗う

頭皮を洗う際には爪や指先ではなく、指の腹で優しくマッサージするイメージで行うのがポイントです。

ドライヤーのやり方を見直す

ドライヤーの吹き出し口からは100度前後の熱風が噴き出しており、頭皮に近づけすぎると乾燥にともなうフケが出やすくなります。
雑菌の繁殖を防ぐためにドライヤーは大切ですが、以下のポイントを守りましょう。

・洗髪後は毛先から水がしたたり落ちない程度にタオルドライを行う
・ドライヤーの温風で髪の毛の根元から乾かし始める
・8割がた乾いたら冷風モードに切り替えてしあげる

ドライヤーをかける前にはタオルドライを忘れないようにしましょう。髪がぬれたままだとドライヤーをかける時間が長くなり、頭皮の乾燥を引き起こしやすくなります。
ドライヤーは頭皮から10cmから20cmほど離し、髪の毛や頭皮を熱によるダメージから守りましょう。
また、ドライヤーをかける際には反対の手で髪の毛をかきあげ、一ヶ所に熱風が集中しないようにするのもポイントです。

育毛剤やローションで保湿する

洗顔後に化粧水や乳液で保湿するように、髪の毛を洗った後は育毛剤やローションで頭皮を保湿してください。
育毛剤やローションで保湿すれば、頭皮の乾燥によるフケを予防する効果が期待できます。

また、頭皮に水分を与えると肌のバリア機能が強化され、花粉などの刺激から肌を守る効果も期待できるでしょう。

ストレスを発散する

ストレスは自律神経やターンオーバーの周期を乱すため、フケをはじめとする頭皮トラブルを引き起こしやすくなります。
そのため、普段から自分なりの方法で適度にストレスを発散するよう心がけましょう。

身体を動かすのが好きな方は週末に運動をしたり、ハイキングに出かけたりする方法があります。
運動が苦手な方は仲のよい友人とおしゃべりを楽しんだり、趣味に没頭する時間を設けたりするとよいでしょう。

春のフケは乾燥&花粉対策が大切です

春のフケは肌の乾燥や花粉による刺激、紫外線によるダメージ、ストレスによる自律神経の乱れなど、さまざまな原因によって発症リスクが増加します。
特に春先は空気が乾燥して花粉が飛び交う時期であるため、今回ご紹介した方法で乾燥と花粉対策を行うのが大切です。

セルフケアではフケがまったく減らない方は、何らかの疾患を発症している可能性も疑われるため、早めに医療機関を受診するのがおすすめです。