ホホバオイルとは

ホホバオイルとは、アメリカ西海岸からメキシコ北部にかけて生息している「ホホバ」の種から作られたオイルです。主成分はワックスエステルで、全体の90%以上を占めています。このため、化学的には「ロウ(ワックス)」に分類されます。私たちの肌にある角質にもワックスエステルが3割程度含まれていることもあり、ホホバオイルは人の肌になじみやすいオイルです。

肌にはバリア機能があり、外から入って来た成分を簡単には浸透させない仕組みになっています。しかし、肌と同じ成分を持つホホバオイルは、バリア機能にさえぎられることがあまりありません。肌ともなじみやすいため、頭皮の保湿効果を高めつつ髪の成長も期待できます。

ホホバオイルで期待できる効果

ホホバオイルを髪や頭皮に使うと、次のメリットが期待できます。

・髪に栄養を与える
・頭皮の余分な皮脂を取り除く
・頭皮を保湿できる

ひとつずつ見ていきましょう。

髪に栄養を与える

シャンプーの前にホホバオイルを頭皮と髪全体に塗って洗い流すと、髪に栄養が行き渡ることでまとまりやすくなります。トリートメントの代わりに、髪全体にホホバオイルを塗る方法もおすすめです。

シャンプー後に使う場合は、毛先に少量のホホバオイルを使いましょう。特に傷んでパサパサになった髪にとっては、適度な栄養とうるおいを補給する効果が期待できます。ホホバオイルが髪に対してコーティング効果を生むため、髪のダメージにつながる紫外線を防ぎたいときにも良いでしょう。

頭皮の余分な皮脂を取り除く

ホホバオイルには皮脂と混ざりやすい性質があります。そのため、ホホバオイルを使って頭皮クレンジングをすることで、頭皮の余分な皮脂を取り除くことも期待できるでしょう。

頭皮のシワや毛穴に入り込んだ皮脂は、シャンプーではきれいに洗い流せないこともあります。入り込んだ皮脂を放っておくと毛穴にだんだん汚れが溜まり、薄毛や抜け毛を誘発するかもしれません。薄毛や抜け毛を防ぎ頭皮環境を整えるために、シャンプー前にホホバオイルで頭皮のクレンジングを行いましょう。

頭皮を保湿できる

ホホバオイルは、乾燥した頭皮の保湿にも役立ちます。入浴後にホホバオイルを頭皮になじませることで皮膚にふたがされ、頭皮にある水分の蒸発を防げます

ホホバオイルを頭皮の保湿に使う際は、空気が乾燥しがちな秋や冬がおすすめです。特に秋や冬は、空気の乾燥に加えて暖房を使うことなど、複数の原因が重なって頭皮の乾燥が強まります。乾燥がひどくなる秋冬こそ、効果的に保湿できるホホバオイルの活用が有効です。

ホホバオイルの種類と選び方

いざホホバオイルを購入しようとしても、どのホホバオイルを選べば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。ホホバオイルは次の種類があります。

・クリアホホバオイル
・ゴールデンホホバオイル
・オーガニックマーク付き商品はより安心

それぞれ特徴を見ていきましょう。

クリアホホバオイル

「クリアホホバオイル」は無色透明、もしくは淡い黄色で、香りがないことが特徴です。後ほど紹介する「ゴールデンホホバオイル」を精製して作られているため、生成の過程で栄養素が少なくなるといわれています。

クリアホホバオイルはゴールデンホホバオイルよりも栄養価が低いといっても、保湿効果には違いがありません。栄養素が少なめであるからこそ、ゴールデンホホバオイルよりも低刺激です。そのため、肌が弱い方やバリア機能を重要視したい方に特におすすめです。

ゴールデンホホバオイル

「ゴールデンホホバオイル」は、名前のとおり金色をしたホホバオイルです。ホホバの種から採取したあと精製していないため、熱で壊れやすいビタミン類はもちろん、髪や頭皮に欠かせないさまざまな栄養素を豊富に含んでいます

以下は、ホホバオイルに含まれる栄養素の例です。

・ビタミンA・B・D・E
・アミノ酸
・ミネラル

このように、ゴールデンホホバオイルは栄養素を豊富に含んでいます。そのため、特に肌の弱い方が使用した際は、肌トラブルを引き起こす可能性もある点は覚えておきましょう。

オーガニックマーク付き商品はより安心

ホホバオイルを選ぶ際は「オーガニックマーク」の付いている商品を選ぶこともおすすめです。オーガニックマークは日本を始め各国に存在し、無農薬、原材料の安全性などの審査に合格した商品に付けられます。
大切な髪や頭皮に直接つけることを考えると、安心して使えるホホバオイルを選ぶことが必須です。より身体に優しいホホバオイルを選びたいときは、オーガニックマークの有無もひとつの指標となるでしょう。

ホホバオイルの使い方

ここからは、お風呂でできるホホバオイルを使った頭皮ケアを紹介します。以下の順番で行いましょう。

1.ブラッシングする
2.オイルを塗る
3.入浴しつつマッサージする
4.オイルを流す
5.トリートメントやドライヤー前にも塗る

ぜひ今日からお試しください。

1.ブラッシングする

入浴前に、まず髪をブラッシングして、ホコリや汚れを取り除きましょう。髪の毛に付着したホコリや汚れを取り除いておくと、シャンプーの泡立ちが良くなるからです。

上から下だけでなく、さまざまな方向からブラッシングしましょう。一例として、横向きにブラシを動かしたり、頭を下に向け、えり足から頭頂部へブラッシングしたりする方法があります。

2.ホホバオイルを頭皮に塗る

髪の毛をブラッシングした次は、ホホバオイルを手のひらに取ります。量は、500円玉くらいの大きさが目安です。多すぎても少なすぎてもいけません。

適量を取ったあとは、頭皮全体に塗り広げましょう。頭皮の皮脂とホホバオイルが混ざり合うことで余分な皮脂が落ちやすくなるため、髪の健やかな成長も見込めます。ホホバオイルが頭皮全体に行き渡ったら、再度ホホバオイルを頭皮にすり込みます。オイルを塗ったら15分ほどそのままにして、浸透を待ちましょう。

3.入浴しつつマッサージをする

ホホバオイルを頭皮に塗り終わったら、浴槽につかりつつ、以下の順で頭皮をマッサージしましょう。身体を温めると、ホホバオイルがより浸透しやすくなるからです。

部位

方法

側頭部

・人差し指、中指、薬指を両耳の上にあて、頭皮を6回ほど上下に動かす
・少しずつ指を移動し、頭頂部まで行う

合計3セット程度

前頭部

・人差し指、中指、薬指で、頭皮を上下に6回ほど動かす

合計3セット程度

こめかみ部分

・手のひらをあて、円を描くようにゆっくりもむ

8回程度

最後に、頭皮全体を指先で軽く叩くように刺激します。

詳しい頭皮マッサージ方法はこちら

4.オイルを流す

マッサージが終わったらシャンプーを良く泡立て、ていねいに洗い流しましょう。頭皮に塗ったホホバオイルがついているので、ふだんよりも念入りに洗います。しっかりオイルを落としたいからと、爪を立てたり強く擦ったりするのは髪や頭皮を傷つける原因です。頭皮や髪を傷つけないよう注意しつつ、念入りに髪を洗いましょう。

5.トリートメントやドライヤー前にも塗る

髪の乾燥や痛みが気になる場合、ホホバオイルを洗い流さないトリートメントに混ぜて使っても構いません。髪の水分量を保ち、しっとりまとめる効果があります。混ぜるオイルの量は、トリートメントの半分から3分の1程度です。

ドライヤーをかける前に、ホホバオイルを塗る方法もあります。ホホバオイルを髪につけることで、髪だけでなく肌のバリア機能も高め、乾燥や外部ダメージから守る効果が期待できます

ホホバオイルを使うコツ

ホホバオイルを実際に使うときのコツと、注意点を見ていきましょう。ホホバオイルは、以下の点に注意して使用します。

・事前に蒸しタオルを作っておく
・髪をブロックに分けておく
・頻度は週1~2回程度にする
・固まった場合は溶かして使う

事前に蒸しタオルを作っておく

蒸しタオルで頭皮や髪を覆うことで、ホホバオイルの浸透効果がより高まります。実は、蒸しタオルは電子レンジで簡単に作れる道具です。先に次の物を準備しましょう。

  • タオル
  • ラップ

作り方は以下のとおりです。

1.水に浸したタオルを強く絞る
2.ラップでタオルをくるみ、レンジで60秒加熱する(500Wの場合)
3.使いやすい大きさにたたむ

なお、加熱した蒸しタオルの内側は、特に高温です。熱い水蒸気も上がってくるため、やけどに注意して取り扱いましょう

髪をブロックに分けておく

髪が長め、毛量が多いといった理由がある場合、ホホバオイルを一度に頭皮全体へ塗るのが難しいかもしれません。一度にホホバオイルを塗れないときは、下記のように髪をブロック分けしておくことがおすすめです。

  • 頭頂部
  • 前頭部
  • 側頭部
  • 後頭部

いったん手のひらにとったホホバオイルを少しずつ指先に取りながら、ブロックごとに塗っていきます。髪をかき分けながら塗ったり、ヘアピンなどで髪を留めて頭皮を出したりすると、よりスムーズに塗り進められるでしょう。

頻度は週1~2回程度にする

ホホバオイルを使った頭皮ケアは週1~2回程度にとどめましょう。やり過ぎるとかえって頭皮の負担が増えてしまいます。

ホホバオイルでの頭皮ケアは保湿効果が高く効果的です。しかし、乾燥しているときに立て続けに行ったとしても、その後一切やらなくなっては効果も半減してしまいます。ホホバオイルの頭皮ケアは、続けて行うことが一番大切です。週1~2回程度で構いませんので、無理のない頻度で続けていきましょう。

固まった場合は溶かして使う

もしもホホバオイルが寒さで固まって使えなくなったとしても、捨ててはいけません。ホホバオイルが固まった場合は、溶かして使えます。

ホホバオイルの融点は7~9度です。つまり10度前後で固まり始めるため、特に冬場は常温でも白く結晶化してしまいます。白く結晶化して固まっても、品質には変わりありません。温かい場所において自然に溶かすと、これまでどおり問題なく使えます。固まるのを防ぐには、10度以上になる部屋に置いておくと良いでしょう。

ホホバオイルを使用する際の注意点

ホホバオイルを使う際は、以下のような注意点があります。

・使用前にパッチテストを行う
・ホホバオイルを頭皮や床に残さない
・長期間の保管は避ける

ホホバオイルを使うときに、頭に入れておきましょう。

使用前にパッチテストを行う

ホホバオイルは、基本的に肌に優しいオイルです。それでも、ゴールデンホホバオイルのように非精製だと、オイルが皮膚に触れることで刺激を感じたりアレルギー反応が出たりすることもあります。

アレルギー反応を防ぐために、ホホバオイルを使用する前にパッチテストを行いましょう。二の腕のように人目に触れにくい所に塗って数時間置き、赤みやかゆみなどが現れないかをチェックします。万が一、赤みやかゆみが現れた場合は、使用を控えてください

ホホバオイルを頭皮や浴室の床に残さない

ホホバオイルを頭皮に塗った後は、しっかりシャンプーを行い、オイルが頭皮に残らないようにしましょう。オイルが頭皮に残ったままだと、新たな頭皮のつまりを誘発する可能性もあるからです。ホホバオイルが落ちたかどうかは、指の腹で頭皮を触って確かめます。ぬめりを感じなければ、落ちている証拠です。

また、ホホバオイルが浴室の床に残っていると、滑りやすく危険です。特にシャワーのお湯や水を弾く部分は、オイルが残っているかもしれません。使用後は掃除し、ホホバオイルが床に残っていないことを確認しましょう。

長期間の保管は避ける

ホホバオイルは、あまり長い間保管してはいけません。

ホホバオイルは植物性オイルの中では酸化しづらい部類です。とはいえ、長い間使い続けていると、劣化する可能性があります

使い切るまでの期間は、6ヵ月程度が理想です。劣化しないうちに使い切るには、小容量をこまめに買い足すことをおすすめします。6ヵ月程度で使い切れなさそうな場合、頭皮だけでなく髪にも使いましょう。さらに、髪だけでなく身体へのマッサージに使うなど、使う量を少し増やしてみてください。

ホホバオイルを活用して髪の悩みを改善しよう

ホホバオイルは肌になじみやすいので、頭皮に浸透させることで乾燥対策や、頭皮トラブルの予防、改善が見込まれます。頭皮の環境を整えるのと同時に、抜け毛や薄毛の改善効果も期待できます。

いくらホホバオイルが肌になじみやすいといっても、1回塗っただけでは効果は感じられません。継続して使用することで、頭皮の状態が良くなったことや抜け毛の減少、健康な髪の増加を実感できるでしょう。週1~2回程度ホホバオイルを使った頭皮ケアを行い、頭皮の乾燥を解消しつつ、頭皮トラブルだけでなく将来の薄毛や抜け毛の対策をしていきましょう。