頭皮の頭痛の原因

下記のトラブルが発生していると、頭皮に頭痛がすることがあります。

  • 腫瘍
  • 皮膚炎
  • 帯状疱疹
  • 後頭神経痛
  • 軽度な頭皮トラブル

ここでは、頭皮の頭痛の原因や特徴を解説します。

腫瘍

腫瘍と聞くと「ガンのことなのか」不安になりますが、腫瘍には本来「腫れをともなうできもの」といった意味があります。
腫瘍のなかでも悪性のものをガンや悪性新生物、悪性腫瘍と呼んでいます。粉瘤(ふんりゅう)や脂肪腫(しぼうしゅ)に関しては良性の腫瘍であるため、過度に心配する必要はありません。

ただ、頭皮に腫瘍があると、押した時に痛みがでます。
頭皮にできる可能性がある腫瘍は下記の通りです。

  • 粉瘤
  • 脂肪種
  • 悪性腫瘍

粉瘤はニキビに似たできものですが、皮下に皮膚のような組織ができて、その中に皮脂や汚れなどが溜まる特徴があります。
ニキビとは異なり自然に改善することはないため、気になる場合は皮膚科で切開手術を行う必要があります。

脂肪腫は皮下に多く見られる良性の腫瘍です。粉瘤や脂肪腫ができる原因については、現在でもハッキリとしたことが分かっていません。

頭皮にできる悪性腫瘍としては、悪性黒色腫や有棘(ゆうきょく)細胞がんなどがあげられます。
腫瘍の形がいびつで、急に大きくなるときは悪性腫瘍の可能性も疑われるため、速やかに医療機関で検査を受けましょう。

皮膚炎

下記の皮膚炎が発症していると、頭皮が痛むことがあります。

  • 接触性皮膚炎
  • 脂漏性皮膚炎
  • アトピー性皮膚炎

接触性皮膚炎はアレルギー疾患の一種で、普段使っているシャンプーなどのヘアケア用品やアクセサリー、医薬品、ペットの毛など、皮膚に触れるすべての物質が原因となる可能性があります。

脂漏性皮膚炎は皮膚の常在菌のマラセチアの異常繁殖により発症する、炎症性の皮膚疾患です。初期には自覚症状をともなわないことも多く、発見が遅れると自然に治ることは難しいとされます。

アトピー性皮膚炎はハッキリとした原因が分からない炎症性の皮膚疾患で、発症すると強いかゆみや皮膚の強直、浸出液などが見られます。

帯状疱疹

帯状疱疹はウイルスが原因で引き起こされる皮膚疾患で、発症するとチクチクとした痛みや水疱、赤みを帯びた発疹などが見られます。
帯状疱疹は頭皮にできることもあり、重症化すると視力低下や失明のリスクもあるため注意が必要です。

後頭神経痛

後頭神経痛とは、頭皮の感覚神経が過敏になることで発症する頭痛です。
頭の後ろにある大後頭神経、小後頭神経、大耳介神経などが何らかの原因により過敏になると、後頭部の広い範囲にわたってジンジンとした独特の痛みを生じます。

後頭部に痛みが出ると脳疾患を発症したのか心配になりますが、基本的に後頭神経痛は後頭部の痛みだけが症状のため、過度に心配する必要はありません。

後頭神経痛はリウマチやヘルペス、帯状疱疹などの既往があると、発症リスクを高めるのではないかと考えられています。

軽度な頭皮トラブル

紹介した疾患以外にも、軽度な頭皮トラブルにより、頭痛のような痛みを引き起こす可能性があります。代表的な頭皮トラブルとしては、以下の3つが挙げられます。

  • 乾燥
  • 日焼け
  • ニキビ

頭皮が乾燥すると、皮膚を外部の刺激から守るバリア機能が損なわれるため、神経が過敏になり痛みを生じるリスクが高くなります。
頭皮が乾燥する原因としては、冬場の湿度の低下やエアコンによる空気の乾燥、シャンプーで皮脂を落としすぎていることが挙げられます。

また、日焼けやニキビも頭皮に頭痛のような痛みを引き起こす原因の1つです。頭皮は太陽にもっとも近い身体の部位であるため、日焼け=火傷により痛みを生じる可能性があります。
頭皮にニキビができたときも、知らない内に引っ掻いて潰してしまうと痛みを生じます

ここでは軽度な頭皮トラブルと説明しましたが、頭皮環境が悪化した状態を放置すると皮膚炎などの疾患に発展する可能性も。早めの予防や対策が重要です。

頭皮の頭痛を予防する方法

頭皮の痛みを引き起こす原因はさまざまですが、頭皮トラブルによる頭痛であれば、日々の積み重ねで予防できる可能性があります。

  • 紫外線予防する
  • 生活習慣を整える
  • シャンプーのやり方を見直す

ここでは、頭皮の頭痛を予防する方法を詳しく解説します。

紫外線予防する

頭皮の頭痛を予防するためには、普段から紫外線を予防することが重要です。
なぜなら頭皮は太陽に近く、日焼けしやすいからです。日焼けすると火傷により痛みを生じたり、乾燥して頭皮のバリア機能が低下したりする可能性があります。

紫外線を予防するために帽子、日傘などを利用してください。帽子を持ち運ぶのが面倒な方は頭皮用の日焼け止めがおすすめです。

生活習慣を整える

頭皮の頭痛を予防するためには、生活習慣を整えることも必要です。ニキビや乾燥などの軽度な頭皮トラブルは、日常の生活習慣を積み重ねた結果として起こるケースがほとんどです。

例えば脂肪分の多い食品やスナック菓子、ジャンクフードなどを好んで食べていると、皮脂の分泌量が過剰になるため、ニキビができるリスクを高めます。
また、睡眠不足によりターンオーバー(皮膚の新陳代謝)の周期が乱れると、頭皮の乾燥や皮脂の異常な分泌を招きやすくなります。

日頃から栄養バランスの取れた食事を意識し、適度に身体を動かして質の高い睡眠をとるよう心がけましょう。

シャンプーのやり方を見直す

頭皮の頭痛を予防するためには、シャンプーのやり方を見直し、健康な頭皮環境を保つ必要があります。
シャンプーのやり方が間違っている場合、頭皮が乾燥したり傷ついたりする恐れがあるため注意が必要です。

下記の手順に従い、毎日丁寧に髪や頭皮を洗いましょう。

1.髪の毛のもつれをとる
2.頭皮をお湯で予洗いする
3.シャンプーを泡立て、髪の毛を洗う
4.毛の流れに逆らうようにすすぐ
5.もう一度シャンプーを泡立て、頭皮を洗う
6.時間をかけて丁寧にすすぐ

頭皮の頭痛が治らないときは?

頭痛が頭皮トラブル以外の疾患の場合は自力で改善することが難しいため、速やかに医療機関を受診してください。

ここでは、どういう疾患のときに何科を受診すれば良いのかご紹介します。

皮膚科

皮膚科は皮膚疾患を専門とする診療科です。
腫瘍や皮膚炎が原因で頭皮に頭痛があるときは、皮膚科を受診しましょう。
乾燥や日焼けなどの頭皮トラブルによる痛みも皮膚科で対応できます。

脳神経外科

脳神経外科は脳に関する疾患を専門とする診療科です。
頭皮の感覚神経が過敏になることで発症する後部神経痛が疑われるときは、脳神経外科を受診してください。

頭皮の頭痛の原因を突き止め、早めに対処しましょう

頭皮が傷む・頭痛がするときには何らかの病気を発症している可能性があります。腫瘍や皮膚炎、後部神経痛の病気が疑われる場合は早めに病院を受診し、適切な治療を受けてください。

また、乾燥や日焼けなど軽度な頭皮トラブルによっても頭皮が痛むことがあります。軽度な頭皮トラブルでも悪化すると皮膚炎につながる恐れもあるため注意が必要です。
生活習慣を整え、日焼け対策を行うことで予防ができますので、一度日頃の生活を見直してみましょう。