はげる危険サイン「頭ニキビ」

ニキビは医学的に尋常性ざ瘡と呼ばれていますが、一般的には頭皮にできたものを頭ニキビと呼びます。頭皮は身体のなかで皮脂の分泌量が多い箇所のため、ニキビができても不思議はありません。

頭ニキビができてもすぐにはげるわけではありませんが、炎症による頭皮へのダメージや毛穴詰まりにより、髪の毛の成長を妨げる可能性があります。
また、頭ニキビが多くできるのは頭皮環境が悪化している証拠であり、放置すると抜け毛や薄毛につながるリスクが高くなるでしょう。
そのため「頭ニキビははげるサイン」というのはあながち間違ってはいません。

頭ニキビの原因

頭ニキビが目立つようになる原因としては主に以下が挙げられます。

・偏った食事
・過剰なストレス
・頭皮の洗浄不足
・合っていないシャンプー
・不衛生な寝具

将来のはげるリスクを下げるためにも、まずは頭ニキビの原因について知っておきましょう。

偏った食事

頭ニキビの原因の1つが、偏った栄養バランスの食事です。特に脂質が高い食事ばかり摂っていると、皮脂が過剰に分泌されて頭ニキビができやすくなります。皮脂の過剰な分泌を招く食事例は以下の通りです。

・唐揚げやてんぷらなどの揚げ物
・脂身の多い肉類
・スナック菓子
・ジャンクフード
・バターや生クリームを多く含む洋菓子

脂質の多い食事だけでなく、皮脂の分泌量をコントロールするビタミンB群の不足も皮脂の過剰な分泌を招くため注意しましょう。

過剰なストレス

過剰なストレスも頭ニキビの原因の1つです。
ストレス状態が継続すると自律神経のうち交感神経が優位に傾き、ホルモンバランスの乱れにより皮脂の分泌量が増加します。
皮脂の分泌量が増加すると常在菌の一種であるアクネ菌が異常繁殖し、ニキビができやすくなるのです。

また、ストレスにより自律神経のバランスが乱れると、肌の新陳代謝の周期にも悪影響をおよぼします。
新陳代謝が乱れると本来であれば剥がれ落ちるべき角質が表皮に留まって分厚くなり、皮脂が排出されにくくなるためニキビができやすくなります。

頭皮の洗浄不足

頭皮の洗浄不足も頭ニキビのリスクを高めるため気をつける必要があります。
洗浄不足が続くと古くなった皮脂が剥がれ落ちた角質などと混じり合い毛穴に詰まり、ニキビの原因菌であるアクネ菌のエサとなるためです。
頭皮が洗浄不足の状態になってしまう主な原因は以下の通りです。

・湯シャンをしている
・飲酒して寝落ちする日がある
・脂性肌なのに洗浄力が弱いシャンプーを使っている
・仕事が忙しくて徹夜する日がある

合っていないシャンプー

自分の肌質に合っていないシャンプーも、頭ニキビができやすくなる原因の1つです。

例えば脂性肌の人が洗浄力の弱いシャンプーを使うと、洗浄不足のため頭ニキビができやすくなります。
反対に、乾燥肌の人が洗浄力の強すぎるシャンプーを使うのも避ける必要があります。洗浄力が強すぎるシャンプーで頭皮が過度に乾燥すると、肌バリアを守るため皮脂の分泌量が増加するためです。

毎日シャンプーを使って髪の毛や頭皮を洗っているのに、かゆみやフケがでる方は肌質に合っていない商品を使っている可能性があると考えられます。

不衛生な寝具

自分の肌質に合っていないシャンプーも、頭ニキビができやすくなる原因の1つです。

頭皮ニキビができやすくなる意外な原因が不衛生な寝具です。
毎日シャンプーをしている方でも、寝具については無頓着な方もいるのではないでしょうか。枕や枕カバーなど頭に直接触れるアイテムが不衛生だと、雑菌が繁殖して頭皮ニキビの発生につながる恐れがあります。

また、寝具だけでなく頭に触れる帽子にも注意が必要です。
帽子に雑菌が付着すると頭ニキビができやすくなるうえ、かぶりっぱなしでいると蒸れて雑菌が繁殖しやすくなります。

頭ニキビを作らない生活習慣

頭ニキビは主に日常の食事やストレスなど生活習慣により発症リスクが高くなるため、普段から以下の3点を意識して予防・改善に努めましょう。

・栄養バランスのとれた食事
・運動によるストレス発散
・清潔な衣類や寝具

ここでは、頭ニキビを作らないための生活習慣について解説します。

栄養バランスのとれた食事

頭ニキビを予防・改善するためには脂質の摂りすぎを避け、栄養バランスのとれた食事を心がける必要があります。
ニキビ予防のためには普段から以下の栄養素・食材を積極的に摂取するのがおすすめです。

摂取したい栄養素

期待できる効果

多く含む食品

ビタミンB群

皮脂の分泌量をコントロールする

レバー・鶏卵・大豆製品・玄米・豚肉など

食物繊維

腸内環境を整えて肌の健康を保つ

ゴボウ・サツマイモ・海藻類・コンニャクなど

亜鉛

肌を作る元となるタンパク質を合成する

牡蠣・豚レバー・カシューナッツ・鶏卵など


単一の食材のみを摂取するのではなく、さまざまな食品をバランスよく食事メニューに取り入れましょう。

運動によるストレス発散

大手化粧品メーカーの研究により、ストレスにより皮脂の分泌量が増加すると判明しています。
皮脂はニキビができる原因の1つのため、普段からストレスをこまめに発散し、ストレスの原因となる自律神経の乱れを防ぎましょう。

ストレスの発散法は人によりさまざまですが、適度に身体を動かすと自律神経のバランスを整えやすいうえ、発汗や血行促進により老廃物の排出も促されるため、ニキビ予防に効果的です。
急に激しい運動を始めても長く続かないケースが多いため、まずは毎日軽いストレッチから始めてみましょう。

清潔な衣類や寝具

頭ニキビを予防するためには、頭が直接触れる寝具を清潔に保つ必要があります。
枕本体や布団を洗うのは大変ですので、枕カバーやシーツをこまめに洗濯するよう心がけましょう。

基本的には洗濯機の自動洗いコースで問題ありませんが、たまに付けおき洗いをしたり、ぬるま湯で洗ったりすると汚れが落ちやすいのでおすすめです。
枕を洗うのは難しいため、日陰で吊り干しにするなど工夫しましょう。

頭ニキビを予防するヘアケア

頭ニキビを予防するためには、日常的に以下を意識して頭皮環境を良好に保ちましょう。

・頭皮にあったアイテムを使う
・毎日の丁寧なシャンプーを心がける
・育毛剤で保湿する

ここでは、頭ニキビを予防するために意識したいヘアケアについて解説します。

頭皮にあったアイテム

肌のタイプは人によって異なるため、自分の頭皮に適したシャンプーを使うのが頭ニキビ予防の第一歩です。
自分の肌タイプに応じて以下の成分を配合したシャンプーを選ぶのがおすすめです。

肌タイプ

おすすめの成分

脂性肌

サリチル酸、ピロクトンオラミン、ジラウロイルグルタミン酸リシンNaなど

乾燥肌

ヒアルロン酸ナトリウム、スクワラン、セラミド、ココイルアラニンTEAなど


毎日シャンプーしているのに頭皮のかゆみや赤みが出る方には、上記の成分を含むアミノ酸系の薬用シャンプーがおすすめです。

毎日の丁寧なシャンプー

ニキビは毛穴に詰まった皮脂汚れが原因となり発生するため、毎日の丁寧なシャンプーで毛穴詰まりを取り除いておく必要があります。
効率よく毛穴詰まりを取り除く具体的なシャンプーのやり方は以下の通りです。

1.髪の毛のもつれをとる
2.頭皮をお湯で予洗いする
3.シャンプーを泡立て、髪の毛を洗う
4.毛の流れに逆らうようにすすぐ
5.もう一度シャンプーを泡立て、頭皮を洗う
6.時間をかけてすすぐ 詳しいやり方はこちら

育毛剤で保湿

頭ニキビを予防するのであれば、シャンプー・ドライヤーの後に育毛剤で保湿するのもおすすめです。
育毛剤は医薬部外品の一種で、厚生労働省により以下の効果・効能が認められています。

・育毛
・薄毛予防
・かゆみ予防
・脱毛の予防
・毛生促進
・ふけ予防
・病後、産後の脱毛予防など

育毛剤には血行促進や保湿効果が期待できる成分が配合されているため、使用を習慣づけると頭皮環境を整え、ニキビだけでなくハゲを予防する効果も期待できます。

育毛剤について詳しくはこちら

頭ニキビを改善し将来はげるのを防ぎましょう

頭ニキビは頭皮環境が悪化しているとの身体からのサインであり、放置すると炎症や毛穴詰まりを起こして抜け毛リスクを高める可能性があります。偏った食事やストレスの蓄積、合っていないシャンプーなど自分で改善できる原因も多いため、思い当たる節がある方は今日からでも見直してみるのがおすすめです。
たとえば枕カバーやシーツは不潔な状態だと雑菌が繁殖する温床となるため、1週間に1度は洗濯をしてください。脂質の多い食べ物の過剰な摂取は避け、日常的にビタミンやミネラルを積極的に摂取し、正しいヘアケアのやり方を身につけて頭ニキビを改善し、将来はげるのを防ぎましょう。