そもそも育毛ってなに?
育毛とは現在生えている髪の毛を太く・強く成長させることを意味します。
育毛と発毛はしばしば混同されますが、両者は似ているようでまったくの別物です。
発毛は髪の毛を生やすための方法であり、病院や専門のクリニックで行われる治療が主な手段です。実際に育毛剤の多くが医薬部外品や化粧品に分類されるのに対し、発毛剤のほとんどは医療用医薬品に分類されます。
育毛は髪の毛のボリュームが減少してきた方や、将来の薄毛を予防したい方などにおすすめです。
現実問題として薄毛部分が見られる方は、地肌が透けて見える方などは発毛治療が必要かもしれません。
【生活習慣編】自宅でできる育毛方法

育毛は髪の毛の健全な成長をサポートする手段のため、自宅でも以下の生活習慣の見直しが有効です。
・栄養バランスのとれた食事を心がける
・質の高い睡眠時間を確保する
・運動の習慣を身につける
・ストレスを溜めない
・禁煙を目指す
はじめに、生活習慣の見直しによる育毛方法について解説します。
栄養バランスのとれた食事を心がける
髪の毛は毛母細胞の分裂によって成長しますが、そのためのエネルギーは毎日の食事から摂取した栄養素です。
日々の食事から以下のような栄養素が不足すると、髪の毛の成長に必要なエネルギーが足りなくなります。
栄養素 | はたらき | 多く含む食材 |
|---|---|---|
タンパク質 | 髪の毛を作るための原料となる | 肉類・魚類・豆類・鶏卵・乳製品など |
亜鉛 | 体内で分解されたタンパク質をケラチンへと再合成する | 牡蠣・チーズ・ナッツ・豚レバー・牛肩ロースなど |
ビタミンA | 肌や粘膜の健康状態を維持する | ニンジン・うなぎの蒲焼・豚レバー・海苔など |
ビタミンB2 | 頭皮のターンオーバーを促進する | ホウレンソウ・ブロッコリー・納豆・アーモンドなど |
ビタミンB6 | 皮脂の過剰な分泌を抑制する | 赤パプリカ・サツマイモ・バナナなど |
ビタミンE | 髪の毛や頭皮の老化を遅らせる | アーモンド・ヒマワリ油・ハマチ・赤ピーマンなど |
イソフラボン | 髪の毛のハリやコシを生み出す | 大豆製品 |
日常の食事に上記の栄養素をバランスよく取り入れるのがポイントです。どうしても不足しがちな栄養素に関してはサプリメントを活用しましょう。
質の高い睡眠時間を確保する
髪の毛の成長や頭皮の新陳代謝には、細胞分裂を活発化させる働きがある成長ホルモンの分泌が欠かせません。
成長ホルモンは寝ているときに分泌されるため、育毛を促進するうえで睡眠は大変重要です。
自分に合った睡眠時間は人によりさまざまですが、成人の方は一般的に適切な6~8時間の睡眠が推奨されています。
また、睡眠の質を高めるため可能な限り早寝早起きを心がけ、日中に適度に身体を動かすよう意識しましょう。
運動の習慣を身につける
運動の習慣がなくデスクワークばかりだと、筋力が低下して血行不良を招きがちです。
血行不良状態が続くと、毛母細胞の分裂に必要な栄養素が頭皮に送り届きにくくなるため、髪の毛の成長が妨げられます。
そのため、育毛のためには運動が欠かせません。
今日からできる運動の1つが、通勤や買い物の際に階段を使う方法です。エレベーターやエスカレーターの代わりに階段を使うと、第2の心臓と呼ばれるふくらはぎの筋肉が刺激され、全身の血流を促進する効果が期待できます。
ストレスを溜めない
ストレスがたまると自律神経やホルモンバランスが乱れます。
その結果、血液の循環が悪くなったり、抜け毛を誘発するジヒドロテストステロンが生成されたりして、髪の毛の成長が妨げられます。
また、ストレス状態が続くと睡眠の質も低下するため気を付けなければなりません。
ストレスの発散方法は人によりさまざまですが、身体を動かすのが好きな方は適度な運動に取り組むと良いでしょう。
身体を動かすとストレス発散だけでなく、血行促進や睡眠の質の向上など副次的な効果も得られます。
運動が苦手な方は趣味に没頭する時間を設けたり、仲のよい友人とおしゃべりを楽しんだりしてみてください。
禁煙を目指す
タバコに含まれるニコチンには毛細血管を収縮させ、血液の循環を妨げる作用があると分かっています。
頭皮には毛細血管が張り巡らされているため、喫煙習慣があると髪の毛の成長に必要な栄養が届けられにくくなります。
そのため、将来の薄毛を予防するためにもなるべく禁煙に取り組むのがおすすめです。
しかしながら、意志の力でタバコをやめるのは難しいケースも多いため、何度も禁煙に失敗している方は、禁煙外来を受診してみるとよいでしょう。
【ヘアケア編】自宅でできる育毛方法

抜け毛や髪の毛のボリュームダウンは間違ったヘアケアに起因するケースも多いため、日常的に以下の点を意識してヘアケアを行いましょう。
・シャンプーの種類を見直す
・毎日の洗髪を丁寧にする
・頭皮マッサージをする
・ドライヤーで乾かす
・育毛剤を使う
ここでは、ヘアケアのやり方の見直しによる育毛方法を紹介します。
シャンプーの種類を見直す
育毛には自身の頭皮に合ったヘアケアアイテムを使うのが大事です。
たとえば、乾燥気味なのに洗浄力が強すぎるシャンプーを使うと、頭皮を守るべき皮脂まで失われ、かえって皮脂の分泌が過剰になります。
頭皮や髪の毛の状態ごとにおすすめのシャンプーは以下のとおりです。
頭皮や髪の毛の状態 | おすすめのシャンプー |
|---|---|
頭皮や髪がパサつく | ・洗浄力が強すぎない |
頭皮や髪がべたつく | ・ある程度の洗浄力がある |
髪のくせが強い | ・保湿成分が入っている |
フケやかゆみの症状がある | ・殺菌成分を配合している |
抜け毛が増えた気がする | ・血行を促進する成分が入っている |
頭皮や髪のにおいが気になる | ・殺菌成分が入っている |
シャンプーの選び方について
詳しくはこちら
毎日の洗髪を丁寧にする
育毛するためには毎日のシャンプーのやり方も大切です。
頭皮をしっかりと洗うと古くなった角質や無駄な皮脂を落とし、育毛に適した良好な頭皮環境を維持できます。
以下の手順を意識して頭皮環境を良好に保ち、髪の毛の成長をサポートしましょう。
1.髪の毛のもつれをとる
2.頭皮をお湯で予洗いする
3.シャンプーを泡立て、髪の毛を洗う
4.毛の流れに逆らうようにすすぐ
5.もう一度シャンプーを泡立て、頭皮を洗う
6.時間をかけてすすぐ
頭皮マッサージをする
頭皮には毛細血管が多く血行不良に陥りやすいため、マッサージをして血行を促進するのがおすすめです。
頭皮への血行を促進すると、髪の毛の成長に必要な栄養素を毛母細胞に送り届けやすくなります。
頭皮マッサージは以下の手順で行いましょう。
1.指の腹で頭皮全体をほぐす
2.後頭部から頭頂部にかけて指圧する
3.側頭部から頭頂部にかけて指圧する
4.額から頭頂部にかけて指圧する
5.頭頂部をまんべんなく指圧する
6.手のひらで包み込むようにプレスする
ドライヤーで乾かす
髪の毛を洗った後に自然乾燥させている方もいますが、以下のデメリットがあるため避けた方がよいでしょう。
- 雑菌が繁殖して抜け毛の原因となる
- キューティクルが開いたままになり切れ毛を起こしやすい
- 不快な臭いの元となる
- 寝癖が着きやすい
- 頭皮が冷えて血行不良を招く
育毛のためには、髪の毛を洗い終えたら適度にタオルドライを行い、ドライヤーで乾かすのがおすすめです。
ただし、ドライヤーを掛ける時間が長いと髪の毛や頭皮にダメージが加わるため、なるべく短時間で済ませるよう意識しましょう。
最初は温風で髪の毛の根元から乾かし、8割がた乾いたら冷風に切り替えて仕あげるのがポイントです。
育毛剤を使う
髪の毛の成長をサポートするのであれば、育毛剤の使用も効果的です。
育毛剤には髪の毛の成長を促進したり、頭皮環境を改善したりするための成分が配合されています。
育毛剤に期待できる主な効果は以下のとおりです。
- 血液の循環を促進する
- 頭皮の炎症を予防する
- 皮脂の過剰な分泌を抑制する
- 抜け毛のリスクを下げる
育毛剤について詳しくはこちら
自宅でできる育毛で健康的で抜けにくい髪の毛に
育毛とは現在生えている髪の毛を太く・強く成長させるための手段で、将来の薄毛を予防するためにも若いうちから取り組むのがおすすめです。
髪の毛のボリュームダウンや抜け毛が気になる方は、普段の生活習慣やヘアケアを見直す必要があるかもしれません。バランスの良い食事や睡眠を意識するとともに、シャンプーの種類ややり方も注意してみてください。
自宅でできる育毛法に取り組み、健康的で抜けにくい髪の毛に変えていきましょう。







