そもそもかさぶたとは?
頭皮のかさぶたの原因や対処法について解説する前に、そもそもかさぶたがどのようなものかを知っておきましょう。
かさぶたとは傷口にできる赤黒色をした乾いた血栓のことです。 かさぶたと聞くと、ひざや肘にできるイメージがあるかもしれませんが、傷口ができる場所であれば頭皮にもかさぶたはできます。
私たちが裂傷や擦過傷を負った場合に出血が起こりますが、血液中に含まれるフィブリンと呼ばれるたんぱく質の一種が凝固してかさぶたが作られます。
かさぶたができることで傷口からの出血を止めたり、細菌など外部からの侵入者を防いだりすることが可能となります。そのため、かさぶたを無理やり剥がすことはNGです。
頭皮にかさぶたができる原因

かさぶたは頭皮に傷がつくことで発生します。
頭皮に傷がつき、かさぶたができる主な原因には下記が挙げられます。
- 乾燥によるかゆみ
- 髪の洗い方
- ストレス
- 皮膚炎
- 体質
ここでは、頭皮にカサブタができる原因について詳しく解説します。
乾燥によるかゆみ
頭皮にかさぶたができる原因の1つが乾燥です。冬場の乾燥した時期になると、手足の先がかゆくなる方も多いでしょう。
頭皮も乾燥すると、かさついてかゆみが出やすくなるため、無意識のうちに掻きむしってしまう可能性があります。それによって頭皮が傷つき出血を起こした場合、浸出液が固まってかさぶたとなるのです。
頭皮が乾燥する原因としては空気の乾燥以外にも、紫外線によって頭皮へダメージが加わることや、洗浄力の強いシャンプーで皮脂を根こそぎ洗い流してしまうことなどが挙げられます。
髪の洗い方
髪を洗うときに爪を立てると頭皮に傷がつく可能性があります。傷の深さによってはかさぶたができる恐れも。髪の毛を洗うときには、指の腹で頭皮をゆっくりと動かすようにして、擦らずに優しく洗いましょう。
ストレス
ストレス状態が続くと自律神経のうち交感神経が優位になります。交感神経は血管を収縮する作用があるため、血流が悪化。頭皮や髪の成長に必要な栄養が行き届かなくなり、頭皮環境の乱れが発生します。炎症などの頭皮トラブルが起きやすくなった結果、かさぶたができる可能性があるのです。
皮膚炎
頭皮のかさぶたは皮膚炎が原因の可能性もあげられます。頭皮に起こり得る主な皮膚炎は下記の通りです。
疾病 | 症状 | |
|---|---|---|
毛嚢炎(もうのうえん) | 頭皮の疼(うず)くような痛み、掻痒感、刺激感など | |
接触性皮膚炎 | かぶれ・腫脹・紅斑・小水疱など | |
脂漏性皮膚炎 | 頭皮の赤み・鱗屑(りんせつ)など |
上記の皮膚炎はいずれもかゆみをともなうことがあり、引っ掻いて傷をつけてしまうとかさぶたにつながる恐れがあります。 皮膚炎の場合かさぶた以外の症状も出るため、心当たりがないか確認してみてください。
体質
乾燥肌やアトピー性皮膚炎などの体質の方はかさぶたができやすい場合があります。特に、アトピー性皮膚炎の場合は象皮症とよばれる症状にともない、かさぶたができやすい傾向です。象皮症とは皮膚が像のように硬くなる症状で、ひっかくと体液がでてきます。体液が出た後の傷口が固まることでかさぶたができることがあるのです。
頭皮のかさぶたが治らないままだとどうなる?

頭皮のかさぶたを放置すると、以下のような問題が生じることがあります。
- かゆみがでる
- 抜け毛のリスクが高まる
ここでは、頭皮のかさぶたの問題点について詳しく解説します。
かゆみがでる
頭皮にかさぶたができると、かゆみを伴う可能性があります。かゆみがあると寝ている間などに無意識にかさぶたを引っ掻いてしまい、傷口から細菌が侵入して炎症を引き起こす可能性が高くなります。 炎症を起こすと患部がかゆくなるため、さらに引っ掻いてしまうといった悪循環に陥りかねません。次第に傷口が深くなり、傷跡を残してしまう恐れもあるでしょう。
抜け毛のリスクが高まる
かさぶたが広範囲にできてしまうと、毛穴をふさぎ、髪の成長を阻害してしまう可能性があります。 また、皮膚炎が原因でかさぶたができている場合など、頭皮全体のコンディション自体が悪いため、健康な髪の毛の成長が妨げられることも。 なかでも脂漏性皮膚炎は男性に多く見られるAGA(男性型脱毛症)とも深く関わっていると考えられており、放置すると薄毛や脱毛につながる恐れがあります。
頭皮にかさぶたを早く治す方法
頭皮にかさぶたができたら、どうやって治せばいいのか迷う人も多いでしょう。
頭皮のかさぶたには下記の対処方法がおすすめです。
- かさぶたを剥がさない
- 頭皮を清潔に保つ
- 病院を受診する
ここでは、頭皮のかさぶたへの対処方法について具体的に解説します。
かさぶたを剥がさない
頭皮にかさぶたができたときは、気になっても剥がさないようにしましょう。かさぶたはそもそも傷を治すためにできるものですので、剥がしてしまうと傷の治癒を遅らせたり、傷がきれいに治らなかったりする可能性もあります。
そのため、かゆみがあっても掻かないようにして、かさぶたが剥がれないよう注意しましょう。寝ている間に無意識に引っ掻いてしまう場合は、爪を短く切ったうえで研ぐなどして、傷口に引っかからないよう工夫してみてください。
頭皮を清潔に保つ
頭皮にかさぶたができた場合、頭皮を清潔に保つことも重要です。頭皮を不潔にしていると頭皮全体がかゆくなってしまい、爪で掻いてかさぶたを剥がしてしまうリスクが高くなります。 また、頭皮が不潔な状態でかさぶたが剥がれてしまうと傷口で細菌が繁殖してしまい、さらなるかゆみや炎症につながることも珍しくありません。
汗をかいたときにはこまめに拭き取る、シャンプーの後は洗い残しがないようしっかりとすすぐなどを意識して、頭皮を可能な限り清潔に保つよう意識しましょう。
病院を受診する
セルフケアでは頭皮のかさぶたが改善しない場合や、繰り返しかさぶたができる場合は、できるだけ早く病院を受診しましょう。
特に皮膚炎が原因でかさぶたができている場合、セルフケアでは治せない可能性もあります。かぶれや小水疱など、かさぶた以外の症状がある場合は皮膚炎の可能性が高いため、ご自身の症状を確認してみてください。
かさぶたやかゆみなど頭皮の症状がある場合は皮膚科を、抜け毛をともなうような場合は薄毛治療専門のクリニックを受診すると良いでしょう。
頭皮のかさぶたを予防するには?
一度かさぶたができると繰り返しできてしまうこともあるため、あらかじめ予防することが大切です。以下のように日ごろの習慣を見直すとかさぶたを予防できる可能性があります。
- 紫外線対策をする
- ストレスを溜めない
- 睡眠時間を確保する
- 肌に合うシャンプーを使う
- ドライヤーのかけ方を見直す
ここでは、頭皮のかさぶたを予防する方法を紹介します。
紫外線対策する
紫外線は頭皮を乾燥させる原因のひとつです。乾燥によるかさぶたを予防するために、日ごろから頭皮の紫外線対策を行いましょう。紫外線は1年中降り注いでいるため、頭にも使えるスプレータイプの日焼け止めなどを使用してみてください。特に夏場など紫外線が強い時期には帽子をかぶるのがおすすめです。
ストレスを溜めない
ストレスによる血行不良を改善させるためには、ストレスを溜めないことが第一です。しかし、生きていくうえで全くストレスを受けないことは現実的ではありません。できるだけストレス源から離れつつ、こまめに発散するよう心がけましょう。
ストレスの発散方法は人によって異なります。友人と遊んだり趣味に打ち込んだりなど、いろいろな方法を試してみてください。
睡眠時間を確保する
毎日の睡眠時間を確保すると、ホルモンバランスや体調が整い、かさぶたができにくい状態を目指せるでしょう。最適な睡眠時間は人によって異なりますが、毎日7時間程度の睡眠時間を確保してみてください。
また、睡眠は時間だけでなく深さも大切です。良質な睡眠をとるために、寝る前にはスマホやパソコンを触らないのがおすすめです。入浴は就寝の2時間前に済ませておくと深く眠りやすくなるといわれています。
肌に合うシャンプーを使う
シャンプーが合っていないと乾燥や皮膚炎の原因になり得ます。自身の肌質に合ったシャンプーを探してみてください。
乾燥肌であれば保湿成分が多く含まれているしっとりタイプのシャンプーや、程よい洗浄力のアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。皮脂の分泌が多い場合はしっかりと皮脂を落とせるシャンプーを選ぶと良いでしょう。
ドライヤーのかけ方を見直す
実はドライヤーが頭皮を乾燥させていることもあります。雑菌の繁殖を抑え頭皮環境を守るためにドライヤーは必要ですが、かけすぎないように注意してください。
温度は低~中温に設定し、頭皮から離して乾かしましょう。乾燥予防に育毛剤や頭皮用のローションを付けるものおすすめです。
頭皮を清潔に保ち、かさぶたをきれいに治しましょう
頭皮にかさぶたができる直接的な原因は爪や指先で引っ掻くなどして傷をつけることです。傷をつけてしまうきっかけは乾燥や髪の洗い方などがあります。
頭皮にかさぶたができるとかゆみの発生や、髪の毛の成長に悪影響を及ぼす可能性もあるため、できるだけ早く治したいものです。かさぶたができても剥がさないようにするのはもちろん、頭皮を清潔に保つことで、少しずつ改善していくでしょう。
また、かさぶたの原因は皮膚炎の可能性もあります。皮膚炎のなかでも脂漏性皮膚炎はAGA(男性型脱毛症)と深く関わっているといわれています。抜け毛の量が増えるなどAGAの発症が疑われる場合には、速やかに医療機関で見てもらいましょう。
頭皮のかさぶたを改善・予防するためには毎日のヘアケアで頭皮を清潔に保つことが重要です。セルフケアで改善しない場合は、早めに専門医へ相談すると良いでしょう。


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