頭皮の白いかさぶたの正体と原因

頭皮に白いかさぶたのようなものができている方は、以下の病気を発症している可能性があります。
・脂漏性皮膚炎
・粃糠性脱毛症
・頭部白癬
・尋常性乾癬
・アタマジラミ
白いかさぶた以外の症状が見られる病気もあるため、該当する点がないかチェックしてみましょう。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は皮脂をエサとして繁殖する常在菌の一種、マラセチアによって引き起こされる肌の病気です。
皮脂の分泌量が多い箇所であればどこにでも発症しますが、頭皮は身体のなかでも皮脂の分泌量が特に多いため、脂漏性皮膚炎を発症しやすいとされています。
脂漏性皮膚炎を発症すると頭皮のあちこちに白いかさぶたが見られるようになりますが、その他の皮膚炎とは異なりかゆみが少ない点が特徴です。
かゆみを感じにくいため発症に気づくとしばしば慢性的な経過をたどり、自然治癒が困難となるため注意しなければなりません。
頭皮の白いかさぶたが気になる方で、髪の毛を洗ってもすぐに頭皮がベタつくような方は、脂漏性皮膚炎の発症を疑ってみる必要があるでしょう。
粃糠性脱毛症
粃糠性脱毛症は炎症性を伴う肌の病気の一種で、白いかさぶたのようなフケが頭皮全体を覆う点が特徴です。
フケはだれにでも見られる生理現象の一種ですが、粃糠性脱毛症を発症すると通常では考えられない量のフケが発生します。
大量に発生した白くて粒の小さなフケが毛穴をふさぐと、常在菌が異常繁殖して炎症を起こし、抜け毛を引き起こしやすくなります。
粃糠性脱毛症の原因は肌質に合っていないシャンプーや頻繁なヘアカラー・パーマ、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、自律神経の乱れなどさまざまです。
尋常ではない量のフケに伴い抜け毛が増えている方は、粃糠性脱毛症の発症を疑う必要があるでしょう。
頭部白癬
頭部白癬は皮膚糸状菌感染症の一種で、しらくもとも呼ばれる肌の病気です。皮膚糸状菌は足にできる水虫の原因菌でもあり、わかりやすく言うと頭皮に水虫を発症した例が頭部白癬です。
頭部白癬を発症すると鱗屑と呼ばれる白いかさぶたのような皮むけが見られ、斑状に抜け毛を引き起こすケースがあります。また、かゆみが非常に強い点も頭部白癬の特徴です。
感染力が非常に強く、発症者の頭部に触れるだけで感染するケースもあるため、保育園や幼稚園に通う児童に多く発症が見られます。大人はコンタクト系のスポーツや、温泉施設などで感染する可能性があります。
尋常性乾癬
乾癬は肌に炎症を起こして表皮の角層が分厚く・硬くなる炎症性角化症と呼ばれる肌の病気です。
尋常性乾癬はもっとも多く見られるタイプの炎症性角化症で、赤くなった肌の上に白いかさぶたのような垢が盛りあがる点が特徴です。
肌であればどこにでも尋常性乾癬を発症する可能性がありますが、頭皮や髪の毛の生え際など、日常的に機械的刺激を受けやすい箇所に多く発症が見られます。
尋常性乾癬を発症してもかゆみを伴わないケースもありますが、およそ半数がかゆみを自覚するとされています。
アタマジラミ
アタマジラミは人間にだけ寄生する害虫の一種で、血を吸われると頭皮に強いかゆみや湿疹を生じる点が特徴です。
成虫になっても2~4ミリメートルにしかならず、人間の身体から離れると7~72時間程度しか生きられません。
アタマジラミで問題となるのは成虫よりもむしろ卵の方です。卵は髪の毛にしっかりとくっついているため、専用の薬剤とクシを使わないと駆除できません。
子どもの頭に白いかさぶたやフケのようなものがあり、かゆみを訴えるケースではアタマジラミを発症している可能性があります。
特に保育園や幼稚園など集団で生活する幼児をお持ちの方は気をつけて観察してください。
白いかさぶたを防ぐセルフケア

白いかさぶたを伴う病気のなかには、頭皮環境が影響している例も少なくありません。そのため、以下のヘアケアや生活習慣の見直しで予防できる可能性があります。
・シャンプーで清潔を保つ
・頭皮マッサージで血行改善する
・生活習慣を整える
ここでは、白いかさぶたを防ぐためのセルフケアについて解説します。
シャンプーで清潔を保つ
毎日のシャンプーで皮脂や汚れを落として頭皮を清潔な状態に保つと、脂漏性皮膚炎や粃糠性脱毛症を予防できる可能性があります。
頭皮を清潔に保つためには、以下の手順でシャンプーを行いましょう。
1.髪の毛のもつれをとる
2.頭皮をお湯で予洗いする
3.シャンプーを泡立て、髪の毛を洗う
4.毛の流れに逆らうようにすすぐ
5.もう一度シャンプーを泡立て、頭皮を洗う
6.時間をかけてすすぐ 詳しいやり方はこちら
かさぶたを予防するためにはゴシゴシ擦らず、地肌を動かすイメージで優しく洗うのがポイントです。
爪や指先でゴシゴシ擦ると頭皮を傷つける恐れがあります。指の腹でマッサージするように優しく洗いましょう。
頭皮マッサージで血行改善する
白いかさぶたを予防するためには、頭皮マッサージで血行を改善するのも効果的です。
頭皮マッサージで血行を改善すると、ターンオーバーの周期が正常化し、健康な頭皮環境を保ちやすくなります。
また、気持ちよく頭皮マッサージをすると自律神経のうち副交感神経が優位に傾き、肌や髪の細胞分裂が活発化しやすくなります。
頭皮マッサージの具体的なやり方は以下の通りです。
1.指の腹で頭皮全体をほぐす
2.後頭部から頭頂部にかけて指圧する
3.側頭部から頭頂部にかけて指圧する
4.額から頭頂部にかけて指圧する
5.頭頂部をまんべんなく指圧する
6.手のひらで包み込むようにプレスする 頭皮マッサージの詳しいやり方はこちら
生活習慣を整える
頭皮の健康を保つためには日常的に栄養バランスの取れた食事を意識し、過度のダイエットは避けるようにしましょう。適切な睡眠時間については専門家の間でも意見が分かれますが、成人は6~8時間の睡眠をとるよう推奨されています。
反対に、次のような生活習慣の乱れは、頭皮に見られる病気の発症リスクを高める恐れがあります。
・食習慣の乱れ
・睡眠不足
・過度のダイエット
脂身の多い肉類やスナック菓子、バターや生クリームを多く使った洋菓子など、脂質の多い食事を好んで摂取していると、脂漏性皮膚炎の原因であるマラセチアの繁殖を招きやすくなります。睡眠不足により免疫力が低下すると、マラセチアや皮膚糸状菌への抵抗力が弱くなり、脂漏性皮膚炎や頭部白癬の発症リスクが増加します。
また、過度のダイエットによる栄養不足は粃糠性脱毛症の原因の1つです。
頭皮の白いかさぶたが治らないときは皮膚科を受診
頭皮の白いかさぶたはさまざまな病気が原因でできるため、自身で特定するのが難しいケースも少なくありません。また、一度発症するとセルフケアでは治らない可能性も高いため、頭皮の白いかさぶたが気になるときは皮膚科を受診するのが最優先です。
皮膚科では症状に合わせて、ステロイド剤の抗炎症薬やローション、抗菌効果のあるシャンプーなどの処方を行い症状の改善を図ります。尋常性乾癬などは治りにくい病気としても知られているため、たかがかさぶたと侮らず早めに専門医の診察を受けるよう心がけましょう。
頭皮の白いかさぶたに関するよくある質問
頭皮の白いかさぶたに関しては以下2つの質問が多く寄せられています。
・白いかさぶたには市販薬が効果的?
・頭皮に白いかさぶたがあるけど痒くない時の原因は?
頭皮に白いかさぶたができ、対処法が分からない際の参考にしてください。
白いかさぶたには市販薬が効果的?
白いかさぶたができた原因に合った市販薬を使えば、症状の改善ができる可能性もゼロではありません。
ただし、白いかさぶたができる要因はさまざまで自身での特定が難しいうえ、適していない市販薬を使用すると症状が悪化する恐れもあります。
そのため、薬の使用を検討するほどの症状が表れている方は、皮膚科に相談する必要があります。
頭皮に白いかさぶたがあるけど痒くないときの原因は?
頭皮に白いかさぶたのようなフケが出ているケースであっても、かゆみがない例は珍しくありません。
たとえば、皮膚炎と聞くとかゆみをイメージされる方が多いですが、脂漏性皮膚炎ではかゆみを伴わないケースも少なくありません。
ただし、脂漏性皮膚炎は放置するとしばしば慢性化する傾向にあるため注意が必要です。また、かゆみがないからといって脂漏性皮膚炎が原因とも限らないため、病院を受診して原因を突き止める必要があります。
頭皮の白いかさぶたは病気により発症します
頭皮のかさぶたは主に病気が原因で発症します。代表的な病気は脂漏性皮膚炎や粃糠性脱毛症、尋常性乾癬ですが、幼児ではアタマジラミの発症例も珍しくありません。
皮膚炎や乾癬は一般的にかゆみを伴いますが、脂漏性皮膚炎ではかゆみを伴わないケースも多く、発症が遅れるとしばしば慢性的な経過をたどるため注意が必要です。
頭皮の白いかさぶたを予防するためには日常の生活習慣や食習慣を見直し、十分かつ良質な睡眠により免疫力を高め、頭皮環境を良好に保つ必要があります。
セルフケアでは改善出来ないケースでは頭皮の病気の疑いもあるため、なるべく早めに専門医の診察を受けるなど対処してください。


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