頭皮の脂がすごいと起こる症状
頭皮の脂がすごいことで起こる症状はさまざまですが、代表的な症状は以下のとおりです。順番に見ていきましょう。
- 髪の毛がベタつく
- フケが増える
- かゆみが発生する
- 不快な臭いが生じる
髪の毛がベタつく
頭皮は、身体のなかでも皮脂が多く分泌される部分です。頭皮で分泌された皮脂は時間が経つにつれて広がっていき、最終的に髪の毛へと移動する性質があります。そのため、過剰に分泌された皮脂を放置すると、髪の毛がベタつき不衛生な見た目となるだけでなく、全体のボリュームが少なく見えることもあります。特に、脂性肌など皮脂の分泌が多い方は、髪の毛がベタつきやすいため注意が必要です。
さらに、髪の毛のベタつきを放置することで、抜け毛や「脂漏性皮膚炎」などの炎症につながる危険性もあります。
フケが増える
頭皮の脂がすごいと、フケも増えます。フケとは、古くなった角質が剥がれ落ちたものです。通常のフケは小さく、洗い流せるため目立ちません。しかし、皮脂や常在菌のバランスが崩れると、フケが増えることがあります。
頭皮の皮脂が多いと酸化した皮脂が外部の汚れを吸収し、古い角質と混ざってベトベトした脂性のフケが増えます。脂性のフケは髪の根元付近に出る点が特徴で、常在菌であるマラセチア菌の増殖や洗髪が不十分なことが発生の理由です。脂漏性皮膚炎とも関連するため、脂性のフケが増えたときは特に注意しましょう。
かゆみが発生する
頭皮の脂がすごいことは、かゆみの一因でもあります。頭皮の常在菌は皮脂を栄養とします。通常は常在菌のバランスが保たれることで皮膚が守られますが、皮脂が増えると常在菌が増えすぎ、バランスが崩れます。常在菌のバランスが崩れることで頭皮に炎症が発生し、かゆみが引き起こされるメカニズムです。
また、頭皮に皮脂が多いと脂性のフケが増え、頭皮を刺激するためかゆみを誘発します。ここでむやみに掻くと、頭皮を傷つけるかもしれません。かゆみが発生してもかきむしらず、日頃からケアを行い、皮脂のバランスを整えましょう。
不快なニオイが生じる
髪の毛が密集している頭皮は高温多湿であるため、雑菌が簡単に増えてしまいます。頭皮に皮脂が多い状態が続くと雑菌が増え、酸っぱいニオイが発生します。頭皮の常在菌が、発生した皮脂やフケをエサにして繁殖するからです。常在菌に分解された皮脂が酸化すると脂っぽいニオイが出ることもあります。
このように頭皮の脂は不快なニオイを発生させやすいため、清潔な頭皮環境を保つことが大切です。頭皮に皮脂をとどまらせないよう、適切な頻度で洗髪してください。効果的な洗髪については「頭皮の皮脂を抑える方法」で詳しく解説します。
頭皮が脂っぽい時に考えられる病気

皮脂が脂っぽいとかかる可能性が高い病気は、脂漏性皮膚炎とAGAです。それぞれ詳しく解説します。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が盛んな部分に発生する湿疹の一種です。特に頭皮は発症しやすい部位であり、男性の発症者が女性の約2倍であることも特徴です。
頭皮に皮脂が多く存在していると、常在菌であるマラセチア菌が急激に増殖し、炎症が引き起こされると考えられています。主な症状として、次のようなものがあげられます。
- かゆみ
- 赤み
- フケ
脂漏性皮膚炎は、抗真菌薬やステロイドを含む塗り薬での治療が必要です。もしも疑わしい症状が出た場合は、病院を受診してください。なお、脂漏性皮膚炎の詳細は以下の記事で解説しています。
脂漏性皮膚炎は頭皮のカビが主な原因!カビの増殖を防ぐ方法や治し方を解説の記事
AGA
頭皮の脂が多いこととAGAには、間接的な関係があると考えられています。
AGAとは、男性型脱毛症とよばれる成人男性に特有の脱毛症です。主な発症原因は、男性ホルモンの一種である「ジヒドロテストステロン(DHT)」の増加と活性化とされています。DHTは皮脂腺のホルモン受容体と結びつき皮脂腺を活性化させ、皮脂の分泌を促すホルモンです。
AGAを発症している方は、DHTの生成が多いために皮脂の分泌量も増えやすい傾向があります。反対に、皮脂の分泌が多い方はDHTの影響を受けやすく、AGA発症のリスクが高いと考えられます。
頭皮が脂っぽくなる主な原因
頭皮が脂っぽくなる主な原因は以下です。それぞれ詳しく解説します。
- 脂っぽい食事が多い
- 過度なストレスがかかっている
- 頭皮の脂を流しきれていない
- 睡眠の時間と質が不足している
- 加齢に伴い頭皮環境が変化している
脂っぽい食事が多い
頭皮が脂っぽくなる大きな原因とされるのが、食生活の乱れです。特に、脂質を多く含む食品を好んで摂取していると、皮脂が過剰に分泌される傾向があります。注意したい例としては、次のような食品があげられます。
- 肉類
- 乳製品
- 揚げ物
- 洋菓子
- スナック菓子
頭皮の脂っぽさを回避するためにも、上記の食品は食べ過ぎないように注意しましょう。
ただし、脂質の摂取を控えすぎるとホルモンバランスが乱れたり、免疫機能が低下したりする恐れがあります。そのため、1日40~60g程度を目安に摂取してください。
過度なストレスがかかっている
強いストレスを感じると自律神経のバランスが崩れ、皮脂の過剰な分泌につながることがあります。交感神経と副交感神経から構成される自律神経は、バランスが乱れると交感神経が優位に傾き緊張状態になります。すると、皮脂の分泌を促す男性ホルモンが放出され、頭皮が脂っぽくなる仕組みです。
また、皮脂の分泌を促すアドレナリンも、ストレスを感じることで分泌されます。ストレスがかかることで、自律神経の乱れとアドレナリン双方の影響で皮脂が多くなる場合があるため、ストレスには十分に注意しましょう。
頭皮の脂を流しきれていない
髪の毛を洗うときに脂が落ち切っていないと、脂っぽくなる可能性があります。シャンプーの際は、脂をきちんと落とし切るために、髪の毛ではなく頭皮を洗いましょう。洗髪は1日1回、時間をかけて丁寧に洗うことで頭皮の脂を残さないよう意識してください。
ただし、脂っぽくても1日に何度も髪の毛を洗うことは良くありません。皮脂が落ちすぎてしまうと頭皮が乾燥し、頭皮を守るためにかえって皮脂の分泌量が増える可能性があるからです。
また、予洗いがきちんとできていないなど、効果が薄い洗い方をしている場合もあるため注意してください。洗髪方法については「適切な手順でシャンプーする」で解説します。
睡眠の時間と質が不足している
睡眠時間や質の不足も、頭皮が脂っぽくなる一因です。
睡眠の時間や質が不足していると、肌の成長に必要な成長ホルモンが十分に分泌されません。成長ホルモンの分泌が少ないと、肌の成長が乱れ、頭皮が乾燥し皮脂が多く分泌されやすくなるとされています。水分不足によるバリア機能の低下を補おうと皮脂が過剰に分泌されるからです。
また、睡眠不足により自律神経の乱れも引き起こされます。交感神経が優位になることで皮脂の分泌を促す男性ホルモンが活性化され、皮脂の分泌量が増え脂っぽくなることがあるため、睡眠時間はしっかり確保しましょう。
加齢に伴い頭皮環境が変化している
頭皮が脂っぽくなる理由として、加齢に伴う頭皮環境の変化も考えられます。
一般に、加齢により皮脂の分泌量は減少しますが、頭皮環境も同時に変化するため、頭皮が脂っぽくなることも考えられます。
例えば、男性は30代半ば〜50代半ばのミドル世代になると、20代に比べて頭皮の皮脂がねっとりとした脂に変化します。ねっとりとした皮脂は、脂っぽさの一因です。一方、女性も更年期とされる45歳〜55歳に女性ホルモンの分泌量が減少し、皮脂が過剰に分泌されやすくなるため、脂っぽく感じることがあります。
頭皮の脂を抑える方法

頭皮の脂は見た目を悪化させるだけでなく、不快な臭いやかゆみの原因にもなると考えられています。以下の方法を実践し、過剰な頭皮の脂を抑えましょう。
・タンパク質とビタミンを摂取する
・洗浄力が強くないシャンプーを使う
・適切な手順でシャンプーする
・深く眠れる環境を整える
・ストレスを発散する
・マッサージで頭皮環境を整える
タンパク質とビタミンを摂取する
皮脂の分泌を抑えるには、脂っぽい食事を減らすだけでなく、タンパク質やビタミン類を多く含む食材を摂取しましょう。特に、ビタミンB2とビタミンB6は皮脂の分泌をコントロールする作用があるため、積極的に摂ってください。また、タンパク質の不足は頭皮環境の悪化を招き、皮脂の過剰分泌につながる恐れがあります。
次のような食材を摂ると良いでしょう。
食材 | 含まれる栄養素 |
|---|---|
納豆、卵 | ビタミンB2 |
魚、豚肉 | ビタミンB6 |
鶏肉、牛肉 | タンパク質 |
必要に応じて食事管理アプリなどを使用し、バランスの良い食事を意識してください。
洗浄力が強くないシャンプーを使う
洗浄力が強いシャンプーを日常的に使用すると、皮脂を取りすぎてしまい乾燥肌を招くとされています。頭皮が乾燥すると、皮膚を守るために皮脂が過剰に分泌されてしまいます。そのため、頭皮が脂っぽい方は、アミノ酸系などの刺激が少ないシャンプーを使用し、皮脂の過剰な分泌を避けるのがおすすめです。
なお、スカルプDでは、脂性肌の方や敏感肌の方それぞれに適したシャンプーを用意しています。自身にあったシャンプーを使用し、頭皮における皮脂の分泌を抑えたい方はぜひ検討してみてください。
適切な手順でシャンプーする
頭皮の脂っぽさをなくし清潔に保つには、毎日のシャンプーが欠かせません。シャンプーの前にお湯で洗い流す「予洗い」を行い、効果的に皮脂を落としましょう。
ただし、頭皮が傷つくのを避けるため、爪は立てずに指の腹を使用して洗ってください。効果的な洗い方は以下です。
1.髪の毛のもつれをとる
2.頭皮をお湯で予洗いする
3.シャンプーを泡立て、髪の毛を洗う
4.毛の流れに逆らうようにすすぐ
5.もう一度シャンプーを泡立て、頭皮を洗う
6.時間をかけて丁寧にすすぐ
なお、シャンプーのやり方は以下のページで解説しています。
深く眠れる環境を整える
睡眠時は副交感神経が優位になり自律神経のバランスが整うため、適切な睡眠時間と質を確保できると皮脂が多く分泌するのを防ぐ効果が期待できます。成人の場合は、毎日6~8時間は寝ると良いでしょう。
ただし、長い時間寝たとしても、夜中に何度も目覚めるような浅い睡眠では成長ホルモンが十分に分泌されないため、効果は薄いといえます。熟睡するには朝日を浴びるのが効果的です。朝日を浴びると体内時計がリセットされ、自然な眠気を誘発できます。加えて、睡眠の質を上げるために、就寝の1〜2時間前にはスマートフォンなどを見ないようにしてください。
ストレスを発散する
ストレスは自律神経のバランスを乱し、皮脂の分泌量を増やす原因とされています。できるだけ避けるのはもちろん、自分なりのストレス発散方法を知っておくことが大切です。
例えば、運動が好きな方であれば、適度に身体を動かすことがおすすめです。運動により睡眠の質改善が期待できるため、自律神経も整うでしょう。反対に、運動が苦手な方であれば、趣味に没頭する時間を作ったり、仲の良い友人と話したりすることでストレスを発散しても良いでしょう。自分に合ったストレス発散方法を見つけてください。
マッサージで頭皮環境を整える
頭皮の皮脂を抑えるには、頭皮マッサージで頭皮環境を整えるのも効果的です。頭皮マッサージを行うことで、収縮していた血管が広がるため、血行の改善が期待できます。そして、血行が良くなると肌のターンオーバーが整うため、頭皮環境の改善も見込めます。
なお、マッサージの際は爪を立てずに指の腹を使い、こめかみと生え際を押さえながら頭皮全体を動かしましょう。ただし、過度なマッサージはかえって頭皮環境を悪化させるため、週に3~4回程度かつ、1回あたり3~5分の時間で実施するのがおすすめです。
頭皮の脂っぽさは生活習慣やヘアケア法を改善して対策しよう!
頭皮の脂が多いと、髪の毛がベタついたりフケが増えたりするなどの症状が見られるだけでなく、脂漏性皮膚炎やAGAの発症リスクも高まるとされています。頭皮が脂っぽくなる主な原因は、食習慣や自律神経の乱れ、ストレス、睡眠不足など、予防できるものが大半なので、本記事で紹介した対策をできるものから取り入れていきましょう。
なお、スカルプDでは、脂性肌の方に適したシャンプーなど、頭皮の脂を抑えるのに効果的なヘアケアグッズを用意しています。皮脂の分泌を抑え、少しでも脂っぽさをなくしたい方は、ぜひ検討してみてください。


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