頭皮のかゆみを放置するとどうなる?

頭皮がかゆくなる原因や対処法について解説する前に、頭皮のかゆみを放置した場合に、どのようなリスクの可能性があるのか知っておきましょう。頭皮のかゆみを放置した場合には、主に以下の3つのリスクが高くなるため注意が必要です。

  • フケが出やすくなる
  • かさぶたができやすくなる
  • 薄毛につながる可能性がある

ここでは、頭皮のかゆみを放置した場合に起こり得るリスクについて詳しく解説します。

フケが出やすくなる

頭皮のかゆみが「フケ原因菌」により発生している場合、かゆみを放置するとフケが出やすくなるかもしれません。フケとは頭皮の新陳代謝により剥がれ落ちた角層のことです。
フケ原因菌はカビの一種で、皮脂をエサとして増殖し、皮膚の炎症を起こして頭皮環境を悪化させます。フケ原因菌により頭皮の皮脂や老廃物が分解されるとかゆみが生じ、爪の先などで掻きむしることでフケが出やすくなるのです。

かさぶたができやすくなる

頭皮がかゆくて掻きむしってしまうと頭皮に傷をつけてしまい、かさぶたができる可能性がありあます、かさぶたは傷口から出た浸出液が乾くことで形成されます。
かさぶたをひっかいてしまうと傷がなかなか治らず、傷跡を残してしまう可能性もあるため注意が必要です。

薄毛につながる可能性がある

頭皮のかゆみを放置すると薄毛につながる恐れもあります。頭皮がかゆいと無意識に掻きむしるケースが少なくありませんが、掻くという物理的な刺激が抜け毛のリスクを高める可能性があるのです。

また、頭皮のかゆみがある場合、頭皮環境の悪化を引き起こしている可能性が高いです。
頭皮環境が悪いと髪の成長に悪影響を及ぼし、薄毛につながるかもしれません。
頭皮のかゆみにともない抜け毛が見られる場合には、なるべく早く皮膚科を受診することが重要です。

頭皮のかゆみの原因と対処法

頭皮のかゆみを放置すると、フケや薄毛など頭皮トラブルのリスクが高まります。
トラブルを避けるためにも、かゆみの原因を把握し、早めに対処しておくことが大切です。
頭皮のかゆみの原因には下記があります。

  • ストレス
  • 頭皮の乾燥
  • 誤ったシャンプー方法

ここでは、頭皮のかゆみの原因と対処法を紹介します。

ストレス

頭皮のかゆみを引き起こす原因の1つがストレスです。ストレスを感じると自律神経のうち交感神経が優位になるといわれています。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つから構成されています。交感神経が優位になると身体が緊張状態に。男性ホルモンの分泌が増えたり、血管が収縮して脈が速くなったりします。
ストレスにより交感神経が優位の状態が長く続くと、男性ホルモンの分泌量増大にともない、皮脂の分泌量が増加皮脂を餌とするフケ原因菌が繁殖し、かゆみにつながるのです。
また、血管が収縮するため、血行が悪くなります。その結果、頭皮環境が悪化してかゆみを引き起こしやすくなることも。

頭皮のかゆみを改善するためにはストレスにさらされないよう心がけるだけでなく、適度にストレスを発散することが重要です。
ストレスを発散する方法として、下記が例に挙げられます。 ・運動する
・友人と遊ぶ
・趣味に打ち込む
・カラオケに行く
・好きなものを食べる

ストレスの発散方法は人によって異なります。
自身に合ったストレス発散方法を見つけておき、日ごろからストレスを溜めないようにすると良いでしょう。

頭皮の乾燥

頭皮の乾燥もかゆみを引き起こす原因の1つです。頭皮がパサついていたり、サラサラとした小さくて白いフケが多く見られたりする場合には、頭皮の乾燥がかゆみの原因となっている可能性も疑われます。

頭皮が乾燥する原因としては、冬場の暖房や髪の毛の洗い過ぎなどが挙げられます。暖房をつけるときには加湿器も併用して、部屋の湿度を40%から60%程度に保つよう意識しましょう。加湿器がない場合には頭皮に使用できるヘアオイルを塗り、頭皮の水分がしにくいよう対策するのも効果的です。
また、かゆいからといって髪を何度も洗うのは控えてください。皮脂を落としすぎて髪が乾燥し、かえってかゆみがでる可能性があります。髪の毛を洗うのは1日1回に抑えましょう。

誤ったシャンプー方法

誤ったシャンプーの方法も、頭皮のかゆみを引き起こす原因の1つです。例えば髪を洗ときに爪や指先でゴシゴシ擦ると、頭皮を傷つけてかゆみが生じやすくなります。
また、洗浄力の強すぎるシャンプーで皮脂を根こそぎ洗い流してしまうと、頭皮のバリア機能が損なわれ、かえって皮脂の過剰な分泌を招き、かゆみを引き起こす可能性があります。

髪の毛を洗うときには指の腹で優しく洗い、頭皮を傷つけないよう気を付けましょう。また、毎日の洗髪にもかかわらず頭皮にかゆみが出る場合には、アミノ酸系など洗浄力がマイルドなシャンプーに替えてみることがおすすめです。

炎症を伴う場合は「皮膚炎」の可能性も

頭皮のかゆみだけでなく、痛みをはじめとする炎症をともなう場合には、以下の皮膚炎を発症している可能性も疑われます。

  • 接触性皮膚炎
  • 脂漏性皮膚炎
  • アトピー性皮膚炎

ここでは、それぞれの皮膚炎の原因や症状を解説します。
もしも皮膚炎の症状に当てはまる場合は、皮膚科で診断と治療を受けましょう。

接触性皮膚炎

接触性皮膚炎はアレルギー性疾患の1つで、特定の物質が皮膚に接触することで皮膚に炎症を起こす病気です。
金属や食品、衣類、ペット、香水、化粧品、ヘアケア用品など、幅広い物質が原因になる可能性があるため、原因の特定は難しいです。

接触性皮膚炎を発症した場合には頭皮のかゆみだけでなく、湿疹や紅斑、腫脹、小水疱(しょうすいほう)が見られることもあります。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は炎症性の皮膚疾患で、頭皮の常在菌であるマラセチアが異常繁殖することで発症リスクを高めます。マラセチアは皮脂をエサとして増殖するため、頭皮がべたついている方は注意が必要です。

脂漏性皮膚炎を発症すると頭皮のかゆみだけでなく、ベタベタとした黄色くて大きいフケが増えたり、頭皮が赤くなったりする点が特徴です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎はアレルギー疾患の1つで、発症原因は現在のところ不明です。

アトピー性皮膚炎を発症すると頭皮のかゆみだけでなく、皮膚が赤くなったり、浸出液によりかさぶたができやすくなったりという症状がでます。

頭皮のかゆみは適切に対処すると改善します

頭皮のかゆみを放置するとフケやかさぶたができやすくなったり、抜け毛のリスクを高めたりするため、早めの対策が大切です。
頭皮のかゆみの多くは日常の生活習慣や誤ったヘアケアによってもたらされるため、適切に対処することで改善が期待できます。

ストレスの自覚がある方は、自分なりの発散法を実践するようにしましょう。また、正しいシャンプーのやり方を学び、頭皮環境の悪化を予防することも欠かせません。
ただし、かゆみ以外に痛みや腫れ、小水疱、抜け毛などをともなう場合には、セルフケアでの改善が難しいため、早めに皮膚科で診察を受けましょう。