頭皮湿疹の原因はストレス?

頭皮湿疹は病名ではなく、頭皮にかゆみや赤み、水ぶくれなど、湿疹特有の症状が出ている状態を指します。
湿疹や皮膚炎はさまざまな原因によって発症する可能性がありますが、ストレスも頭皮湿疹が現れる一因です。
ストレス状態が続くと自律神経が乱れて交感神経が優位に傾き、血管が収縮して血流を阻害します。
血行が悪くなると頭皮環境の悪化にともない肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激により湿疹を引き起こしやすくなるのです。
また、自律神経のバランスが乱れて交感神経が優位に傾くと、皮脂の分泌量が増加して常在菌が異常繁殖を起こし、湿疹特有の炎症症状を引き起こすケースもあります。
ストレス以外の頭皮湿疹の原因
頭皮湿疹はストレス以外にも、以下の原因により生じやすい傾向にあります。
・皮脂・汗の放置
・乱れた生活習慣
・誤ったヘアケア
思い当たるストレスがないのに、頭皮に赤みやかゆみなどが生じる方は参考にしてください。
皮脂・汗の放置
頭皮湿疹の発症リスクを高める原因の1つが、皮脂や汗の放置です。
皮脂を放置すると、皮脂をエサとする常在菌の一種であるマラセチア菌が異常繁殖し、頭皮の炎症を引き起こしやすくなります。
汗を放置すると塩分やアンモニアなどの成分が刺激となり、頭皮にかゆみや赤みを引き起こすケースがあります。
健康な肌であれば少量の塩分やアンモニアで炎症を起こすリスクは低いのですが、バリア機能が低下していると頭皮湿疹の発症リスクが増加するため注意が必要です。
乱れた生活習慣
頭皮湿疹が頻繁に見られる方は、生活習慣が乱れていないか確認してみましょう。
例えば睡眠不足や睡眠の質の低下が続くと、睡眠中に分泌される成長ホルモンの分泌量が減少し、細胞分裂が滞りやすくなります。
細胞分裂が滞ると肌のターンオーバーの周期が乱され、本来であれば剥がれ落ちるべき角質が表皮に留まるなどして、頭皮環境の悪化を引き起こしやすくなります。
日常的に脂っこい食べ物やジャンクフード、スナック菓子、バターや生クリームを多く使った洋菓子などを好んで食べる方も要注意。
脂質を過剰に摂取すると皮脂の分泌量が増加するため、常在菌の異常繁殖による湿疹の発症リスクが増加します。
誤ったヘアケア
生活習慣が整っているのに頭皮湿疹ができる方は、ヘアケアのやり方が間違っていないか見直す必要があります。
特に、以下のようなヘアケアは頭皮湿疹の発症リスクを高めるため気を付けましょう。
・1日に何回も髪の毛を洗っている
・週に数回しか髪の毛を洗っていない
・洗髪の際に爪や指の先で頭皮をゴシゴシ擦っている
・洗浄力の強いシャンプーを使っている
・ドライヤーをかけない
髪の毛を週に数回しか洗わないなど不潔にしていると、古くなった雑菌をエサとして常在菌が繁殖し、湿疹を発症するリスクが増加します。
一方、1日に何回も髪の毛を洗ったり、洗浄力の強いシャンプーを使ったりすると、頭皮を守るために必要な皮脂膜が洗い流されてしまい、外部の刺激に過敏になり湿疹を発症しやすくなります。
洗髪の際に爪や指の先で頭皮をゴシゴシ擦ると、肌が傷ついて炎症を起こしやすくなるため気を付けましょう。
また、髪の毛を洗った後にドライヤーを使わないと、湿った環境を好む雑菌が繁殖して頭皮湿疹を引き起こしやすくなります。
頭皮湿疹を改善する方法

頭皮湿疹は日常の習慣に起因するケースが多いため、改善・予防したい方は以下を意識してみましょう。
・ストレスをため込まない
・生活習慣を整える
・丁寧にシャンプーする
ここでは、頭皮湿疹を改善・予防する方法について解説します。
ストレスをため込まない
ストレスによる自律神経の乱れは頭皮湿疹の原因となるため、可能な限りため込まないよう工夫するのがポイントです。
日々忙しく過ごす現代人にとって、ストレスを受けないのは難しいため、定期的に発散するよう心がけましょう。
ストレス解消法は人によりさまざまですが、なるべく手軽にできる方法をいくつか知っておくと便利です。
手軽にストレスを解消できる方法としては以下の例が挙げられます。
・手が空いたタイミングで深呼吸する
・気泡緩衝材をプチプチと潰す
・愛犬や家族の写真を見る
・プチ旅行に出かける
・軽い運動をする
ストレスを解消するためには、リラックスして副交感神経を優位に導くのがポイントです。自分なりのリラックス法をいくつか見つけておきましょう。
生活習慣を整える
睡眠や食事など生活習慣を整えると、頭皮湿疹はもちろん身体の健康にもつながるのでおすすめです。
適切な睡眠時間は人により異なりますが、厚生労働省の推奨する睡眠時間は6~8時間です。ただし、10時間の睡眠を必要とするロングスリーパーの方が、あえて睡眠時間を時間に短縮する必要はありません。
ご自身の体質に合わせた睡眠時間を心がけましょう。
食事は朝昼晩の三食を決まった時間に摂取し、タンパク質やミネラル、ビタミンなどを献立にバランスよく取り入れるのがポイントです。
丁寧にシャンプーをする
汗や皮脂が原因で頭皮湿疹ができるケースも多いため、毎日の丁寧なシャンプーで頭皮を清潔に保ちましょう。
正しいシャンプーの手順は以下の通りです。
1.髪の毛のもつれをとる
2.頭皮をお湯で予洗いする
3.シャンプーを泡立て、髪の毛を洗う
4.毛の流れに逆らうようにすすぐ
5.もう一度シャンプーを泡立て、頭皮を洗う
6.時間をかけてすすぐ 詳しいやり方はこちら
ストレスにより頭皮湿疹が現れる病気
頭皮の湿疹は以下の病気が原因で現れるケースもあるため、心当たりがある方は病院で治療を受けるのがおすすめです。
・脂漏性皮膚炎
・接触性皮膚炎
・皮脂欠乏性皮膚炎
・アトピー性皮膚炎
ここでは、ストレスが原因で頭皮湿疹を引き起こしやすくなる病気について解説します。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は常在菌の一種であるマラセチアが異常繁殖し、頭皮の赤みやベタベタとしたフケを引き起こす病気です。
マラセチアは皮脂をエサとして増殖するため、脂質の過剰な摂取やストレスにより皮脂の分泌量が増加すると発症リスクが高くなります。
発症に気づくのが遅れると慢性的な経過をたどる傾向にあります。
慢性化した脂漏性皮膚炎は自然治癒が困難なため、専門の病院で早めに治療を開始するのがおすすめです。
接触性皮膚炎
接触性皮膚炎はかぶれとも呼ばれる肌の病気で、何らかの物質による刺激やアレルギー反応により湿疹やかゆみ、赤み、水膨れなどを引き起こす点が特徴です。
肌への強い刺激が原因で発症するケースを刺激性接触皮膚炎、アレルギー反応により発症するケースをアレルギー性皮膚炎、紫外線が原因で発症するケースを光刺激皮膚炎と分類しています。
なかでもアレルギー性皮膚炎は寒暖差や花粉、人間関係のトラブル、異動・転勤などによるストレスで、免疫力が低下した際に発症リスクが増加する傾向にあります。
皮脂欠乏性皮膚炎
皮脂欠乏性皮膚炎は皮脂欠乏性湿疹とも呼ばれており、発症すると肌の表面が乾燥してうろこ状の鱗屑や、亀甲状・円形の赤みを生じる病気です。
ストレスによって悪化する可能性も指摘されていますが、主に肌の乾燥や皮脂の分泌量減少が発症リスクを高めると考えられています。
エアコンによる屋内の湿度の低下や、身体の洗い過ぎなども発症リスクを高める要因の1つです。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は肌の炎症を伴う病気の1つで、症状の改善や悪化を繰り返す点が特徴です。
遺伝的にアトピー素因を持つ方に多く見られ、家族がアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、喘息などの疾患を持っていると発症リスクが高くなると考えられています。
ストレスにより免疫機能が低下すると、アトピー性皮膚炎の症状が悪化しやすくなるため注意する必要があります。
頭皮湿疹はストレスにより発症することがあります
頭皮湿疹は肌の表面にかゆみや赤み、水ぶくれなど、湿疹特有の症状が出る点が特徴で、皮膚炎と呼ばれるケースもあります。
頭皮湿疹の原因は肌の乾燥や外部からの刺激、皮脂や汗の放置、誤ったヘアケアなどさまざまですが、ストレスにより発症リスクを高めるケースもあるため注意が必要です。
頭皮湿疹が見られる際には毎日のシャンプーを丁寧に行い、生活習慣を整え、適度にストレスを発散するよう心がけましょう。
セルフケアでは頭皮湿疹が改善しない方は、脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎などの病気を発症している可能性も疑われるため、なるべく早めに医療機関を受診するのがおすすめです。


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