頭皮からぼろぼろ剥がれ落ちるのは「フケ」

頭皮からぼろぼろと剥がれ落ちる物の正体は、フケの可能性が高いです。

人間の肌は表面から角層・顆粒層・有棘層・基底層で構成されており、肌の深い箇所で作られた角質細胞が表面へと押しあげられ数層から十数層の角層を形成しています。
肌のもっとも表面まで押しあげられた角層はやがて角質となって剥がれ落ちますが、身体から剥がれ落ちた角質をアカで、頭皮から剥がれ落ちた角質がフケです。

肌が生まれ変わるサイクル=ターンオーバーが正常であればフケは小さく目立ちませんが、頭皮環境が悪化すると次第にフケが目立ちはじめます

頭皮がぼろぼろになる原因

頭皮がボロボロになりフケが増える主な原因は、以下の原因により頭皮環境が悪化するためです。

・乾燥
・皮脂の過剰分泌
・自律神経の乱れ

はじめに、頭皮がぼろぼろになりフケが増える原因について解説します。

乾燥

フケは大きく乾性フケと脂性フケの2種類に分類されますが、乾性フケは文字通り乾燥が原因で増加します。
冬の乾燥した季節には手がカサカサして粉を吹いたようになる方も多いですが、頭皮も乾燥するとカサカサとした乾性フケが出やすくなります。

肌が乾燥する原因としては空気の乾燥や紫外線、もともとの肌質などが挙げられますが、意外な原因がシャンプーのしすぎや肌質に合っていないヘアケア商品です。

肌は皮脂と汗で構成される皮脂膜に覆われており、外部の侵入者や乾燥から肌を守るバリア機能を持っています。
シャンプーをしすぎると肌を守るべき皮脂膜が奪われるため、乾燥によるフケを生じやすくなります。市販のシャンプーには洗浄力を高めるための成分が含まれているため、肌質に合わない商品を使用していると乾性フケが出やすくなるのです。

皮脂の過剰分泌

カサカサとした白くて粒が小さなフケではなく、ベタベタとした黄色っぽい粒の大きなフケが出ている方は、皮脂が過剰に分泌されている可能性があります。
皮脂が過剰に分泌されると頭皮の常在菌が異常繁殖して頭皮環境が悪化し、皮脂と混じり合ったフケ=脂性フケが出やすくなります。

皮脂が過剰に分泌される理由はホルモンバランスの乱れや偏った栄養バランスの食事、間違ったスキンケア、ストレスなどさまざまです。

男性ホルモンの一種であるテストステロンには皮脂の分泌を促す作用があるため、ストレスなど何らかの原因によりテストステロンの量が増加すると、皮脂の過剰な分泌を引き起こしやすくなります。
日常的にジャンクフード、スナック菓子など脂質の多い食品を好んで摂取していると、皮脂の分泌量が増加する傾向にあります。

自律神経の乱れ

自律神経は自分の意思とは関係なく働く神経で、気温差に応じて体温を調整したり、食べたものを消化・吸収したりする重要な働きを持ちます。

自律神経のバランスが乱れると交感神経が優位に傾き、血管が収縮して血行不良を起こしやすくなる点が特徴です。
頭皮が血行不良状態に陥るとターンオーバーが乱れ、本来であれば剥がれ落ちるべき角質が肌に留まってアカやフケが増える結果となります。

自律神経が乱れる原因はストレスや不規則な生活習慣、寒暖差、何らかの疾患などさまざまです。心身のストレスおよび睡眠不足、昼夜逆転といった不規則な生活習慣も、自律神経の正常な働きを阻害する原因の1つです。

ぼろぼろな頭皮を改善する方法

ぼろぼろな頭皮を改善してフケを抑えるためには、普段から以下の3点を意識する必要があります。

・生活習慣を整える
・頭皮へのダメージを防ぐ
・シャンプーのやり方を見直す

ここでは、ぼろぼろな頭皮を改善する方法について解説します。

生活習慣を整える

フケは乱れた生活習慣が原因で起こることがあるため、普段から規則正しい生活を心がけ、栄養バランスのとれた食事を摂取するよう意識しましょう。
日常的に可能な限り早寝早起きを心がけ、朝日を浴びると体内時計がリセットされ、生活リズムが作りやすくなります。
皮脂の過剰な分泌を促進しないよう、脂質の摂取は控え、ビタミンやミネラルを多く含む食品を日常の食事に取り入れましょう。

頭皮へのダメージを防ぐ

ターンオーバーの乱れや乾性フケを防ぐために、肌の乾燥や紫外線によるダメージを防ぐことが大切です。
洗顔後に保湿を行うように、シャンプーの後には頭皮専用のローションで肌にうるおいを与えましょう。
頭皮は身体のなかでもっとも太陽に近い箇所にあるため、外出の際には頭皮用の日焼け止めや帽子、日傘などで頭皮を守るのがおすすめです。

シャンプーのやり方を見直す

頭皮がぼろぼろになっている方の多くに頭皮環境の悪化が見られるため、シャンプーのやり方を見直して良好な頭皮環境を取り戻しましょう。

毎日行うシャンプーを以下の方法で正しく行うと、頭皮環境を良好に導き、ターンオーバーを正常化させる効果が期待できます。

1.髪の毛のもつれをとる
2.頭皮をお湯で予洗いする
3.シャンプーを泡立て、髪の毛を洗う
4.毛の流れに逆らうようにすすぐ
5.もう一度シャンプーを泡立て、頭皮を洗う

シャンプーを行う際には湯温を36℃~38℃に設定しましょう。湯温が低いと余分な皮脂が頭皮に残り、湯温が高すぎると頭皮を守るべき皮脂膜まで洗い流してしまいます。

頭皮がぼろぼろ落ちるのは病気かも

頭皮がぼろぼろ剥がれ落ちる症状が長く続く方は、以下の病気を発症している可能性もあります。

・乾癬
・白癬菌
・乾燥性湿疹
・脂漏性皮膚炎
・アトピー性皮膚炎

それぞれの病気の特徴を理解し、発症の疑いがある方は早めに皮膚科などの医療機関を受診してください。

乾癬

乾癬は肌の表面が赤く盛りあがってぼろぼろと剥がれ落ちる病気です。
通常のフケとは異なり剥がれ落ちた角質が銀白色をしており、肌に明らかな炎症を認める点が特徴です。
乾癬の原因は現在でもハッキリしていませんが、遺伝的体質にストレスや乱れた食生活、医薬品、生活習慣病などの要因が加わり発症するのではないかと考えられています。

白癬菌

白癬菌は水虫の原因菌としてよく知られています。
頭皮が白癬菌に感染すると肌に円形状のカサカサとした領域があらわれ、切れ毛や抜け毛を起こしやすくなる点が特徴です。
柔道をはじめとするコンタクト系のスポーツで、頭部を相手と接触させるなどして感染するケースが多いです。

乾燥性湿疹

乾燥性湿疹は乾燥した肌が外部からの刺激により炎症を起こし、白く粉を吹いたような状態になる病気です。
症状が進行すると肌の表面がひび割れたような状態になり、赤みと強いかゆみが出るようになります。かゆいからと爪や指先などでひっかくと炎症状態がさらに悪化し、慢性的な経過をたどる恐れがあります。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は皮脂をエサとして頭皮の常在菌が異常繁殖を起こし、ベタベタとしたフケを生じる病気です。
その他の炎症性皮膚疾患とは異なり、脂漏性皮膚炎の初期にはかゆみがないか、あっても軽微なため発見が遅れるケースも珍しくありません。
発症すると自然治癒するケースが少ないため、早めに医療機関を受診する必要があります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は肌のかゆみとフケが特徴の病気です。
根本的な発症原因は分かっていませんが、免疫異常に肌のバリア機能の低下が加わると発症リスクを高めると考えられています。
かゆみが強いと掻き崩して悪化させるリスクが高いため、早めに専門医の診察・治療を受けてください。

きれいな頭皮は清潔感アップにつながります

頭皮がぼろぼろになる主な原因は、肌の乾燥と皮脂の過剰分泌、および自律神経の乱れです。
日常的に頭皮の保湿を行い、食習慣や生活習慣を見直し、適度にストレスを発散するとぼろぼろの頭皮を改善する効果が期待できます。
長期にわたり頭皮がぼろぼろの状態が続いて炎症やかゆみが見られる方は、何らかの病気を発症している可能性があるため、早めに医療機関を受診してください。
今回ご紹介した方法で頭皮環境を改善して綺麗な頭皮を手に入れれば、清潔感アップにもつながりますよ。