シャンプー中のひどい抜け毛の見分け方

シャンプー中の抜け毛には、正常な抜け毛と異常な抜け毛があります。見分け方は下表のとおりです。

ポイント

正常な抜け毛

異常な抜け毛

本数

1日50~100本
(うち30~60本がシャンプー時)

・毎日200本以上抜ける(春や秋に一時的に抜け毛がひどくなるのは正常)
・以前と比べて抜け毛が増えた

髪の毛の状態

・太く長い
・しっかりしている

・細く短い
・コシがなく弱々しい

毛根の状態

・白い
・丸みを帯びている

・黒い
・細長かったりギザギザしていたりする

目立つ場面

シャンプー中に抜け毛が手について気になる

・シャンプーの時に排水溝が詰まるほど抜ける
・枕に抜け毛が大量に付着する

抜け毛がひどいと感じたら、まず抜け毛の状態を注意深く観察してください

シャンプーで抜け毛がひどい原因

シャンプー中に髪が多く抜けると、シャンプーが原因と感じることもあるでしょう。抜け毛の原因には、シャンプーだけでなく他の要因が関係することもあります。ここからは、シャンプーのひどい抜け毛で考えられる下記のようなさまざまな原因を見ていきましょう。

  • 髪や肌に合わないシャンプー
  • 頭皮に負担をかける洗い方
  • ストレスや睡眠不足
  • 季節の変化
  • AGA(男性型脱毛症)

髪や肌に合わないシャンプー

髪や肌に合わないシャンプーを使い続けると、頭皮に負担がかかり抜け毛が増える可能性があります。たとえば、洗浄力の強いシャンプーは頭皮の皮脂を過剰に落とし、頭皮の乾燥を招き頭皮環境を悪化させる恐れがあります。特に、乾燥肌や敏感肌、アトピー体質の方はシャンプーによる刺激を受けやすいため、シャンプー選びには気をつけましょう。
フケやかゆみが出たり、洗った直後に頭皮のつっぱり感があったりする場合は、シャンプーが合っていない可能性があるので、一度見直してください。

頭皮に負担をかける洗い方

頭皮に負担をかける洗い方も抜け毛につながるため、避けましょう。ゴシゴシ強く頭皮をこすると皮膚が傷つき、炎症やフケ・べたつきにつながることがあります。強い摩擦によって髪の毛が引っ張られ、抜けてしまう可能性も否定できません。
さらに、激しい洗い方は必要な皮脂まで洗い流してしまうため、皮脂分泌のバランスが崩れて頭皮の乾燥やかゆみを引き起こす恐れがあります。こうした頭皮環境の悪化が、抜け毛につながると考えられます。

ストレスや睡眠不足

ストレスや睡眠不足も、抜け毛の原因と考えられる一因です。ストレスが続くと自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位な状態が続きます。すると血管が収縮しやすくなり、血流や栄養が頭皮へ十分に行き渡りません。その結果、髪の毛の成長が妨げられ、抜け毛につながる流れです。
睡眠不足も体がストレスを感じた状態になると自律神経が乱れて、抜け毛につながると考えられています。さらに睡眠不足により、髪の毛の成長に必要な成長ホルモンが十分に分泌されなくなることも問題です。そもそも抜け毛を防ぐために、ストレスや睡眠不足の解消を心がけましょう。

季節の変化

季節の影響も受けやすい抜け毛は、秋や春は特にひどくなりやすいとされています。秋や春に抜け毛がひどくなる主な理由は、下表のとおりです。

・夏の紫外線や暑さによる疲れなどから蓄積したヘアダメージが表面化する
・気温の変化による自律神経の乱れが影響する

・新生活によるストレス
・冬から春にかけての激しい寒暖差による自律神経の乱れ
・花粉症などの自己免疫疾患による影響


ただし、秋や春に抜け毛がひどくなったとしても、一時的なものであれば過剰な心配は不要です

AGA(男性型脱毛症)

ひどい抜け毛がなかなか収まらない場合、成人男性であればAGA(男性型脱毛症)の可能性が考えられます。AGAは成人男性の3人に1人が発症するといわれており、男性ホルモンや遺伝が関与するとされる進行性の脱毛症です。放置すると生え際と頭頂部を中心に抜け毛が広がっていくのが特徴です。
AGAは適切に対処することで、進行の予防や発毛が期待できます。抜け毛の量が増えている・ひどいと感じる場合は、育毛剤や発毛剤の使用を検討したり、医療機関に相談したりすると良いでしょう。

ひどい抜け毛を防ぐシャンプー方法

抜け毛を防ぐには、まず日々のシャンプー習慣を見直すことが大切です。ここでは、頭皮や髪の毛に負担をかけない洗い方を、予洗いから乾燥までの手順に沿って紹介します。

  • 予洗いで汚れを落とす
  • シャンプーは泡立てる
  • 指の腹でやさしく洗う
  • 泡や汚れを残さずしっかりすすぐ
  • 根元から乾かす

今日からぜひ、できることから実践してみてください。

予洗いで汚れを落とす

シャンプー時にかかる髪の毛の負担を減らすために、まずはお湯だけで頭皮や髪の毛の汚れを予め落とす「予洗い」を行いましょう。髪の毛についている汚れは花粉やほこり、化学物質などが多く、しっかりと予洗いを行うことで、汚れの7~9割が落とせるといわれています。
予洗いの際は、37~38℃程度のぬるま湯で十分に髪の毛をぬらしてください。頭皮に指の腹を沿わせてマッサージをしながら洗うと、より効果が高まります。予洗いの時間は、2~3分程度が目安です。

シャンプーは泡立てる

シャンプーは、髪の毛につける前に手のひらでしっかりと泡立てることが大切です。少量の水を加えて空気を含ませるように泡立てると、ふんわりとした泡が作れます。
シャンプー液を泡立てずにそのまま頭に乗せると、頭皮の上で泡立てなければなりません。すると、髪の毛同士で摩擦が起こりやすくなったりシャンプー液が頭皮に残りやすくなったりして、洗い残しも増えてしまいます。その結果、頭皮環境が悪化し抜け毛につながるため、必ずシャンプーは泡立ててから洗髪してください。

指の腹でやさしく洗う

洗髪は指の腹を使って、爪を立てずにやさしく頭皮を洗うように行いましょう。爪を立てたりこすったりすると頭皮に細かい傷がつき、皮膚トラブルを起こす原因になります。指を寝かせながら、頭皮がわずかに動く程度の力加減でマッサージするように洗うのが理想的です。
洗う順番にもコツがあります。えり足から後頭部、側頭部、頭頂部、前頭部へと進め、最後に生え際を丁寧に洗っていきましょう。かゆいところや耳の周りなどは指を立てて細かく動かしながら、頭全体は指をジグザクに動かしながら洗ってください。

泡や汚れを残さずしっかりすすぐ

シャンプーを洗い流す時は、下から上に向けて、髪の毛の流れに逆らうようにしっかりと流します。お湯を上から流すだけでは、完全にすすぎ切れません。髪の毛と頭皮を指で広げ、手のひらにお湯をためるようにしながら丁寧にすすいでください。
すすぎが不十分だと、泡や汚れで毛穴が詰まり、頭皮環境が悪化し抜け毛につながることがあります。特に下記の部分はすすぎ残しが多いため、意識してすすぎましょう。
・前髪の生え際
・首の側面
・耳の上
・耳の後ろ
・後頭部
すすぎ時間の目安は、シャンプーの倍くらいです。十分な時間をかけて、丁寧にすすいでください

根元から乾かす

シャンプーの後は、髪の毛が密集して乾きにくい根元から乾かしていきましょう。その際は、強い風量でしっかり乾かしてください。乾かしが甘く根元に湿気が残っていると雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮環境が悪化して抜け毛につながります。
反対の手で髪の毛を持ち上げて頭皮に風を通しながら乾かすようにすると、ムラなく乾かせます。上下左右のさまざまな角度からドライヤーをあてていくことがポイントです。
抜け毛を防ぐシャンプーの特徴
抜け毛がひどい時の対策としてシャンプー選びも重要です。ドラッグストアなどで購入できる市販のシャンプーでも、洗浄力や配合成分を意識して選ぶと頭皮環境の改善につながります。抜け毛予防の効果が期待できるシャンプーの特徴は、以下のとおりです。
・洗浄力がマイルドなもの
・保湿成分が含まれたもの
・頭皮の状態に合うタイプのもの

洗浄力がマイルドなもの

抜け毛対策には、洗浄力がマイルドなシャンプーがおすすめです。洗浄力が強過ぎるシャンプーは、頭皮に必要な皮脂まで洗い流します。その結果頭皮が乾燥して毛穴が小さくなるため、髪の毛が健やかに成長しにくくなる恐れがあります。そのため、抜け毛に悩む方に洗浄力が強いシャンプーはおすすめできません。
アミノ酸系の洗浄成分が使われているシャンプーは、マイルドで頭皮への刺激が少ないとされています。過剰に皮脂を取り過ぎないので、乾燥肌で抜け毛が気になる方に良いでしょう。

保湿成分が含まれたもの

頭皮の保湿力を高めることは、抜け毛対策に重要です。シャンプーは本来「頭皮や髪の毛に付着した汚れや皮脂を洗い流すもの」ですが、中には「頭皮や髪の毛に
を与える役割」を兼ね備えた製品もあります。抜け毛を減らしたい方は、保湿成分が含まれたシャンプーを選ぶことがおすすめです。
保湿成分が配合されたシャンプーを使うと髪の毛の水分バランスが調整されるため、乾燥の防止や抜け毛の予防効果が期待できます。ヒアルロン酸やグリセリン、パンテノールなどの保湿成分が含まれている製品がおすすめです。

頭皮の状態に合うタイプのもの

抜け毛を予防するには、頭皮の状態に合うシャンプーを使うことも欠かせません。下表を参考に、自分の頭皮に合うシャンプーを使用してください。

頭皮の状態

合うシャンプー

脂性肌

頭皮がべたつきやすい

泡立ちがよく強い洗浄力を持つシャンプー

乾燥肌

頭皮が乾燥しやすい

アミノ酸系や保湿成分が配合されたシャンプー

敏感肌

刺激により頭皮トラブルを起こしやすい

化学成分が少ないシャンプー
天然成分由来の石けん系シャンプー

自分の頭皮がどのタイプがわからない方は、下記でチェックしてみましょう。
スカルプD頭皮タイプチェック

シャンプー変更後も抜け毛がひどい場合

シャンプーの方法や選び方を見直しても抜け毛がひどい場合は、生活習慣や頭皮ケア全体を見直すことが大切です。以下で、取り組みやすい具体的な対策を紹介します。

  • 生活習慣を見直す
  • 育毛剤・発毛剤を使用する
  • 皮膚科やAGAクリニックに相談する

生活習慣を見直す

食事や睡眠、運動など生活習慣の乱れは体の機能を低下させ、抜け毛を引き起こします。以下のポイントを参考に、日々の暮らしを少しずつ見直してみましょう。

生活習慣

おすすめの取り組み

食事

・たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取する

睡眠

・ある程度決まった時間に就寝する
・寝る前にスマホは見ず、ストレッチをするなどリラックスして過ごす

運動

・ウォーキングやスイミングなど有酸素運動を行う


生活習慣を整えることは、健やかな髪の毛を育てる土台作りにつながります。

育毛剤・発毛剤を使用する

シャンプーを見直しても抜け毛がひどい場合、市販の育毛剤や発毛剤の使用を検討するのも良いでしょう。

育毛剤

発毛剤

目的

頭皮環境を整える
抜け毛を予防する

新しい髪の毛の成長を促す

分類

医薬部外品

第1類医薬品

配合成分

血行を促進したり毛母細胞を活性化したりする成分

発毛効果が期待されるミノキシジル


頭皮環境を整え抜け毛を予防したい方は育毛剤、抜け毛の進行に悩んでいる方は発毛剤がおすすめです。特徴を理解し、自分に合う製品を選んでください。
スカルプD商品ラインナップ

皮膚科やAGAクリニックに相談する

医療機関に相談するセルフケアを続けても抜け毛が改善しない場合は、医療機関に相談しましょう。どの医療機関にかかれば良いか悩んだ場合は、皮膚科がおすすめです。頭皮に炎症やかゆみなどのトラブルがあったり、円形脱毛症の症状が見られたりする場合は、皮膚科で治療が受けられます。
抜け毛が進行しておりAGAの可能性が考えられる方は、AGA専門クリニックの受診も検討してみてください。AGAに関して豊富な知識を持つ医師が、ひとりひとりの状態に合わせた治療を提案してくれることが多くあります。

シャンプー中の抜け毛がひどいなら日々のケアの見直しから

シャンプー中に抜け毛がひどいと感じたら、まずは抜け毛の本数や状態を確認し、正常な抜け毛か異常な抜け毛か判断しましょう。抜け毛の原因はさまざまです。しかし、まずは髪の毛の洗い方やシャンプーを見直すことで、抜け毛が改善されることがあります。生活習慣の見直しや育毛剤・発毛剤の使用も効果的です。

気になり始めた今が、抜け毛対策を始めるチャンスです。日々の積み重ねが、髪の毛や頭皮のコンディションを整える一歩になります。無理のないところから少しずつ行動していきましょう。