高校生でもM字はげや薄毛になる

「まさか、高校生で10代の自分がM字はげになるはずがない」と思い込むことで、薄毛の早期発見や対応が遅れてしまう場合があります。その結果、高校生であっても薄毛に悩む事例が見られます。M字はげについて説明する前に、まずは薄毛の基本を知っておきましょう。

・日本人男性が薄毛を気にする年齢
・薄毛と判断できる抜け毛の基準
・代表的な薄毛の分類

日本人男性が薄毛を気にする年齢

「自分はまだ若いから薄毛の心配はない」と考える方もいるかもしれません。確かに、若い男性のほうが、薄毛になる可能性が低いのは事実です。

日本人男性で自分が抜け毛や薄毛だと思っている方の割合は約25%です。最も薄毛が気になり出すのは30代、薄毛が気になり出す年齢は平均38歳というデータもあります。

19歳以下で薄毛が気になる方は4%です。全体の数から見れば割合は少ないものの、10代で薄毛に悩む男性は確かに存在しています

薄毛と判断できる抜け毛の基準

毎日、ものすごい量の髪が抜けていて、このままでは薄毛になるかもしれないと心配している方もいるでしょう。

しかし、髪の毛は毎日抜けるもので、1日50本から100本程度が自然に抜け落ちるといわれています。また、短く細い髪の毛が多く抜けている時には、ヘアサイクルの乱れで、髪が成長する前に抜けているのかもしれません。

そのような場合は、頭皮環境を今のうちから整えることが大切です。

代表的な薄毛の分類

一般的な薄毛は大きく分けると、U字型・M字型・O字型に分類されます。

U字型、M字型は額の上や生え際に現れる薄毛の形です。正面から見てU字状、またはM字状に進行する薄毛を指します

O字型は前髪部分ではなく、つむじの部分から広めの円、O字状に薄毛が出る状態です。多くの方が頭頂部のやや後ろあたりにつむじがあるため、自分では確認しづらく、発見が遅れやすいといわれています。

ホルモンの乱れが理由の場合も

薄毛が発生する一因として考えられるのが、ホルモンバランスの乱れです。10代の男性は、成長途中であり、まだ体ができあがった状態ではありません。そのためホルモンバランスも乱れやすい傾向にあり、ホルモンバランスが乱れた結果、通常よりも抜け毛の数が増え、髪が薄くなってしまう場合もあります。

しかし、過度に心配する必要はありません。ホルモンバランスの乱れで起きた薄毛は、体がしっかりとできあがり、ホルモンバランスが整った状態が保たれることで、変化する可能性があります

M字はげと他の薄毛との見分け方

生え際がM字に後退しても、すべてがM字はげとは限りません。以下に、M字はげを見分ける方法を記載していきます。

・M字はげは気がつきやすい
・自分でできるM字はげの見分け方
・生まれつきM字はげに見える場合
・M字はげと勘違いしやすい状態

M字はげは気がつきやすい

M字はげの代表的な特徴は、額の生え際が少しずつ後退していくことです。医学的には「M型脱毛症」と呼ばれ、特にこめかみ付近から薄毛が始まることが多く、前髪を上げたときに初めて気づくケースも少なくありません。

鏡で確認したときにM字のくぼみが目立つのが典型的なパターンです。自分でも比較的チェックしやすい位置であるため、他の薄毛に比べて早い段階から気づきやすいといわれています

自分でできるM字はげの見分け方

M字はげを自分で見分けるには、「指2本で調べる」方法があります。額にしわが出るくらい目を開き、その最上部から生え際までの距離を指2本で測ってください。幅が指2本以上あれば、生え際が後退している可能性があります。しかし、指の太さには個人差があるため、参考程度にとどめましょう。

精度を上げたい場合はメジャーを使う方法があります。耳の上から頭頂部へ直線を引き、生え際の一番深い部分まで、長さを測定してください。その距離が2センチ以下であれば、生え際の後退が進んでいるかもしれません

生まれつきM字はげに見える場合

前髪や生え際の毛量には個人差があるため、両端が薄く見えても必ずしも薄毛とは限りません。照明や鏡の角度によっても、額や生え際の見え方は変化します。また、額が広い方や生え際が斜めに上がっている方は、M字はげと勘違いされやすい傾向にあります。

さらに、生まれつき生え際がなだらかな山形を描く「富士額」の場合は、M字はげではなく自然な額の形です。

M字はげと勘違いしやすい状態

季節の変わり目や、体調不良の影響で一時的に抜け毛が増え、生え際が後退したように見えることがあります。こうした抜け毛は、M字はげとは異なります。ヘアサイクルが安定すれば自然に戻る場合も多く、必要以上に不安を抱える必要はありません。

また、脂漏性皮膚炎や円形脱毛症などの頭皮トラブルで生え際が下がったように見えることもあります。この場合、炎症やかゆみ、赤みなど、典型的なM字はげとは異なる特徴を持つ点が見分けるポイントです。

高校生でもM字はげになる理由

高校生になると、中学時代より帰宅が遅くなったり、アルバイトを始めたりと生活環境が大きく変わります。一見すると高校生らしい日常ですが、髪や頭皮に負担がかかっていることもあり得ます。

夜更かしや睡眠不足は頭皮環境に影響し、ファストフード中心の食生活は栄養不足を招く一因です。学業や人間関係によるストレスはホルモンバランスを乱し、抜け毛が増えるかもしれません。さらに、勉強やスマートフォンを長時間使用することで目を酷使すると、血行が悪くなり、髪へ必要な栄養が届きにくくなる場合があります。

こうした習慣が重なると、M字はげを含む薄毛のリスクが高まる場合があるため、注意しましょう。

高校生が薄毛をケアする方法

M字はげや薄毛の予防や改善に向けて、できることはたくさんあります。まだ若い高校生のうちに頭皮ケアの方法を知り、実践することで将来の健やかな髪を保つことにつながります。意識すべきポイントを確認しましょう。

・皮脂を取り過ぎない
・自分に合うシャンプーを選ぶ
・髪を適切に洗う
・栄養を意識した食事をとる
・適度に運動をする
・質の良い睡眠をとる
・目を休める
・ストレスを発散する
・髪型を工夫する

皮脂を取り過ぎない

高校生はホルモンバランスの影響で、皮脂が過剰に分泌されていることがありますが、皮脂の取り過ぎは禁物です。

頭皮を清潔に保つために皮脂をしっかりと取ることは大切です。しかし、皮脂は取り過ぎることで頭皮が乾燥して、足りない皮脂を補おうと逆に過剰に分泌されることもあるので、バランスを保つことが大切です

自分に合うシャンプーを選ぶ

頭皮の健康のためには、頭皮の皮脂量がちょうど良いのか、頭皮が乾燥しているのかを見極め、自分に合うシャンプーを選ぶことが大切です。

今使っているシャンプーで頭皮にトラブルが起きていなければ、そのシャンプーが合っているということでしょう。ただ、薄毛が気になる時は、シャンプーが合っていない場合もあります。

髪を適切に洗う

適切なシャンプーができている方は少ないといわれています。以下にシャンプーの方法を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

  • 入浴前に髪をブラッシングしてホコリを落とす
  • お湯を頭皮と髪に流し、すすぐようにして髪と頭皮の汚れを落とす
  • シャンプーを手のひらで泡立て、髪全体に馴染ませる
  • 爪を立てず、指の腹で、生え際から頭頂部に向かい頭皮をマッサージするように洗う
  • 頭皮にシャンプーが残らないよう洗い流す
  • タオルで水分を吸収する
  • 10~20cmほど離して、髪の根元からドライヤーをかける

栄養を意識した食事を摂る

髪に必要な栄養素のうち、主に重要なものを紹介します。

  • 亜鉛
  • たんぱく質
  • ビタミンB群
  • ビタミンA

特に亜鉛やたんぱく質は髪の生成に必要不可欠な成分です。また、ビタミンB群は、髪を作る「ケラチン」の生成を助けます。ビタミンAは肌の代謝に関わる栄養素です。

反対に、ジャンクフードは脂質が多く、髪に影響を及ぼすこともあります。そのため、バランスの良い食事を心掛けるとよいでしょう。

適度に運動をする

運動をすることで体の血行が良くなり、頭皮や髪に必要な栄養素もしっかりと行き届くようになります。また、薄毛の原因として考えられるストレスの発散に繋がるのも嬉しいメリットです。

手軽に無理なく運動を始めるのであれば、以下のような有酸素運動がおすすめです。

  • ウォーキング
  • ジョギング
  • サイクリング
  • ヨガ

これらは、無酸素運動に比べ身体への負担も軽いことが特徴です。

激しい運動である必要はありません。むしろ簡単な運動でよいので、続けられるものを早速生活に取り入れていきましょう

質の良い睡眠を取る

質の良い睡眠とは、成長ホルモンが分泌される眠りのことです。人の睡眠にはレム睡眠(脳が起きている状態)とノンレム睡眠(脳も体も休んでいる状態)があります。

入眠後3時間ぐらいに訪れるノンレム睡眠で、髪の成長に関わる成長ホルモンが最も多く分泌されるといわれています。夜中に何度も目が覚める、朝起きられない、授業中に眠くなるといった方は要注意です。

夜は入浴などでリラックスし、就寝前はスマートフォンやパソコンの使用を避け、しっかりと睡眠をとりましょう。

目を休める

高校生はスマートフォンやパソコンが生活に欠かせず、勉強や読書でも目を酷使しやすい環境にあります。これらによる疲れ目は肩こりや睡眠不足を招き、血行不良につながる恐れがあるので注意しましょう。

髪へ栄養を運ぶ血液の循環が滞ると、髪の成長にも影響する場合があります。疲れ目からの血行不良を防ぐには、使用時間を減らすのが理想です。難しい場合は、1時間ごとに10〜15分の休憩を挟むと良いでしょう。さらに画面の明るさを調整し、周囲と光の差を小さくすることも疲労軽減に役立ちます。

ストレスを発散する

ホルモンバランスの乱れは体の未発育だけでなく、ストレスの影響でも引き起こされるといわれています。ストレスを溜め込まないようにすること、ストレス発散の手段をもつことも大事です

友達とカラオケに行く、買い物をする、ファミレスで思う存分おしゃべりをするなど楽しいことはたくさんあります。

一人で楽しむ場合も、目の負担にならない程度にゲームをしたり、動画を見たり、自分が好きなことを楽しんでみるのも良いでしょう。

髪型を工夫する

M字はげや薄毛を目立たせないためには、髪型の工夫も良い方法です。特に高校生でも取り入れやすいスタイルを選べば、生え際の悩みを自然にカバーできます。

たとえば、頭頂部を立たせてボリュームを出すソフトモヒカンは、視線を上に集めてM字部分を目立ちにくくします。また、サイドを刈り上げ、中央に厚みを残すツーブロックや、前髪を上げて顔全体をすっきり見せるアップバングも、生え際の後退を自然にカバーする方法としておすすめです。

M字はげが男性型脱毛症(AGA)の場合

M字はげの原因はAGA(男性型脱毛症)の場合もあります。ここからは、高校生がAGAになる可能性について解説します。そして、AGAが疑われる場合の対処法を見ていきましょう。

・高校生もAGAになる場合がある
・育毛剤で頭皮環境を整える
・病院で相談する

高校生もAGAになる場合がある

AGAとは、「Androgenetic Alopecia」の略で、男性ホルモン型脱毛症(男性型脱毛症)のことを指します。生え際や頭頂部の毛髪が薄くなることがあり、遺伝や男性ホルモンの影響が主な原因だといわれています。

男性の薄毛は90%ほどがAGAといわれており、高校生でAGAになるケースは少ないとはいえゼロではありません。遺伝によりAGAになることもあるため、親戚に薄毛の方がいないか確認し、AGAが疑われる場合は以下の方法を取りましょう。

育毛剤で頭皮環境を整える

AGAの可能性があり、病院に行くことをためらっている場合は、育毛剤を試してみるのもよいかもしれません。

育毛剤は、髪を生やす土台となる頭皮を整える作用があります。バランスの良い食生活や運動などに気をつけても気になる場合は、育毛剤の使用も検討するとよいでしょう。

また、発毛剤と育毛剤は異なります。発毛剤は医薬品で、未成年には適応が認められておらず、病院でも、基本的に20歳未満には発毛剤などの薬物治療は行いません

病院で相談する

薄毛の進行が気になる場合は、まず身近な皮膚科に相談してみてください。AGA専門クリニックに通うことに抵抗がある場合でも皮膚科であれば受診しやすいでしょう。

皮膚科は病院数が多く通いやすいことが魅力です。さらにAGA治療の指針となるガイドラインは日本皮膚科学会が作成しているため、ほとんどの皮膚科で、基本的なAGA治療や相談が可能です。

近年はオンライン相談や個室対応などプライバシーに配慮したAGA専門のクリニックもあります。薄毛が気になる場合は、相談先として考えてみてください。

若いうちの薄毛だからこそ若い頃から早期ケアできる!

まだ若いのにM字はげになってしまった、と落ち込むこともあるでしょう。しかし若いうちだからこそ、早めに対策をすることで、変化が期待できるいえます

薄毛は、食生活や運動、睡眠不足などの生活習慣の乱れがきっかけになる場合もあります。また、10代ならではのホルモンバランスの影響から抜け毛が増えることもあるかもしれません。

できることから早めにケアを始めることで、M字はげや薄毛また、高校生の薄毛は一時的な場合もあります。前向きに考え、ストレスを溜めないようにしてください。