いつの間にか髪が結ばれてる「玉結び」はなぜ起きる?
ふと髪の毛に触れたとき、わずかな引っかかりを感じて見てみたら結び目ができていた、という経験はありませんか。これは「玉結び」と呼ばれる現象です。
比較的髪が長めの人に起きやすい現象ですが、実際に手で結んでみようとしても難しいほど短い3~4cm程度の長さでも玉結びはできます。また、たいていはほどくことができないほどキュッと強く結ばれているのも特徴です。
なぜ、どうやったらこんなものができるのかと不思議に思い、興味をもつ人もいるでしょう。ですが「実は髪のダメージが原因」と聞くと、好奇心だけでは済まない問題になってきます。
玉結びについて、原因と対処法も含めてご説明しましょう。
玉結びのしくみと原因
玉結びはある程度の長さがあり、髪が傷んでいる人ほど起きやすい症状です。
健康そうな抜け毛があったら、手で結んで玉結びと同じ状態を作ろうと試してみてください。おそらく髪の毛が思うように曲がらず、かなり難しいでしょう。
髪の毛は弾力があり、結ぶために回転させ、曲げようとしても跳ね返すような動きで戻ってしまうものなのです。ところが、傷んだ髪は健康な髪と比べて弾力性が失われているため、特定の方向に曲げることも簡単にできますし、跳ねるように戻ることもありません。
このため絡まりやすく、偶然に結び目ができてしまった結果として玉結びができるのです。
玉結びがあること自体にはたいして問題を感じないかもしれません。ただ、玉結びができるほど髪が傷んだ状態はかなりの問題です。
弾力性がない髪の毛はパサパサと乾燥してツヤもなく、見た目にも「元気がない髪の毛」という印象を与えます。もし玉結びができていると気づいたら、髪の状態を確認する、最近ヘアケアを雑にしていないか思い出してみるなど見直しが必要です。
いつ、どうやって?玉結びができる状況を知る

玉結びができるのはある程度長い髪が傷んで弾力性がないことが原因、とはわかりましたが、いつ、どんな状況で結び目ができてしまうのでしょうか。
玉結びができあがる状況とは
髪の毛が偶然結び目をつくる状況はかなり限られていて、実質以下の2つに絞られるといえるでしょう。
それぞれの理由と対策方法をご案内します。
寝返り
就寝中、髪は頭部と枕のあいだで圧迫され続けています。寝返りをうつと、枕と頭部の圧迫や他の髪の毛との絡みぐあいなどの条件が偶然重なって、結ばれてしまうのです。
寝返りの回数や動きの大きさにより結び目ができる可能性は高くなっていくので、寝相が悪い人は玉結びができやすい傾向があるでしょう。
【対策方法】
寝相も寝返りも意識して止められるものではありませんが、ナイトキャップをかぶって髪を覆うことで、就寝時の玉結び発生の可能性はぐっと減るでしょう。ナイトキャップ自体が髪の毛を保護してダメージから守るアイテムでもあり、「玉結びを防ぐため」という意図でなくても取り入れるのはおすすめです。
髪を乾かすとき
入浴後にタオルで髪を乾かすときも、玉結びができやすい状況です。
とくに髪の毛は濡れていると変形しやすくなりますし、タオルをかなり動かす人は髪の毛も摩擦しながら激しく動かしているので、結び目ができる偶然も起こりやすくなります。
【対策方法】
「髪を擦って水分を搾り取る」のは間違ったタオルドライ方法です。「髪をはさみ、あるいはトントンと叩くようにやさしく水分を拭き取る、吸い取る」と考えを改めましょう。
ドライヤーを使う時間を短めにしようと念入りにタオルドライする人がいるようですが、ドライヤーは正しく使えば髪を傷めるものではなく、むしろ力を入れて髪を擦るようなタオルドライのほうが髪にダメージを与えます。やさしく拭くタオルドライ方法を守りましょう。
玉結びを見つけたらどうすれば?
さて、玉結びができているのに気づいたら、どのように対応すればよいのでしょうか。
玉結びを見つけたら心がけたいこと
玉結びを見つけたら、(大げさなようですが)原因を振り返って改めること、今後の予防対策をとること、そして現状への対処が必要です。
玉結びができやすい就寝時と入浴後の対策方法はご説明しましたが、加えて自分の現在の髪の状態を確認することも予防に役立ちます。
生活習慣が悪化していないか、シャンプー、コンディショナーなど自分の髪に合わないものを使っていないか、真夏日の外出やヘアカラー、ブリーチ、パーマといった髪にダメージを与える原因がなかったか振り返って、思いあたる原因それぞれを改善・解消しましょう。
玉結びができる場所が決まっている、という人はその部分のヘアケアを重点的に行うのもおすすめです。
また美容室に行って美容師に髪の傷んだ部分を見つけてもらい、カットしてもらうのも良いでしょう。髪形を変えることなく傷んだ髪だけを部分的にカットすることも可能です。
見つけた玉結びの髪はどうする?
抜けた毛ではなく、生えている髪の毛が玉結びになっているときは、見つけやすく扱いやすい位置であれば眉毛用や鼻毛用などの小さなハサミで、他の毛を切らないよう気をつけながら、玉結びのすぐ下部分で切りましょう。
玉結び自体にさほど実害はありませんから放っておいてもよいのですが、ブラッシングのときに引っかかって抜けてしまう可能性があります。傷んではいても、まだ成長期の髪の毛かもしれませんから、抜ける前に結び目部分を切ってしまったほうがよいでしょう。
髪の玉結びを防ぐには?

「髪のダメージは自覚しているけれども、これといった原因の心あたりはない」、あるいは「できることはひととおり対策しているけど髪は傷んだまま」という人に試してほしいヘアケア方法を3つご提案します。
ブラッシングの頻度を多くする
結び目ができるのは極端な結果であって、その手前の「髪が絡まる」段階には頻繁になっている可能性があります。髪のブラッシングを頻繁に行うことで、本来の髪の流れどおりに整って絡まりにくくなります。
結果的に玉結びができる可能性も減るでしょう。
トリートメントやオイルでケアする
洗い流さないタイプのトリートメントやヘアオイルを使って、髪の保湿を心がけましょう。髪の毛が本来の弾力性を保っていれば、絡まりにくくなります。
適切にドライヤーを使う
まず、髪の毛はタオルで拭くだけ、あとは自然乾燥にまかせているという人はドライヤーを使うようにしてください。
入浴後の髪の毛は、ふだんはキュッと閉じている表面のキューティクルが水分で開いた状態です。ドライヤーの温風で水分を飛ばしてから冷風を当てて、キューティクルが閉じるようにするのが正解です。
もし髪の毛を自然乾燥させると、キューティクルが開いた状態のままで乾燥させることになり、髪の手触りや見た目がゴワゴワした、絡まりやすい状態を招き、玉結びもできやすくなってしまいます。
また頭皮に水分が残った状態が続くのは雑菌が繁殖しやすく、不衛生です。
ふだんドライヤーを使っている人も、適切な使い方を今一度確認して実践しましょう。
● 同一箇所に長時間熱風を当てない(長くて10秒程度)
● 20cmほど離す。しっかり乾かしたい場所でもドライヤーを近づけない
● 最後に冷風を当てて、髪が熱持った状態を解消する
これらを守れば、ドライヤー使用が髪にいたずらに負担をかけることはありません。
玉結びは髪のダメージのサイン 見逃さず改善しよう
玉結びは髪が弾力を失って傷んでいると、寝返りやタオルドライの際に絡まってできるものです。玉結びがあること自体よりも、「そのくらい髪が傷んでいる」ということに注目し、対策して改善しましょう。
● タオルやドライヤーを正しく使って適切に髪を乾かす
● ナイトキャップで寝ている間の髪を守る
● 傷んだ部分や玉結びの部分はカットする
こうした対策と毎日のヘアケアで髪のダメージを解消し、健康的な髪を育てましょう。

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