一瞬で冬フケをなくす応急処置

フケのケアには時間がかかりますが、急な用事などで一時的にフケをなくしたい場面もあるかもしれません。ここでは、応急処置としてフケをなくす方法を紹介します。

・ドライヤーやブラシで落とす
・ぬるま湯でフケを洗い流す
・こまめに保湿する

ドライヤーやブラシで落とす

単純な方法ではありますが、冬に出る乾いたフケであれば、以下の方法により一瞬でなくすことも可能です。

  • ドライヤーの風で飛ばす
  • ヘアブラシで髪をとかす

ただし、これらの方法はあくまで今出てきているフケを飛ばす応急処置に過ぎません。冬に出るフケをケアしていくには、頭皮に合ったシャンプーの使用や頭皮マッサージといった適切なヘアケアを継続することが大切です。

ぬるま湯でフケを洗い流す

気になるフケを一時的に目立たなくしたい場合、ぬるま湯で洗い流すのも良いでしょう。シャンプーを使わないことで頭皮への負担を軽減しながらフケを洗い流し、目立たなくできます。

また、38〜40℃の適度なぬるま湯は、頭皮に必要な皮脂を維持しつつ汚れを落とせるため、乾燥を防ぎます。頭皮のうるおいを保つため、洗い流す際はぬるま湯を使いましょう。ただし、この方法も一時的な応急処置に過ぎません。そこで、普段から適切なヘアケアでフケのケアを行うことが大切となります

こまめに保湿する

冬に出るフケが気になる場合、こまめに保湿する方法もあります。空気が乾燥して頭皮の水分が蒸発しやすくなる冬は、頭皮のバリア機能が低下しやすい季節です。バリア機能が低下した頭皮はフケが発生しやすいため、頭皮を保湿することで乾燥による不快感を和らげることができます。

日中、外出先などで頭皮の乾燥が気になった際は、応急処置として気になる箇所に頭皮用ローションなどをこまめに塗布するのが良いでしょう。100円ショップで売っているミスト容器などに化粧水を入れておくことで、外出先でも手軽に頭皮を保湿できます。

フケの正体と種類

フケという言葉は知っていても、その正体や種類まではわからない方が多いのではないでしょうか。ここでは、意外と知られていないフケの正体について解説します。

・フケの正体
・フケの種類

フケの正体

フケの正体は「古い角質」です。頭皮も体の皮膚と同様に新陳代謝を繰り返しており、健康な頭皮であれば約1ヶ月で新しい細胞へと生まれ変わります。この過程で剥がれ落ちた古い角質が「フケ」の正体です。

フケは健康な方にも発生しますが、通常は目に見えないほど小さく、日々のシャンプーで洗い流されるため目立ちません。しかし、何らかの要因で新陳代謝のサイクルが乱れると、角質が目に見える塊となって剥がれ落ちるようになります。大きなフケが多発する場合やかゆみも生じる場合は、頭皮環境が乱れているサインであるため注意が必要です

フケの種類

フケは主に、乾性フケと脂性フケに分類されます。それぞれの特徴は以下のとおりです。

フケの種類

特徴

乾性フケ

・白くて細かい
・肩にパラパラと粉雪のように落ちる
・冬の乾燥した空気や暖房の使用により、頭皮の水分が蒸発して生じる

脂性フケ

・黄色っぽくベタベタと湿っている
・髪に絡みついたり根元に貼り付いたりして落ちにくい
・皮脂分泌が活発になる夏や梅雨の時期に目立ちやすい

どちらのフケも、頭皮環境が乱れているサインです。気になる場合は、適切なケアを行いましょう

冬にフケが増える主な要因

ここでは、冬にフケが増える主な要因を紹介します。

・乾燥
・血行不良

乾燥

冬は湿度が下がり空気が乾燥するだけでなく、暖房の影響で頭皮の水分が蒸発しやすくなる季節です。乾燥した頭皮はデリケートな状態のため、ターンオーバーが早まる傾向があります。すると、本来まだ剥がれるべきではない未熟な角質細胞がフケとして剥がれ落ち、目につきやすくなります。

また、乾燥した頭皮はバリア機能が低下してかゆみを引き起こしやすい状態です。ここで爪を立ててかいてしまうと頭皮が傷つきと、フケを増やす悪循環に陥りかねません。頭皮を守るために、かゆみを感じてもかかないようにしてください。

血行不良

冬の寒さは、体温維持のために血管を収縮し、全身の血行不良を招きやすくなります。頭皮の血流が少なくなると、血液に乗って運ばれる栄養が行きわたりにくくなり、皮膚のバリア機能が低下します。すると、通常なら問題にならない小さな刺激でもターンオーバーの乱れを引き起こし、フケが出やすくなる仕組みです。

通常のターンオーバーであれば、目立たない小さな角質が剥がれ落ちます。しかし、このサイクルが乱れると、未熟な角質が過剰に、もしくは目立つ大きさでフケとして剥がれ落ちるようになります。

乾燥による冬フケ対策

冬に増えるフケの対策には、まず乾燥を予防することが大切です。

・シャンプー方法に気をつける
・頭皮を保湿する
・ドライヤー方法を見直す
・部屋を加湿する

上記の方法を参考に、取り入れられる方法から実践してみてください。

シャンプー方法に気をつける

フケを気にするあまり1日に何度もシャンプーをすると、頭皮に必要なうるおいまで失くしてしまいます。その結果、頭皮の乾燥やバリア機能の低下を招き、フケをさらに増やしてしまう可能性があります。

頭皮の乾燥を防ぐためにも、シャンプーは1日1回を目安にしましょう。シャンプーの際は、爪を立てずに指の腹で優しく洗い、時間をかけて丁寧にすすぐことが大切です。

また、熱過ぎるお湯の使用も避けるべきです。寒いからと熱いお湯を使用すると、必要な皮脂に加えて頭皮のうるおいも洗い落としてしまいます。38~40℃程度のぬるま湯の使用がおすすめです。

頭皮を保湿する

空気が乾燥する冬には、以下のアイテムを取り入れて頭皮を保湿しましょう。

  • 保湿性の高いシャンプー
  • 頭皮用ローション
  • ヘアオイル

特に頭皮用ローションは、フケやかゆみのケアが期待できます。保湿効果に加えて抗炎症成分が配合された製品を選びましょう。塗布する際は、頭皮を指の腹で優しく揉みながらなじませるように使用すると、保湿と同時に血行促進も期待できます。

また、ヘアオイルの中では、肌の成分と似た「ワックスエステル」を含むホホバオイルが、頭皮の乾燥ケアにおすすめです。詳しくは、以下の記事をご覧ください。


ホホバオイルを使った頭皮のケア方法について

ドライヤー方法を見直す

ドライヤーを使用する際は、頭皮から少なくとも15センチ以上は離し、同じ部分に長時間当て続けないようにしましょう。ドライヤーの風は高温であるため、頭皮に近づけ過ぎると乾燥の原因になり得ます。頭皮が乾燥するとバリア機能が低下し、フケが発生しやすくなるため注意が必要です。ドライヤーをこまめに動かし、髪全体に風が行きわたるように乾かしてください。

そして、髪が7〜8割乾いたタイミングで、冷風モードに切り替えるのがおすすめです。冷風によりキューティクルが引き締まり、髪と頭皮のうるおいを保つことが期待できます。

部屋を加湿する

部屋の湿度が低いと水分の蒸発を促すため、頭皮の乾燥やフケの発生につながります。そのため、暖房の使用で空気が乾燥しやすい冬の時期には、加湿器で室内の湿度をコントロールすることが大切です

室内の湿度は、常に40〜60%になるよう調節してください。適切な湿度は、頭皮から水分が蒸発するのを防ぎ、頭皮のうるおいやバリア機能の維持につながります。一方で、湿度が高くなり過ぎると、ダニやカビの繁殖を招く恐れがあるため、加湿し過ぎないよう注意しましょう。

血行不良による冬フケ対策

冬は、乾燥だけでなく血行不良が原因でフケが発生しやすいとされています。以下で紹介する方法を参考に、血行を良くするケアをしていきましょう。

  • 頭皮マッサージを行う
  • 運動を習慣にする
  • 栄養バランスの良い食事を取る

頭皮マッサージを行う

寒さで血管が収縮しやすい冬は、頭皮が血行不良になりやすい季節です。血流が滞ると、毛根に必要な栄養が行きわたらず、頭皮環境が乱れやすくなります。

そこで有効なのが、頭皮マッサージです。頭皮マッサージは血流を良くして頭皮環境を整えるため、フケのケアにつながります。効果的な頭皮マッサージのやり方は以下のとおりです。

1. 指の腹を使い、頭皮全体を優しく円を描くようにもみほぐす
2. 頭皮を軽くつかむように押さえる

日常生活の中に、無理なく取り入れることから始めてみてください。

運動を習慣にする

運動には、全身の血行を促進する効果が期待できます。血行の促進によりターンオーバーが整いやすくなるため、適度な運動を心がけましょう。

また、運動はストレスの軽減にも良いとされています。ストレスが軽減され自律神経のバランスが整うと、頭皮の血流も良くなり、頭皮環境を整えることにつながります。

習慣にするなら、頭皮の血行促進やストレス発散に役立つウォーキングや水泳などの有酸素運動がおすすめです。特に、ウォーキングはすぐに始められる手軽さが魅力です。

栄養バランスの良い食事を取る

栄養バランスの取れた食事は、全身の血行を促進し、頭皮の隅々まで栄養を届けるうえで大切です。頭皮に栄養が行きわたることで、健やかな頭皮を保つことにつながります。

特に、頭皮の血行と代謝をサポートする栄養素であるビタミンB群やビタミンEを含む、以下のような食品は積極的に取ってください

食品に含まれるビタミン

食品の例

ビタミンB2

牛乳、納豆

ビタミンB6

玄米、バナナ

ビタミンE

うなぎ、アーモンド

これらの食品を日々の食事の中にバランス良く取り入れ、健やかな頭皮を目指しましょう。

シャンプーを見直すこともおすすめ

冬に出るフケのケアには、普段使用しているシャンプーを見直すのも良いでしょう。具体的には、以下で紹介するシャンプーを試してみても良いかもしれません。

・乾燥ケア用のシャンプー
・血行促進タイプのシャンプー

詳しく解説します。

乾燥ケア用のシャンプー

もともと乾燥肌や敏感肌の方は、頭皮に優しい、乾燥ケア用のシャンプーを選びましょう。ポイントは、洗浄力が穏やかなアミノ酸系の洗浄成分や保湿成分がシャンプーに配合されていることです

アミノ酸系シャンプーは、必要なうるおいを奪い過ぎず頭皮を優しく洗い上げられます。製品を選ぶ際は、以下のような保湿成分が含まれているかどうかもチェックしてみてください。

  • セラミド
  • コラーゲン
  • アルガンオイル
  • シアバター
  • ヒアルロン酸

冬になるとフケが出る方は、頭皮に優しく乾燥ケアができるシャンプーを選びましょう。

血行促進タイプのシャンプー

寒さで血行不良になりやすい冬は、血行を促進する効果が期待できる成分が配合されたシャンプーに変えるのも良いでしょう。以下のような成分が配合されたシャンプーを選んでください。

  • センブリエキス
  • 高麗人参エキス
  • ビタミンE
  • 生姜エキス
  • ニコチン酸アミド

とはいえ、シャンプーはすぐに洗い流すことから、シャンプーの成分が頭皮への作用は限定的です。血行不良のを良くするには、シャンプーだけに頼らず、頭皮マッサージや有酸素運動といった日々のケアもあわせて行うことが大切です。

病気で冬にフケが増える場合もある

冬にフケが増える主な要因は、頭皮の乾燥と血行不良です。これらの要因が頭皮のバリア機能を低下させてターンオーバーを乱すことで、フケが発生しやすくなります。もし、セルフケアで変化が見られない、またはかえって症状が続くなら、次のような病気が隠れている場合もあります。

病気の例

特徴

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)

皮脂の分泌が盛んな部分に起こる炎症

皮脂欠乏性湿疹

頭皮のバリア機能が低下し、外部刺激が加わることで起こる湿疹

アトピー性皮膚炎

かゆみを伴う湿疹が生じ、改善と悪化を繰り返す病気

フケの状態が1ヶ月以上続いたり頭皮のかゆみが強く日常生活に支障が出たりしている場合は、病気の可能性もあるため皮膚科を受診してください

冬のフケを減らすには乾燥と血行不良をケアしよう

冬にフケが出る主な要因は、空気の乾燥と寒さによる血行不良です。だからこそ、冬に出るフケのケアには、保湿による乾燥ケアと、頭皮マッサージなどによる血行促進が重要になります。一時的にフケを目立たなくするのであれば、物理的にフケを落とす手法も良いでしょう。日頃から乾燥と血行不良を防ぐケアを続けることが大切です。

これらのケアを続けても変化が見られない、あるいは症状が続く場合には、脂漏性皮膚炎や皮脂欠乏性湿疹といった病気の可能性も考えられます。症状が長引くようであれば自己判断で放置せず、皮膚科を受診するようにしてください。