フィナロイドとは?

フィナロイドは、フィリピンのロイドラボラトリーズ社が製造・販売する、フィナステリドを有効成分としたAGA治療薬です。

フィナロイドは厚生労働省の認可を受けていない未承認薬であり、プロペシアやそのジェネリック医薬品などの国内承認薬と異なり、安全性・品質保証が担保されていません。そのため、副作用や偽造品、不純物の混入などさまざまなリスクを伴うことを覚えておきましょう。

〖医師監修〗AGA治療薬は本当に効果がある?
医学的な裏付けは?

プロペシアとの違い

フィナロイドとプロペシアは有効成分がフィナステリドである点は同じですが、製造過程や添加物が異なります。
フィナロイドはフィリピン、プロペシアは日本やアメリカなどが製造元です。品質管理基準が製造国ごとに異なるため、安全性や安定性にも差があります。

価格もフィナロイドは比較的安価である一方、プロペシアは開発費や厳格な製造管理コストがかかるためやや高価です。

【フィナロイドとプロペシアの比較表】

項目

フィナロイド

プロペシア

有効成分

フィナステリド1mg

フィナステリド1mg

製造国

フィリピン

日本・アメリカ

承認状況

日本国内未承認

日本国内承認済み

入手方法

個人輸入のみ

医療機関で処方

価格目安

1箱(100錠)3,000〜5,000円

1ヶ月分7,000〜9,000円

品質保証

保証なし

厚生労働省の基準クリア

海外製ジェネリック薬の位置づけ

海外製ジェネリック薬は、国産の先発薬の特許が切れたあとに製造される海外製の後発医薬品です。フィナロイドもこのカテゴリに含まれます。

個人で購入する分には法的な縛りはなく、国内承認薬より安価に入手できる点がメリットです。ただし、インターネット上の個人輸入代行業者が販売しているものは、偽造薬や不純物混入のリスクを伴う可能性が高く、厚生労働省も注意喚起を行っています※。

購入・服用に際しては、こうしたリスクを十分理解したうえで判断することが必要です。

※出典:厚生労働省「医薬品等の個人輸入に関するQ&A」

国内未承認薬である理由

フィナロイドは、厚生労働省が定める承認基準を満たしていないため、国内では処方が認められていません。国内承認には、厳格な臨床試験データの提出や、有効性・安全性を保証する品質管理基準のクリアが必須です。

現状、製造販売元であるロイドラボラトリーズ社は日本での承認申請を行っていません。個人輸入で入手すること自体は可能ですが、国内で使用する場合は完全に自己責任となります。

個人のフィナロイド使用は危険?知っておきたい3つのリスク

前述のとおり、フィナロイドの個人使用には相応のリスクが伴います。そのため、個人輸入を検討する際は、考えられる代表的な3つのリスクを把握しておきましょう。

・偽造薬・不純物混入のリスク
・副作用被害救済制度の対象外となるリスク
・薄毛の原因を見逃すリスク

偽造薬・不純物混入のリスク

個人輸入で入手するフィナロイドには、偽造薬や不純物混入のリスクがあります。

WHO(世界保健機関)の報告によると、途上国では流通医薬品の10%以上が偽造品の可能性があるとされています※。偽造薬は効果が得られないばかりか、場合によっては重大な副作用を引き起こす可能性があるため注意が必要です

また、製造過程で不純物や有害物質が混入している可能性も否定できず、実際に国内未承認の医薬品を使用したことによる深刻な健康被害の事例も数多く報告されています。

【個人輸入薬の主なリスク】

リスク項目

具体的な危険性

結果

偽造薬

有効成分が含まれていない

効果が全く得られない

成分過剰

フィナステリドが過剰に含まれる

重篤な副作用のリスク増大

不純物混入

有害物質や異物が混入

肝機能障害・アレルギー反応

品質管理不良

保管・輸送状態が不適切

薬効の低下・変質

※出典:日本製薬工業協会「偽造医薬品対策」

副作用被害救済制度の対象外となるリスク

個人輸入で入手したフィナロイドは、医薬品副作用被害救済制度の対象外です。この制度は国内で承認された薬のみが適用されるため、健康被害が発生した場合の医療費は全額自己負担となります※。

重篤な副作用が起きると、入院費や治療費が数十万円あるいはそれ以上に及ぶ可能性もあり、経済的リスクも非常に高いです。個人輸入薬によって被った健康被害はすべて自己責任であり、安全性の保証がない点は十分に理解しておく必要があります。

※出典:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 Q&A「Q3 救済の対象となる健康被害とはどのようなものですか。」

薄毛の原因を見逃すリスク

医師の診断なしでフィナロイドを服用すると、AGA以外の薄毛原因を見逃すリスクがあります。甲状腺疾患や栄養不足、ストレス性脱毛症など、AGAと似た症状を伴う疾患は複数存在するため、自己判断では適切な治療ができません

また、フィナステリドによる性機能障害や肝機能障害といった副作用が発生しても、定期的な血液検査や医療機関での対応がないと対処が遅れ、症状が悪化する可能性があります。

国内承認のプロペシアジェネリックが安全!その3つの理由

国内承認のプロペシアジェネリックは、海外製ジェネリックと比べて安全性が高く、比較的安心して服用できます。ここでは、その安全性を支える3つの理由をみていきましょう。

・有効成分の同一性と効果が保証されている
・国が品質と安全性を保証している
・適正価格で入手でき治療継続しやすい

有効成分の同一性と効果が保証されている

国内承認のプロペシアジェネリックは、先発薬であるプロペシアと同じ有効成分フィナステリドを含むことが厚生労働省の審査で確認されています。ジェネリック医薬品は生物学的同等性試験により、血中濃度の推移が先発薬と同等であることが証明されています※。

代表的なプロペシアジェネリックには、フィナステリド錠「サワイ」やフィナステリド錠「トーワ」などがあります。厚生労働省の承認を受けた医薬品です。

【国内承認プロペシアジェネリック一覧】

製品名

製造販売元

価格目安(月額)

特徴

フィナステリド錠「サワイ」

沢井製薬

4,000〜6,000円

国内最大手ジェネリックメーカー

フィナステリド錠「トーワ」

東和薬品

4,000〜6,000円

高い信頼性と品質

フィナステリド錠「ファイザー」

ファイザー

5,000〜7,000円

プロペシア製造元のジェネリック

フィナステリド錠「クラシエ」

クラシエ薬品

4,000〜6,000円

漢方メーカーの信頼性

※出典:厚生労働省「ジェネリック医薬品Q&A」

国が品質と安全性を保証している

プロペシアジェネリックは、厚生労働省の製造・品質管理基準をクリアしています。GMP(医薬品の製造管理及び品質管理の基準)適合認定を受けた工場でロットごとに有効成分量や溶出性の品質試験が行われ、厳格な管理のもと製造されているため安全です。

さらに、定期的な行政による立ち入り検査で製造プロセスや品質が監視されており、長期にわたり安定した品質が維持されています。

適正価格で入手でき治療継続しやすい

国内承認のプロペシアジェネリックは、先発薬に比べて価格が70〜90%程度に抑えられており、月額で4,000〜6,000円程度で入手できます。プロペシアは7,000〜9,000円前後かかるため、年間で数万円のコスト差が生じます。AGA治療のように長期継続が必要な場合、この差は非常に大きいといえるでしょう。

また、医師の処方を通じて正規品を確実に入手できるため、偽造薬や品質リスクの心配なく治療を続けられる点も非常に大きな安心要素です。

薄毛治療を受けるなら専門クリニックが安全で効果的!

薄毛治療を安全かつ効果的に進めるなら、専門クリニックの利用がおすすめです。ここでは、専門クリニックで薄毛治療を行う具体的なメリットを紹介します。

・医師による正確な診断を受けられる
・一人ひとりに合った治療法を受けられ費用の目安もわかりやすい
・副作用発生時の迅速な対応と安全性管理体制がある

医師による正確な診断を受けられる

薄毛治療には、正しい原因把握とそれに対する正確なアプローチが不可欠です。クリニックでは専門医による的確な診断を受けられます

まず、問診や視診、血液検査によって、AGAかそれ以外の原因かを見極めることが可能です。家族歴や脱毛の進行パターンも確認・分析したうえで、科学的な根拠に基づいた治療方針が立てられます。

また、初診時には肝機能や前立腺がんのリスク確認も行われます。

一人ひとりに合った治療法を受けられ費用の目安もわかりやすい

専門クリニックでは、一人ひとりの症状や予算、ライフスタイルに合わせた多様な選択肢のなかから治療法を選べます

内服薬のみの治療、外用薬併用、メソセラピーを組み合わせた段階的治療など、柔軟なプラン選択が可能です。費用もクリニックによって多少の違いはあるものの、治療法ごとにおおよその目安がイメージしやすいようになっています。

また、定期的な効果判定により、治療効果に応じて方針を調整できます。

【AGA治療の選択肢と費用目安】

治療法

内容

効果

月額費用目安

適応

国内承認ジェネリック内服>

フィナステリド1mg

進行抑制

4,000〜6,000円

初期〜中期AGA

外用薬併用

ミノキシジル5%

発毛促進

+5,000〜8,000円

より高い効果を望む場合

デュタステリド内服

より強力なDHT抑制

強力な進行抑制

6,000〜10,000円

フィナステリドで効果不十分

メソセラピー

成長因子を頭皮に注入

発毛促進

1回20,000〜50,000円

進行した薄毛

AGA治療の費用・料金プラン、お薬に関して|
スカルプDクリニック

副作用発生時の迅速な対応と安全性管理体制がある

専門クリニックでは、3〜6カ月ごとに行われる定期的な血液検査で肝機能を確認し、安全性を継続的に管理しています。そのため、万が一、性機能障害や肝機能異常などの副作用が発生した場合には、用量調整や休薬期間の設定、薬剤を変更するなど、柔軟な対応が可能です。

さらに、医師とのコミュニケーションで症状や副作用への不安・疑問をすぐに相談できるため、自己判断による服用リスクを回避できます。

フィナロイドの副作用と初期脱毛について

フィナロイドの有効成分であるフィナステリドには、性機能障害や肝機能障害などの副作用リスクがあるとされています。ただし、発生頻度は比較的低いという報告もあります。

また、服用開始1〜2カ月後に一時的に抜け毛が増える初期脱毛が起こる場合があります。

副作用や初期脱毛について正しく理解することが大切です。しかし、異常や不安を感じた場合は必ず医師に相談しましょう。

【フィナステリドで知っておくべき副作用】

項目

内容

主な副作用

性機能障害(1〜5%)、肝機能障害(稀)など

初期脱毛

服用開始1〜2ヶ月後に起こる一時的な抜け毛(効果の兆候)

対処法

気になる症状があれば医師に相談。初期脱毛は継続することで改善

注意点

女性・未成年は使用禁忌

ミノキシジル・フィナステリドの初期脱毛はやばいって本当?!
原因から脱毛期間まで詳しく解説

フィナステリドに関するよくある質問

フィナロイドは国内未承認薬のため、効果や副作用、服用方法など不安な点も多いかもしれません。ここでは、フィナロイドに関してよくある質問とその回答をまとめましたので参考にしてください。

Q

フィナロイドを個人輸入で購入するのは違法ですか?

A

購入すること自体は、必ずしも違法ではありません。日本の薬機法では、処方薬などの医薬品を個人で自分の使用目的として輸入することは、一部の量の範囲内で認められています。ただし、第三者への譲渡・販売は認められておらず、行ってはいけません。

Q

フィナロイドで初期脱毛は起こりますか?

A

服用開始後、1〜2カ月ほどで一時的に抜け毛が増える初期脱毛が見られる場合があります。しかし、これは古い毛が抜けて髪の生え変わりが始まったサインと言われています。医師に相談しながら対応することが推奨されています。

Q

フィナロイドはどのくらいの期間服用すれば効果が出ますか?

A

通常、服用開始から3〜6カ月程度で抜け毛の減少や発毛の兆候が現れ始めると言われています。医師の指示に従って服用しましょう。

まとめ

フィナロイドは海外製のジェネリック薬であり、AGAの治療薬に用いられる薬です。しかし、国内未承認薬であるため、使用によって副作用が起きた場合や健康被害を被った場合もすべて自己責任となります。

個人で使用する分には問題ありませんが、プロペシアなどの国内承認薬の利用や、医師による専門的な診断・管理が推奨されています。正しい理解のもとで適切に判断して使用しましょう。