つむじ割れとはどんな状態か
つむじ割れのことを知る前に、まずつむじ割れとはどんな状態かを確認しましょう。以下に紹介する内容があてはまれば、あなたはつむじ割れです。
つむじ割れとは
つむじ割れとは、毛がパックリと割れたようになって、地肌が見えている状態です。このような状態になる理由は、
● 髪の毛の生えグセで元から割れている
● 髪が薄くなって割れているように見え始めた いずれかであろうと考えられます。
前者の場合は生まれつきのものなので、さほど心配する必要はありません。ですが後者の場合、つむじ割れに見えているのは男性型脱毛症(AGA)の症状かもしれません。
つむじ割れはAGAによる薄毛(ハゲ)の兆候か

AGAとは髪の成長が止まり、抜けやすくなってしまう病気です。原因を確認しましょう。
AGAの大元となる5αリダクターゼ
AGAは、テストステロンという男性ホルモンが酵素・5αリダクターゼと結びつくことで、より強力な男性ホルモン、ジヒドロテストステロン(DHT)になるのが原因です。DHTは髪の毛が成長しきる前に成長を止め、脱毛を促す作用があります。結果として全体的に髪が貧弱になり、抜けやすくなります。
5αリダクターゼはつむじ付近にとくに発生しやすく、さらにつむじ付近の5αリダクターゼは「2型5αリダクターゼ」という種類のもので、より強力なDHTを生み出す傾向があります。
AGAによるつむじ割れの特徴
「もしかしたらAGAかも」と不安に感じるのであれば、セルフチェックを試みましょう。髪の毛の状態やつむじ付近の状態、そして抜け毛の本数から知ることができます。
■ 髪の毛の状態
AGAの場合、つむじ付近の髪は健康な髪とは見た目にも異なっています。細く、弱々しい毛が目立つ、短い毛が多い場合にはAGAの可能性が高いでしょう。DHTによって成長を妨げられていると考えられるからです。
■ つむじの状態
自分のつむじを携帯電話のカメラなどで撮り、確認してみましょう。ある程度の長さがあり、髪の毛が健康な状態であれば、つむじを中心に渦状に髪の毛が生えているのを確認できるはずです。渦を巻いているように見えない場合には、AGAが進行している可能性があります。
■ 抜け毛の本数と状態
正常な頭皮の場合、1日に100本前後の抜け毛が発生します。これは成長を終えた髪が新たな髪に生え変わる過程で発生する、自然なものなので問題ありません。ですが、枕にびっしりと抜け毛がついていたり、浴室の排水口に髪の毛が大量に詰まっていたりと、明らかに100本以上抜け毛が発生している場合や、それらの抜け毛の急増を感じる場合は、AGAの可能性が極めて高いでしょう。
また、抜け毛の根本が細かったり、歪(いびつ)な形になったりしている場合も要注意です。正常な髪は根元がマッチのように丸くふっくらとしている状態です。もし、そんな状態でないのであれば、髪の成長に問題が生じているかもしれません。
つむじ割れの、AGA以外に考えられる5つの原因
AGA以外のつむじ割れが起きる原因は、主に5つほど考えられます。
複数つむじがある
比較的珍しいケースですが、つむじがひとつではなく2つ以上ある人もいます。複数のつむじ同士が近く、ほぼつながっている場合にはつむじ部分が合わさって地肌の露出面積が増えるため、薄毛(ハゲ)に見えやすいのが難点です。
ただ、つむじが複数あることとAGAとは因果関係がないので、髪の毛の状態が正常ならばAGA対策を始める必要はありません。
なお、日本人の場合の複数つむじの割合は7%と非常に低いものです。
寝ぐせ
寝方によっては、寝ぐせでつむじ割れに見えることもあります。髪は濡れている間は形を変えやすいのですが、乾くと固まってそのときの形を維持する性質があります。髪が乾ききっていない状態で寝たときや、寝汗をかいてから髪が乾いたときには寝ぐせがつきやすく、それがつむじ割れのように見えることもあります。
ですが、寝ぐせも濡れた髪が乾くことでできるものに過ぎず、AGAとは関係ありません。
髪のスタイリング方法
つむじの位置やかたちにもよりますが、髪型のスタイリングによってつむじ割れが起きたように見えることがあります。とくに前髪につむじがある場合、髪型によってはつむじ割れが起きているように見えやすい傾向があります。
血行不良による頭皮のダメージ
髪の毛を作り育てるのは頭皮です。頭皮は多くの毛細血管が張り巡らされていますが、末端部分であることから血行が良くないことが多いです。特につむじ部分、頭頂部は血流が悪くなりがちで、髪の毛に必要な栄養が届いていないこともあります。
そうなると、髪の毛が弱く細いものになったり、抜け毛が増えるなどのトラブルの原因になってしまいます。薄毛改善のためにも、しっかりと栄養を届けることが大切です。
紫外線による頭皮のダメージ
髪と頭皮は体の3倍以上も太陽を浴びやすいと言われており、紫外線にも晒されやすい傾向があります。つむじ周辺は地肌が見えやすいので紫外線の影響を受けやすく、頭皮の健康状態が損なわれるきっかけにもなりえます。紫外線ダメージによるつむじ割れは抜け毛が増える原因にもなりえますし、AGAに発展する恐れもあります。
治すのか?直すのか? つむじ割れの5つの対策
AGAが原因かそうでないかで、つむじ割れは「治す」か「直す」かの二択となります。ただの形の変化に過ぎないつむじ割れを「直す」場合なら問題は早く解決しますが、AGAによるつむじ割れを「治す」場合は少々時間がかかります。
AGAを治すなら、クリニックへ
AGAは自然治癒することはありません。様子を見ても悪化するだけですから、一刻も早くクリニックで治療を受けましょう。AGAは皮膚科でも治療を受けられますが、専門性の高いクリニックのほうがより正確な診断と治療を受けられます。
AGA以外の場合のつむじ割れの直し方
つむじ割れを直すのであれば、それぞれの原因に合わせた対処を行ないましょう。
■ 複数つむじが原因の場合
複数つむじが原因のつむじ割れは、つむじ部分を隠せる髪型にすると問題を解決できます。たとえばパーマをかけて髪のボリュームを増やすか、ソフトモヒカンにして頭頂部の髪を立てるなど、つむじ付近の髪のボリュームを増すことでつむじ割れは目立たなくなります。
■ 寝ぐせやスタイリングが原因の場合
寝ぐせは髪が濡れた状態で寝るとつきやすいものです。タオルやドライヤーで髪をしっかりと乾かし、また枕に押さえつけられて髪が変形することがないよう仰向けに寝ると、寝ぐせはつきにくくなります。 スタイリングが原因のつむじ割れは、つむじ部分がどうなるかを確認し、つむじ割れができないよう気をつけながらスタイリングをし、以後同じ方法でスタイリングすれば再発はなくなるでしょう。また髪をカットする際に相談すれば、つむじ割れを隠せる、あるいはつむじ割れができないヘアスタイルにしてもらえます。
血行不良が原因の場合
頭皮への血行不良が原因で、つむじ部分や頭頂部が薄毛になっている場合には、生活習慣の改善などが必要になってきます。体全体の血行が悪いという人は、運動不足ではないでしょうか?意識的に運動をするようにして、血行を良くしましょう。手足が冷えやすいという人は、頭皮も血行が悪くなっている可能性があります。頭皮も手足と同様、心臓から遠く末端部分となるためです。
また、頭皮を直接マッサージするのも良い方法です。爪を立てず、指の腹で揉むようにマッサージしましょう。両手で頭を包み込むように4本の指の腹を頭頂部に置いて、つむじ部分に向かってぐーっと寄せていき2~3秒程垂直に押すようにマッサージするのがおすすめです。
頭頂部には「百会(ひゃくえ)」というツボもあります。左右の耳から頭のてっぺんを結ぶ中心点にあり、自律神経を整えストレスも緩和してくれるという万能なツボです。自律神経が乱れると、血行不良の原因にもなります。頭頂部やつむじのマッサージの際に、一緒にツボ押ししておきましょう。
頭皮が清潔な状態で行った方が効果的なので、タイミングとしてはシャンプー後などが最適でしょう。定期的にマッサージすることで、改善が期待できます。
さらに美容室に行った時などに、スペシャルケアとしてヘッドスパをしてもらうのも効果的です。自宅でのケアを組み合わせて活用することで、頭皮の状態をさらに良くすることができるでしょう。
■ 紫外線のダメージが原因の場合
ふだんから紫外線対策をすれば抜け毛やAGAのリスクを減らせます。帽子をかぶって直射日光を防ぐか、日焼け止めスプレーを頭皮全体に使うなどの紫外線対策を積極的に行ないましょう。
つむじ割れを見つけたら、AGAかどうかを確かめよう

つむじ割れがある場合、薄毛(ハゲ)の不安が頭をよぎると思います。今まで見えなかった地肌が見えると不安になるのは仕方がないことです。
気になったら、専門クリニックで相談することをおすすめします。AGAであれば、早期治療を始めることによって薄毛(ハゲ)の進行を抑えられますし、AGAでないならば、別の原因を突き止めての対処により、やはり早くに解決できます。
クリニックでは無料診断をしているところも多く、AGA診断は気軽に行なえます。また、髪の毛の状態からセルフチェックも可能です。つむじ割れが気になったら、AGAかどうかの確認を真っ先に行ないましょう。







