マカとは栄養豊富な植物

マカは大根やカブと同じアブラナ科の植物で、南米ペルーのアンデス山脈に自生しています。マカは、アンデス山脈の過酷な気候条件でもたくましく育つ植物です。

周囲の植物が育てなくなるほど土から栄養を吸い上げるため、マカの根には豊富な栄養が蓄えられています。滋養強壮や性欲増強、老化の抑制などさまざまな健康効果が期待できることから、現地では古くから重宝されてきました。

現在、ペルーは種子や生のマカの国外輸出を禁止しているため、一般的には流通していません。そのため、日本ではサプリメントやパウダーの形態でマカを摂取します。マカには西洋わさびと似た独特の辛みがありますが、サプリメントであれば辛さを感じることなく手軽に摂取できるでしょう。

マカの主な成分と効果

マカには糖質、タンパク質、脂質、ミネラルといった栄養素が豊富に含まれています。マカに含まれる主な成分と期待できる効果を紹介します。

・亜鉛
・アルギニン
・ベンジルグルコシノレート
・その他の成分

順番に見ていきましょう。

亜鉛

マカにはミネラルの一種である亜鉛が多く含まれています。亜鉛の働きと期待できる効果は以下のとおりです。

働き

期待できる効果

味覚の感覚器官「味蕾細胞」の新陳代謝をサポートする

味覚を正常に保つ

肌や髪の毛の健康維持に関わる

薄毛や抜け毛を予防する

肝硬変を防ぐ

肝臓の健康を保つ

亜鉛不足は、味覚障害、貧血、皮膚炎、口内炎、脱毛など体のあらゆる不調に結びつきます。一方で、亜鉛を取り過ぎると頭痛や吐き気、貧血などにつながるため、亜鉛の摂取は適量を心がけることが大切です。

アルギニン

マカには、アミノ酸の一種であるアルギニンも含まれています。アルギニンには、以下の効果が期待できます。

・成長ホルモンの分泌を促進する
・筋肉を増強する
・免疫力を高める
・疲労を回復する
・血流を改善する

アルギニンは、成長ホルモンの分泌を促し骨の発達を支えるため、成長期の子どもには欠かせない栄養素です。体内でも合成される成分ですが、その生産量は年齢を重ねるごとに低下してしまいます。

成長期には多くのアルギニンが必要であること、加齢により生産量が減ることから、不足分は食事から摂取するよう心がけてください。

ベンジルグルコシノレート

マカに含まれる活性成分(ファイトケミカル)として注目されるのが、ベンジルグルコシノレートです。ベンジルグルコシノレートには、以下のような多くの健康効果が期待できます。

・抗酸化力を高め老化を防ぐ
・男性の滋養強壮や精子の増加を促す
・更年期症状を緩和する
・コレステロールを体外に排出し、動脈硬化を抑える

ベンジルグルコシノレートは、男女問わず心身の健康を支える成分といえるでしょう

その他の成分

マカには、これまで紹介した以外にも多くの成分が含まれています。その中から主な成分と効果を紹介します。

主な成分

期待できる効果

アントシアニン

・紫外線のダメージから細胞を守る
・疲れ目を改善する
・メタボリックシンドロームを予防する

サポニン

・血栓を予防する
・脂肪の蓄積を防ぐ
・免疫力を高める

ビタミンE

・細胞の老化を抑える
・血流を改善する
・ホルモンバランスを整える

このように、マカには健康をサポートする成分が豊富に含まれているのが特徴です

マカに期待できる健康効果

スーパーフードといわれるマカには、以下のようにさまざまな効果が期待されています。

・男性機能のサポート
・疲労回復による持久力の向上
・肌の老化予防
・ホルモンバランスの調整
・鬱や不安の緩和

詳しく解説していきます。

男性機能のサポート

マカは、男性機能をサポートする存在として世界中で注目されている食品です。マカに含まれるアルギニンやベンジルグルコシノレートなどの成分が血流を促すことで、男性機能に良い影響を与えるとされています。具体的に期待できる効果は、以下のとおりです。

・ED(勃起機能の低下)の改善
・性欲の向上
・精子の質や運動率の改善

マカは医薬品ではないため、日々の生活に安心して取り入れやすいのが特徴です。継続的な摂取が効果的といわれており、効果を感じるまでの期間として1ヶ月半から4ヶ月をひとつの目安として想定しておきましょう。

疲労回復による持久力の向上

マカには、疲労回復をサポートし、持久力を向上させる効果が期待されています。マカに含まれるアルギニンに成長ホルモンの分泌を促す働きがあり、夜間の細胞分裂を活発にして体の修復を助けるためです。

さらに、マカはTCAサイクル(クエン酸回路)を活性化することで、エネルギーの生成を高めるとも考えられています。実際に、マウスを使った研究報告では、マカが持久力を向上させる可能性も示唆されており、その効果に注目が集まっています。

マカは、日々の疲れを感じやすく体力をつけたい方の心強い味方となるでしょう

肌の老化予防

マカに期待できる効果のひとつが、肌の老化予防です。マカに含まれるアルギニンは成長ホルモンの分泌を促し、皮膚のターンオーバーを整えます。これにより、健やかな髪の毛や肌の生まれ変わりをスムーズに促します。

また、マカにはポリフェノールやビタミン群も豊富です。ポリフェノールの抗酸化作用やビタミン群の血行促進作用が、紫外線や酸化ストレスによるダメージから皮膚を守ります。これらの効果から、マカは体の内側から肌を守るエイジングケア食材として期待されている食品です。

ホルモンバランスの調整

マカには、ホルモンバランスを整える働きがあるとされており、加齢に伴う体調の変化に悩む男性から注目を集めています。

男性は、30代から70歳近くまでの間に男性ホルモン(テストステロン)の分泌量が低下しやすく、それが「男性更年期障害(LOH症候群)」の発症につながることがあります。主な症状は、疲労感や意欲の低下、性欲減退などです。

マカには、こうしたホルモン変化によって生じる不調の緩和が期待されています。マカは、男性の年齢に応じた心身の変化をサポートする存在として、強い味方といえるでしょう

鬱や不安の緩和

マカは、鬱や不安といった症状を和らげる効果も期待されている食品です。海外で行われた臨床試験では、マカを摂取したグループにおいて、不安・抑うつ・性機能低下などの心理的症状が有意に改善されたと報告されました。さらに、マウスを用いた動物実験でも、マカの抽出物に抗うつの効果が見込まれることが確認されています。

これらの研究結果は、マカはホルモンバランスとは直接関係のない鬱や不安にも働きかける可能性を示唆しています。そのため、気分の落ち込みや漠然とした不安感に悩む男性にもおすすめです。

マカに期待できる育毛効果

マカの成分は育毛の視点から見ても、以下のように良い影響があります。

・頭皮環境を整える
・健やかな髪の毛を育てる
・活力を高め意欲を引き出す

それぞれ確認しましょう。

頭皮環境を整える

マカは、健やかな髪の毛を育む土台となる頭皮環境の改善に役立つと考えられています。マカはポリフェノールやビタミンCなど抗酸化作用をもつ成分が豊富で、抜け毛のリスクにつながる頭皮の酸化ストレスに働きかけ、軽減する効果が期待できるためです

また、マカに含まれるアルギニンやビタミンEには、血管の老化を防ぎ、血流を促す働きがあるとされています。血行が良くなることで、頭皮に十分な栄養が届けられやすくなります。したがって、マカは、健康的な髪の毛を育むための頭皮環境づくりに役立つといえるでしょう。

健やかな髪の毛を育てる

マカは、髪の毛の健康を考える方にとって頼れる存在です。マカにはホルモンバランスを整える作用があるため、抜け毛の原因とされる男性ホルモンDHTの過剰な働きを抑える効果が期待できます

さらに、マカは成長ホルモンの分泌を促し夜間の細胞分裂を活性化させるほか、豊富に含まれるアミノ酸により髪の毛への直接的な栄養補給にも貢献します。

このように、マカは複数の働きで髪の毛の健康をサポートする食品です。より効果を実感したい方は、成長ホルモンが分泌されやすい就寝前のタイミングで、マカを摂取するのがおすすめです。

活力を高め意欲を引き出す

マカには、精神や肉体が元気に働く「精力増強作用」があるといわれており、日常生活での活力を高め意欲を引き出す効果が期待できます。これにより、活動のモチベーションが高まり、生活の質が改善するかもしれません。

たとえば、スタミナがつくことでウォーキングやジョギングといった運動を習慣にしやすくなります。運動によって血行が促進されれば、育毛など他の健康面にも良い影響が期待できるでしょう。

このようにマカは、より良い生活習慣を目指して改善を実行していくうえで心強い存在です。

マカが原因で薄毛になることはない

「マカを飲むと性欲が増し活力がみなぎる」という通説とともに「マカは薄毛に影響する」と聞いたことがある方もいるでしょう。これはマカが男性ホルモン(テストステロン)を増やし、男性型脱毛症(AGA)を引き起こすという誤解からです。

しかし、マカを飲んでもテストステロンは増えないのが現在の見解とされています。そもそも薄毛の主な原因はテストステロンの増加ではなく、テストステロンが血液中の「5α還元酵素」の働きでジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることだといわれています。

よって、マカが薄毛を招くとはいい切れません。むしろ、マカの摂取は頭皮や髪の毛に良い影響が期待でき、育毛にも役立つ可能性があります

気になるマカの副作用や注意点

マカにはさまざまな健康効果が期待できる一方で、以下のように、マカを摂取する際には注意しなければいけない点もあります。

・副作用
・注意点

それぞれ見ていきましょう。

副作用

マカは植物由来の自然食品であるため、医薬品のような強い副作用の心配はほとんどありません。ただし、同じアブラナ科の野菜にアレルギーを持つ場合、アレルギー反応が出る恐れがあります。アブラナ科の野菜の例は以下のとおりです。

・キャベツ
・大根
・カブ
・白菜
・ブロッコリー
・小松菜
・チンゲン菜

アレルギー症状には、口のかゆみ、じんましん、呼吸困難などがあり、症状の現れ方には個人差があります。アレルギーが心配な方は、事前に医師や薬剤師に相談してください。

注意点

マカは過剰に摂取すると、主に以下のような消化器系の体調不良を起こすリスクがあります。

・下痢
・吐き気
・嘔吐
・胃の不快感

また、マカにはホルモンバランスに働きかける作用があるため、取り過ぎるとホルモンバランスが乱れる恐れもあります。

さらに注意したいのが、マカに多く含まれている亜鉛の過剰摂取です。亜鉛を取り過ぎると銅欠乏症を誘発し、貧血や骨異常などを引き起こしかねません。一般的にマカの摂取量は1日1.5~5.0gが目安とされています。製品ごとに推奨量を守って摂取しましょう。

マカは多くの効果が期待できるスーパーフード!薄毛ケアへの貢献も

マカは、男性機能やホルモンバランスのサポートをはじめ、さまざまな効果が期待できるスーパーフードです。マカは薄毛の原因とされる男性ホルモンDHTを増やすことはないとされているため、薄毛への影響は気にする必要はありません。むしろ、マカが持つ血行促進作用や抗酸化作用は、育毛をサポートするうえでプラスに働くと期待されています。

マカの効果は年齢や性別を問わず、多くの方にプラスに働く可能性があります。心と体の両面から健やかさを引き出したい方は、ご自身のライフスタイルに合った方法で、日々の生活にマカを取り入れてみてはいかがでしょうか。