最近話題の馬油って何なの?
馬油の特徴
馬油とは、馬のたてがみ部分やお腹にある皮下脂肪を使って作られたものです。馬の飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の割合が4対6、これは人間と同じ割合とされており、人の肌になじみやすいのが特徴的です。
馬油には美容や保湿効果の高い成分が多く含まれています。中でも注目の成分と効果をご紹介します。
馬油に含まれている成分と効果
■ リノール酸
必須脂肪酸(体内で生成できないために摂取しなければならない脂肪酸のこと)の一種で、脂質の原料になる脂肪酸です。保湿効果や抗炎症効果がある他、メラノサイトへ作用してシミの原因であるメラニン色素の生成を防ぐため、肌のシミを予防する効果もあります。
■ オレイン酸
人の肌にも多く含まれている脂肪酸です。高い保湿効果があり、蒸発しにくいので頭皮のうるおいを長期間キープすることができます。また抗酸化作用が強く、リノール酸の酸化を防ぎます。
■ α-リノレン酸
血行を改善して、肌の新陳代謝を活発にする作用がある必須脂肪酸です。リノール酸との相乗作用で、抗炎症作用と殺菌作用があるという特徴があります。
■ パルミトレイン酸
肉やマカダミアナッツなど、さまざまな食物に含まれている脂肪酸です。人体にも多く含まれている脂肪酸であり、血管や皮膚の再生など新陳代謝の向上をサポートする効果があります。
馬油を使うメリット
馬油をおすすめする理由は、高い保湿力がありベタつきが少ないからです。
千葉大学による馬油、オリーブ油、ワセリンを皮膚に塗り、水分保有量を測定した実験では馬油が最も水分保有量が高いということがわかりました。
また、皮膚に塗った240分後、ベタつきがあったワセリンに対して馬油は皮膚への吸収が早く、ベタつきがなかったとも報告されています。
出典:KANKEN「馬脂油の局所塗布による皮膚の血行促進と抗炎症効果および保湿効果に関する実験的研究」
馬油にはこのようなメリットがあるため「頭皮の保湿をしたいけれど、オイルのベタつきが気になる」という人にはとくにおすすめです。
馬油の使用方法

頭皮マッサージは毛穴の汚れを落とすだけでなく、血行も良くするので薄毛対策としても有効的な手法です。この頭皮マッサージも馬油を取り入れることでより効果的になります。
頭皮マッサージの基本
馬油を使った頭皮マッサージは入浴前に行います。馬油は浸透も速いため、予め馬油を塗布しても成分が流れてしまうといったリスクは少ないです。
マッサージの手順ですが、まず、馬油を頭皮につけたらすぐに揉み込み、頭皮にすりこむようになじませます。
ベタベタするのが苦手だという人でも馬油はべたつきが少ないうえ浸透も早いので、オイルのベタつきが苦手だという人にもおすすめです。またイヤなにおいがすることもないのも利点です。
マッサージ後、約20分間薬蒸しタオルで少し頭を温めるとさらに高い効果が期待できるでしょう。そのあと、いつも通りお風呂に入ってシャンプーで流すだけです。 ベタつかずに油を浸透させるのでフケ、かゆみ対策にもなりますし、髪の毛が絡まって起こる枝毛も乾燥が一因となるので、予防が期待できます。
馬油を使用するときの注意点
馬油は肌にやさしいものではありますが、すべての人が問題なく使用できるわけではありません。
馬油のタンパク質が原因で肌荒れが起きる人もいますし、アトピー性皮膚炎の人は肌にあわない可能性がありますので、必ずパッチテストをしましょう。
馬油の種類と保存方法

馬油の種類
馬油は製造する過程で3層に分離します。分離した馬油はそれぞれ質感に違いがあり、特徴別に商品化されています。
1層目の馬油の特徴
1層目の馬油はサラサラとした質感が特徴で、ヘアオイルやマッサージオイルなどに使用されます。
2層目の馬油の特徴
2層目の馬油は常温で固形であったり液化したりと、やや不安定という特徴があります。石鹸などに使用されます。
3層目の馬油の特徴
3層目の馬油は常温では固形化してします。見た目は白く、感触はクリーム状です。主に軟膏などに用いられます。
馬油の保存方法
馬油は2年以内に使い切りましょう。2年以上経過すると酸化して品質が著しく劣化してしまいます。日光に当たると早く酸化するので、直射日光の当たる場所には置かないようにしましょう。
おすすめの保存場所は冷蔵庫です。液状タイプの場合、固形化してしまいますが、常温で放置すればまたもとの液状に戻ります。
馬油の前にローションや育毛剤で頭皮にうるおいを与えよう
もし頭皮の乾燥だけではなく、抜け毛に悩んでいるなら育毛剤やヘアローションを併用しましょう。
なお、馬油を先に塗ると育毛成分が頭皮に浸透しづらくなるので、馬油を頭皮に塗る前に育毛剤やヘアローションを使ってください。
また頭皮用の化粧水でも保湿するのもいいでしょう。頭皮用の化粧水なら頭皮への刺激が少なく、地肌ケアを万全に行うことができます。
馬油の特性を活かして頭皮ケアに取り入れよう
馬油は約400年前に中国から九州へ伝えられ、少しずつ日本に広まっていったという歴史があります。馬油の保湿効果、また肌への浸透力の高さは、頭皮のケアにぜひ取り入れたい利点です。
頭皮の環境維持をしたい人、とくに乾燥が気になる人に、頭皮ケアのお供としておすすめします。


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