フケを一瞬でなくす方法はある?
フケを一瞬でなくす方法として、以下のやり方が考えられます。
- ドライヤーでフケを飛ばす
- 頭皮を洗い流す
- 頭髪をとかす
とはいえ、これらはあくまで一時的な対策です。あくまで「その場しのぎ」でしかないので、一瞬でフケがなくなったとしてもまたすぐに出てきます。残念ながら、フケを一瞬で、かつ永久になくす方法はありません。フケをなくすには、普段から頭皮ケアを続けたり生活習慣に注意したりすることが必須です。
フケは頭皮からはがれ落ちた角質

フケの対策を紹介する前に、なくしたい対象である「フケ」とは何かを見ていきましょう。
フケとは頭皮から出た古い角質で、通常は目に見えないサイズです。しかし、頭皮に何らかの異常が発生していたり生活習慣に乱れがあったりすると、フケの量が増える、もしくは大きなフケができることがあります。
頭皮のフケは2種類
フケには脂性フケと乾性フケの2種類が存在します。べたつき湿っているのは頭皮の常在菌が原因となる「脂性フケ」です。乾燥している場合は、主に、頭皮の乾燥により発生するのは、乾燥した「乾性フケ」になります。
フケの種類 | 特徴 |
|---|---|
脂性フケ | ・ベタベタの触り心地 |
乾性フケ | ・カサカサ・パラパラ |
大きいフケのほとんどが「脂性フケ」です。脂性フケは洗い流すしかありません。軽い「乾性フケ」であれば、ドライヤーを使って一瞬でなくせる可能性があります。
【種類別】フケの発生原因
下表のように、脂性フケと乾燥フケではそれぞれ原因が異なります。
脂性フケ | 乾性フケ |
|---|---|
・皮脂が過剰分泌している | ・頭皮が乾燥している |
どちらのフケも、原因の多くは頭皮環境の悪化によるターンオーバーの乱れです。ここでは、脂性フケと乾性フケの発生原因を解説します。
脂性フケの発生原因
脂性フケが発生するのは、頭皮から皮脂が過剰に分泌されていることが一因です。
皮脂が過剰に分泌されると、頭皮の常在菌である「マセラチア菌」が異常に増殖します。頭皮に刺激が加わることでターンオーバーが乱れ、大量のフケが発生します。そしてフケが皮脂と混じり合い、ベタベタとした脂性フケとなる仕組みです。
頭皮の皮脂が過剰分泌する他にも、洗髪回数が不足していたりやり方が間違っていたりすることで皮脂を落としきれず、脂性フケが発生している可能性もあります。
乾性フケの発生原因
洗髪回数が多かったりシャンプーの洗浄力が強すぎたりして頭皮が乾燥すると、乾性フケの発生につながります。
皮脂は頭皮を守る役割があるため、洗髪により皮脂が少なくなると頭皮が乾燥します。すると頭皮のバリア機能が低下し、肌が生まれ変わる「ターンオーバー」が早まります。ターンオーバーが早まった結果、未熟な角質細胞がフケとして剥がれ落ちる仕組みです。
フケをなくす方法と対策

頭皮のフケ対策として有効なのは、自分の頭皮状態に合った正しいヘアケアと生活習慣の改善です。具体的には、以下のようなポイントが挙げられます。
- フケの種類に合ったシャンプーを使用する
- 頭皮に負担をかけない方法でシャンプーする
- 洗髪後に頭皮を保湿する
- バランスの良い食事をとる
- 規則正しい生活を送る
ここからは頭皮のフケを改善しつつフケをなくす方法や、フケ対策を紹介します。
フケの種類に合ったシャンプーを使用する
フケの種類によって適したシャンプーが変わってくるため、フケの種類に合ったものを選びましょう。
乾性フケの場合は頭皮の保湿をメインに行いたいので、洗浄力がマイルドな「アミノ酸系シャンプー」や植物由来の「ベタイン系シャンプー」がおすすめです。
脂性フケの場合、余分な皮脂を落とせるようにある程度洗浄力が強いものを選びましょう。ミコナゾール硝酸塩やサリチル酸が配合されたシャンプーであれば、抗菌効果も得られます。脂性肌用の薬用シャンプーも市販されているため、試してみることもおすすめです。
頭皮に負担をかけない方法でシャンプーする
フケを徐々になくしていくには、シャンプーのやり方も大切です。
特にフケが気になる場合は、洗いすぎないことがポイントです。頭皮には刺激を防いでうるおいを保つためにある程度の皮脂が必要です。すべて皮脂を洗い流してしまうと頭皮が乾燥し、頭皮のターンオーバーが乱れてしまいます。
シャンプーは基本的に1日1回にしておきましょう。それ以上は頭皮の乾燥を招き、乾性フケにつながるリスクが高まるため、控えた方が安心です。
シャンプーのやり方については、下記の記事もあわせてお読みください。
洗髪後に頭皮を保湿する
フケをなくすには、洗髪後にオイルやローションで頭皮を保湿するのも効果的です。特に低刺激のオイルや、頭皮用の化粧水を使うと、より安全に保湿できます。乾性フケの場合は保湿力のあるオイルタイプを選ぶと良いでしょう。脂性フケの場合は、刺激が少なくさっぱり感のある化粧水タイプがおすすめです。
頭皮の乾燥は、空気の乾燥や紫外線などでも誘発されます。フケが出る前に、日ごろから適度に頭皮を保湿する習慣を作っておくとよいでしょう。
バランスの良い食事を摂る
頭皮を健康に保つためには、血行や代謝を助ける栄養素が欠かせません。特に代謝と血行に作用するとされるビタミンB群やビタミンEは、日々の食事やサプリメントなどで積極的に摂りましょう。ビタミンB群やビタミンEは、レバーや魚介類、野菜、ナッツに多く含まれています。
皮脂の過剰分泌が一因である脂性フケ対策には、皮脂の分泌を促す働きがある脂肪分や糖質を控えるのがおすすめです。あわせて、皮脂の分泌を抑えるビタミンB群を多く摂りましょう。
規則正しい生活を送る
皮膚の新陳代謝を促すためには十分な睡眠が不可欠です。特に夜22時~2時の間は、成長ホルモンが多く分泌されるといわれています。髪や頭皮、皮膚の健康を維持するために、なるべく夜22時~2時の間に睡眠を取りましょう。
また、定期的な運動も大切です。運動不足で筋肉量が落ちていると、代謝機能が低下して血行が悪化するなどのデメリットがあるとされています。さらに適度に疲れを感じることで、睡眠の質を上げる効果もあります。あわせて、湯船につかったり寝る前の食事を控えたりして、入眠環境を整えることも大切です。
フケが改善しないときは病気かも?
セルフケアを行ってもフケが改善しないときは、何らかの病気になっているかもしれません。以下で解説する病気の症状に当てはまるときは、早めに病院を受診しましょう。
- 脂漏性皮膚炎
- 乾癬
- 白癬
- 乾燥性湿疹
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎とは、皮脂の分泌が活発な部位に起こる症状です。頭皮だけでなく、鼻や耳の後ろ、生え際などにも生じることがあります。脂漏性皮膚炎は、患部にかゆみや赤みが生じ、脂性フケや乾燥したうろこ状のフケが出ることが特徴です。
脂漏性皮膚炎は、皮膚に常在しているカビ菌(マラセチア)が皮脂を栄養にして増殖することにより発生します。また、皮脂に含まれる成分がマラセチアにより分解された「遊離脂肪酸」が肌に刺激を与えることも一因です。
乾癬
乾癬とは、皮膚が赤くなったり盛り上がったりといった異常が生じる病気です。生え際や頭皮など、外から刺激を受けやすい部分に出やすいとされています。乾癬が頭皮に発生し、赤みや盛り上がりの部分にできた銀白色のかさぶたが落ちると、フケと見間違うこともあります。
乾癬の症状は頭皮だけでなく体にも出てきます。頭以外にも同じような症状が出ていたら乾癬の可能性が疑われるため、一度病院を受診しましょう。
白癬(しらくも)
白癬とは、皮膚糸状菌と呼ばれるカビにより発症する感染症です。特に頭部に発生する白癬は「しらくも」と呼ばれ、水虫のような、他の部位に発生する白癬(はくせん)と区別されています。
頭皮に白癬が発症するとフケが大量に出るとともに、髪の毛が抜けやすくなったり折れたりします。さらに、円形の脱毛が生じる点が大きな特徴です。
外用薬では十分な治療効果が得られない場合もある白癬は、抗真菌薬を内服する必要がある病気です。フケとともに脱毛が見られる際には早めに皮膚科を受診しましょう。
乾燥性湿疹(乾燥性皮膚炎)
乾燥性湿疹(乾燥性皮膚炎)とは、乾燥によって頭皮などが乾燥し、肌のバリア機能が減少することで赤みや湿疹、かゆみが生じる病気です。皮がむけることもあるため、特に頭皮に乾燥性湿疹が発症すると、むけた頭皮がパサパサとしたフケに変化します。
放置していると症状が悪化し、赤みやかゆみがひどくなったり皮膚が硬くなったりするときがあるため、早めに何らかの乾燥ケアを始めましょう。
頭皮のフケに関するよくある質問

ここでは、頭皮のフケに関するよくある質問に回答します。
体質でフケが出やすい人もいる?
体質によりフケが出やすい人もいます。乾燥フケの場合、肌が乾燥しやすい方が出やすい傾向です。また、洗浄力が強いシャンプーの使用や洗髪回数の多さから、皮脂が少なくなり乾燥することも、乾燥フケの原因となります。
反対に、皮脂の分泌量が多い方は脂性フケが出やすい傾向です。洗髪回数が不足していて皮脂が過剰だと、細菌(皮膚常在菌)が増殖してターンオーバーが乱れ、脂性フケが発生します。
日焼けでフケが出たときの取り方は?
日焼けによるフケは、頭皮が紫外線によってダメージを受けて乾燥することで発生します。例えば、浮いていて、簡単に吹き飛ぶようなフケはブラッシングや頭を払うなどして落としても大丈夫です。しかし、頭皮に貼りついているようなフケは、無理に取ってはいけません。無理にフケを頭皮からはがすことで、ひっかき傷や炎症を誘発するからです。
一瞬でなくしたくなるフケが出るのはなぜ?
一瞬でなくしたいと思うような大きなフケは、主に脂性フケです。脂性フケは乾燥よりも頭皮の皮脂が過剰に分泌されることにより発生しやすい症状になります。皮脂の過剰分泌を抑えるために、しっかりとシャンプーを行う、適切な栄養素が含まれた食事を摂る、睡眠を長く取るなど、生活習慣の見直しを行いましょう。
セルフケアしても大きなフケがで続ける場合、脂漏性皮膚炎のような病気が発症しているかもしれません。皮膚科を受診し、原因に合った治療を受けましょう。
フケを一瞬でなくすのは難しい!普段の生活習慣を見直し時間をかけて改善しよう
フケは脂性フケと乾性フケの2種類に分類されます。フケを一瞬でなくすのは難しく、どちらのフケにしても、日々のヘアケアや食事、睡眠など、多角的なアプローチが欠かせません。
何から始めるか迷う場合、まずはシャンプー選びから始めてみるのもおすすめです。べたつきが気になる場合は脂性肌用のシャンプーを、乾燥が気になる場合はマイルドな洗浄力のアミノ酸系シャンプーを試してみましょう。
セルフケアをしても、一瞬でなくしたいレベルのフケが多い場合は何らかの病気を発症しているかもしれません。悪化する前に早めに皮膚科を受診しましょう。


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